田中俊介(BOYS AND MEN)とチェ・ヒョンヨン監督、映画『デッドエンドの思い出』舞台挨拶に登壇!

田中俊介(BOYS AND MEN)とチェ・ヒョンヨン監督/映画「デッドエンドの思い出」舞台挨拶にて。2019年2月17日

スヨン(少女時代)と田中俊介(BOYS AND MEN)が W主演を務めた日韓合作の映画デッドエンドの思い出』が2019年2月16日ついに全国公開となった。そして、公開2日目を迎えた本日2月17日、本作に出演した、名古屋発エンターテイメントグループ・BOYS AND MEN田中俊介と、メガホンをとったチェ・ヒョンヨン監督舞台挨拶に登壇した。

田中俊介(BOYS AND MEN)とチェ・ヒョンヨン監督/映画「デッドエンドの思い出」舞台挨拶にて。2019年2月17日

田中俊介(BOYS AND MEN)とチェ・ヒョンヨン監督/映画「デッドエンドの思い出」舞台挨拶にて。2019年2月17日

本作は、作家・よしもとばなな氏による同名短編小説を、スヨン(少女時代)&田中俊介の W主演で実写映画化したもので、婚約者に裏切られたソウルに住むユミ(スヨン)が、名古屋のとあるカフェにたどり着き、カフェを営む若い男性・西山(田中俊介)や周囲の人々に癒されていく姿を描く。

公開初日を迎えた16日には出演者のドン・ヒョンベとヒョンヨン監督が舞台挨拶に登壇。そして、2日目となった本日、満員の観客の前に登壇した2人は、本作をスクリーンで見ての感想を聞かれると、田中俊介は「見終わった後にゆったりと時が流れるような映画はなかなか日本で巡り会うことがないので、僕自身も味わうことのできない映画体験ができたなと感じました」と吐露し、新宿武蔵野館がどういう映画館か知らなかったというヒョンヨン監督は「幸せな経験だなと今、思っています。このスクリーンで上映ができて、スタッフを代表して感謝の気持ちです」と感慨深げに語った。

また、原作を読んだ際の感想について田中俊介は「純粋にめちゃくちゃ面白いなあと思ったのと、舞台は原作を改変しているんですが、僕自身、名古屋に生まれて、今も住んでいるので、自分の大事にしている場所に、韓国のキャストさん含め、チームがやってくるというところが、物語とリンクしました」と語り、「僕自身、今までと違ったアプローチがしたいなという思いがあって、よりフラットな気持ちで作品に向き合いたいなという思いになりましたね」と振り返った。

そんな田中俊介と初対面した際の印象を尋ねられたヒョンヨン監督は「スヨンはアイドルの活動はもうあまりやってないのですが、田中君は有名なアイドルだから“ちょっと大丈夫かな”って思っていました。でも、会った瞬間、同じ世代を頑張って生きている“いい男”だなと思いました。人と人として話ができる瞬間があって、シナリオに対して話をするときも、私よりいろんなことを研究してくれていてすごく感動しました」と笑顔を見せ、「『日本で 1 番好きな俳優は誰ですか?』って聞かれたら、田中君しかいないです。また日本の俳優と撮影する機会があるときも、『日本の初俳優の印象はすごかった』って言うつもりです」と田中を絶賛した。

逆に、ヒョンヨン監督の印象について田中俊介は「スヨンさんが来日する前から日本にみえていて、その段階からお会いしてディスカッションする時間を設けさせてもらったんですが、撮影に入る前からコミュニケーションの場をたくさん提供してくださって、そこから監督の演出が始まっていたんだなというのを後から感じました」といい、「(撮影に入った際に)この作品にうまく馴染めるように、空気にすんなり入れるように監督はだいぶ前から作ってくれていたんだと感じて、嬉しいなあ、助かるなあという思いでした。監督とだったから、この空気感の映画が作れたのかなと思います」と感謝した。

さらに、スヨンの印象について田中は「今回が初対面でした。僕自身も人見知りな部分があって、でも作品の中でコミュニケーションを大事にしたいと思ったので、いっぱいお話ししたいなと思って、本読みの後の解散のタイミングに、僕がスヨンさんに『もっと深くお話をしたいから時間ありますか?』って聞いたら、スヨンさんも『ぜひ!』ということで、2 人で何時間も一緒に本を読んで、お互いの気持ちはどうなんだろうってディスカッションすることができました。僕自身、親身になって 1 つの作品に向き合う経験が今までなかったので、それをスヨンさんだったからできたのかなって思います」とエピソードを明かし、「スヨンさんもそこへの貪欲さがすごくて、やるからにはトコトンやりたい。そして日本人の気持ちをしっかり理解したいし、自分との気持ちのズレをうまく合わせていきたいとこだわっていたので、純粋にかっこいい役者さんだなと思いましたね」と目を輝かせた。

また、終盤の重要なシーンとなる満開の桜の下での撮影を、桜の開花時期の影響で撮影2日目に行ったそうで、田中俊介は「ラストのシーンを最初のうちにやるというのはリスクもあると思うんですけど、今回に至っては事前のコミュニケーションがたくさん取れていたので不安はなくて、出来上がったものを見ても 2 人の心の交流が深くなっていって、ここまでたどり着いたという温かいものが出せたんじゃないかなと思います」と満足気な表情を見せ、「今回の作品は現場が大事だと思っていたので、いろんなお話をして、皆さんに助けられて、そこで生まれた温かさが芝居に入ってスクリーンから放たれるんじゃないかと信じてやっていました。こんなにチーム一丸となってやったのは初めてだったので、すごくいい経験になりました」としみじみと語った。

田中俊介は、最後にメッセージを求められ、「何かにぶち当たったとしても、そこで諦めることなく、いろんな人と会って、いろんなお話をして、塞いでしまいそうな心も少しずつ開いていけばいいなとこの作品を通して思いました。映画を見てもらって、もう一歩進みたいな、明るくなりたいなという原動力になれば嬉しいなと思います」とアピールした。

▼映画「デッドエンドの思い出」の予告映像は、こちらにて視聴可能♪

<Story>

30歳を目前にしたごく普通の日々を送っていた韓国人女性・ユミ(チェ・スヨン)。ひとつだけ気にかかっている事があるとすれば、仕事で名古屋へ行ってしまった婚約者テギュとの未来だった。そんなユミはふと思い立ち、テギュに会いに名古屋へと向かう。久々の再会を待ちわびていたユミが、テギュのアパートで
見たのは、見知らぬ女性の姿だった。突然知らされたテギュの裏切りに絶望し、あてもなく街をさまようユミ。そんな彼女がたどり着いたのは、エンドポイントという名のゲストハウスを兼ねた古民家カフェだった。エンドポイントのオーナー・西山(田中俊介)は不思議な存在感でユミに寄り添い、カフェに集うちょっぴりおせっかいな常連客たちも傷ついたユミの心をゆっくりと癒していく。そして西山の心の傷に触れた時、ユミの中で確実に何かが変わり始めた……。

デッドエンドの思い出より

デッドエンドの思い出より

出演:チェ・スヨン(少女時代) 田中俊介(BOYS AND MEN) 他
原 作:よしもとばなな『デッドエンドの思い出』(文春文庫刊)
監督:チェ・ヒョンヨン
配給 アーク・フィルムズ
(c)2018 「Memories of a Dead End」 FILM Partners

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