【森脇英理子・インタビュー】オトナの土ドラ「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~」について語る!

森脇英理子

一見重いが、その強烈なメッセージ性にハマる人続出の新感覚法廷ドラマ、要潤主演の『悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲(ソナタ)~』。本作で御子柴の妹・薦田梓(薦田姓は母・郁美の旧姓)を演じるのは女優・森脇英理子(もりわき えりこ)。岬を演じる津田寛治と同様、憑依型の演技派女優だ。そんな森脇、元少年Aの家族として苦しみ続けた女性を演じる中、日常生活にまで影響が及んだそうで……。ドラマに関してインタビューを敢行した。

Q. 台本を読んでの感想は?

私は役柄的に、御子柴がどういう人生を歩んで来たかというのを知らないようにするために、あえて前半(5話まで)は読んでなく、自分が出ている回だけを読ませていただきました。その中で梓を通して「こういうふうに生きたいけれども、そういうふうには生きられない」といった矛盾感であったり、それでもやっぱり家族って切っても切れないものっていうのを痛感しましたね。あってはならない事だけれども、こういった犯罪を通しても家族っていうものを痛いくらい感じる台本だなと感じました。

ベッキー(日下部洋子役)森脇英理子(薦田梓役)

ベッキー(日下部洋子役)森脇英理子(薦田梓役)

Q. 元少年Aの妹・梓という役について

自分の起こした事(犯罪)では無いんだけれども、自分の思うようには生きられないっていう人生の理不尽さに苛立ちも感じましたし、でもそれを超えていくと、生きる術(すべ)みたいなもので、少し感情を抑えてしまう性格になるというか…そういう怒りや悲しみを素直に出せる場が無かった梓が、初めて怒りとかを全部ぶつけられたのは(兄の)御子柴だったのかなって思っています。

こういった(元少年Aの妹のような)人生経験の役は初めてで。怒りをぶつけたいんだけれども、兄を目の前にすると、兄の目の奥に、ほんの少しの悲しみとかが見えてしまって、逆にそれで自分の心が動くというか。本当は動きたくはないんだけれども、動いてしまいましたね。自分としては、もっと怒るかな?と思ったものが、逆に悲しくなったりして。だけど怒りを一度はぶつけたい相手で、悲しいのと怒りが混在しながら表現するっていうのが難しく、常にいっぱいいっぱいな状態で(撮影期間中は)プライベートでも精神のバランスが少し不安定になりました。

役に入り込もうっていう意識は無かったんですけれども引きずられたというか、完全にそうなっちゃいましたね。台本をいただいたばかりの頃はプライベートでもすごくイライラしちゃったり、ちょっとしたことで「あー、なんかもう爆発しちゃいそう」と思ったりして。でも普通の状態でいなくては!と思うと余計に不安定さを覚えてしまって、普段甘いものを食べない人間なのに甘いものを欲して、夜な夜なコンビニにスイーツを買いに行くっていう(笑)味覚が変化するっていう役は初めてです。

津田寛治(岬恭平)、要潤(御子柴礼司)、ベッキー(日下部洋子)、森脇英理子(薦田梓)

津田寛治(岬恭平)、要潤(御子柴礼司)、ベッキー(日下部洋子)、森脇英理子(薦田梓)

Q. 共演者、兄役の要さんについて。

役柄的に現場ではあえてお互い喋ってなかったです。でも遠目から見ている要さんは、お茶目な部分がすごいある方という印象を受けました。一緒に演じている場では、表情とかがすごく動くということではなく、目の奥でほんの少し感情が動いているのを感じて、その辺りがすごいな、素敵だなと思いました。法廷シーンの要さんは個人的には「さすが!」の感動に尽きるのですが、役柄(梓)としては普段、感情的に話していた相手(兄・御子柴)の言葉が、傍聴席に座っていることで少し冷静に聞くことができたのが意外でした。


Q. 母役の浅野さんについて

普段の浅野さんはどなたに対してもきちんと目を見て、笑って話してくださる方。本当に明るくて、立っている様もカッコ良い方なんですが、いざ演技を始めるよっていう瞬間に、空気の色がパッて変わるんです! 私にはそう感じたので、そういうところに、さすがの迫力を感じたし、すごいなと思いましたね。あと浅野さんて、ご自身は映らず私側を撮るときなんかに3秒ぐらいジィ~っと(私の)顔を見つめてくれるんです。その感じが全く威圧的なものでは無くて、何か感情として流れこんでくるような見つめられ方をするので、そこがすごく印象的でした。一気にその(演技の)世界に行けるっていうか…近くで勉強させてもらって本当にありがたかったです!

浅野温子(成沢郁美)、要潤(御子柴礼司)

浅野温子(成沢郁美)、要潤(御子柴礼司)

Q. 視聴者にメッセージを。

表面的には少し悲しかったり、暗かったりする題材ですが、その中に家族の絆が描かれています。そして、一度何かを起こしてしまった人間が、どういうふうに感じ、生きているのか、今後どうやって行くのかっていう部分が、ほんの少し垣間見れたりもします。そういう部分も深く見ていただけたら一番嬉しいなって思います!


「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~」 第7話は、1月18日(土)オンエア!

「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲(ソナタ)~」番組情報

【第7話あらすじ(1月18日放送)】

資産家保険金殺人の裁判は検察側の攻勢が続く。御子柴(要潤)をほうふつとさせる岬(津田寛治)の強引な攻撃に追いつめられる御子柴。そんな中、被告人・郁美(浅野温子)と御子柴(要潤)が親子であることが発覚。御子柴の凄惨な過去と相まって裁判は世間の注目を集め、妹である梓(森脇英理子)もまたマスコミの標的となってしまう。加熱する報道の中、御子柴はあすみ(玄理)の取材を受ける。しかし、その記事が洋子(ベッキー)をも窮地に追いやることになってしまい……。


<放送日時>
2020年1月18日(土)23:40-24:35

<出演>
要 潤 ベッキー 玄理 本村健太郎 田中こなつ 森脇英理子 / 浅野温子 / 津田寛治

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