10月24日(土)、映画『かぐらめ』が日本での公開初日を迎え、初日舞台挨拶が東京・新宿の武蔵野館にて開催され、主演を務めた女優・武田梨奈、俳優・大杉漣らが登壇!ACTRESS PRESS編集部にて取材に伺った。
(登壇者は、(写真左から)朝加真由美、森岡龍、筒井真理子、武田梨奈、大杉漣、黒川芽以、難波望(脚本)、奥秋泰男監督)
9月21日の記事でお伝えしたように、本作は、第39回モントリオール世界映画祭ファースト・フィルム・ワールド・コンペティション、第24回セントルイス国際映画祭、Japan Film Festival Los Angeles2015等、世界的に注目を集めている映画で、Japan Film Festival Los Angeles2015では、主演の武田梨奈が最優秀女優賞に輝いている(9月28日の記事参照)。いよいよ日本での公開初日を迎え、注目が集まる中、舞台挨拶が行われた。
映画『かぐらめ』は、山梨県・富士山麓の町(都留市)を舞台に、伝統芸能である「獅子神楽」の継承をめぐる親子の葛藤や人間の愛情を描いた心温まる感動の物語。主演を務めた武田梨奈が、舞台挨拶で本作への熱い想いを語った。以下に舞台挨拶でのコメントを掲載!
Q:まずは、一言ご挨拶をお願いします。
武田梨奈:
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Q:撮影の際のエピソードは何かありましたか?
※奥秋泰男監督は、山梨県都留市出身。
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Q:神楽の舞を実際に行ってみて、いかがでしたか?
Q:大杉漣さんの娘役を演じてみて、いかがでしたか?
武田梨奈:
「大先輩の役者さんなので、すごく緊張しました。監督にこっそり聞いた話なんですけど、「親子関係がうまくいっていない」という設定だったので、最初の顔合わせの時に、大杉さんの方から「武田さんとあまり会わない方がいい。」と言っていた、と。それで、最初の2日間くらいは、あまり会話がなく、すごく寂しかったのですけど、それが映画の中で活きてきました。後半に進むにつれて、すごく声をかけてくださるようになり、私の役の雰囲気も作ってくださいました。感謝でいっぱいです。
現場で一番印象に残っている言葉が、撮影後半に大杉さんとお昼ごはんを食べている時に、「梨奈ちゃんは若いから、まだまだ可能性がいっぱいあっていいね。」と言ってくださって、「はい」って言ったら、「でも、僕にもまだ可能性があるんだよ。年齢に可能性は関係ないからね。いくらでも可能性があるんだよ。」と仰いました。その言葉が、すごく耳に残って、ノートに書きました。」
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また、大杉漣・武田梨奈が演じる親子が神楽を舞うシーンで黒川芽以が笛を吹いており、質問が飛んだ。
Q:黒川芽以さんは、大杉さんと武田さんが神楽を舞うシーンで、実際に演奏をされていますが、いかがでしたか?
黒川芽以:
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なお、本作は、今年5月に亡くなった俳優・今井雅之の映画出演作品としての遺作でもある。親交も深く、本作でも共演シーンの多かった大杉漣に質問が飛んだ。
Q:大杉漣さんは、今井雅之さんとのシーンが多かったですが、いかがでしたか?
大杉漣:
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Q:最後に、皆様にメッセージをお願いします。
武田梨奈:
「ようやく公開ができて本当に嬉しいです。この作品は、私にとって、とにかく大好きな作品になりました。監督とは、最初、「世界中の人に観ていただきたい」と話していたが、撮影している最中に「まず、目の前にいる人の背中を押せる作品にしよう。」と言うようになりました。私自身、この作品に何度も救われました。自分の中では、“代表作”になったと感じています。
この作品の撮影中に、監督のお母様が支えてくれたのですが、公開前に天国に逝かれてしまい、完成を一番楽しみにしていたと思うのですけど、観れなくて。でも、今井雅之さんもそうですが、絶対どこかで観てくれていると思っています。この作品を通して役者としても人間としても成長させていただいた作品なので、私もこの作品と一緒に成長していきたいと思います。」
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武田梨奈は、奥秋泰男監督のお母様と今井雅之の2人を思い出し、涙ぐみながら語った。
奥秋泰男監督:
いよいよ10月24日に日本で公開された映画『かぐらめ』。モントリオール世界映画祭で多くの来場者が涙した感動作品だが、日本でも会場で感動の涙を流す方が多く、人を感動させる“魂”は、世界共通であることを実感させられる。そして、それほどまでに本作に魂が込められているからでもあるだろう。(ACTRESS PRESS 編集部の私も感動の涙を流しました。)
◎映画のあらすじや出演者等 詳細は、9月21日の記事参照
http://actresspress.com/kagurame/
初日舞台挨拶の模様を詳細に載せて頂いています! https://t.co/rcVEfAJDNN
— 映画『かぐらめ』 (@kagurame_tsuru) 2015, 10月 25
ACTRESS PRESS 編集部