「FAKY LIVE 2022 #nofilter」
Hina・Taki が加入してから初となる有観客ワンマンライブ。
2022年2月23日(水・祝)に東京千代田区のKANDA SQUARE Hallにて、昼公演・夜公演の二部、開催された。新体制になってから約3年ぶりに開催された待望の有観客ワンマンライブには、メンバー5人の熱い思いが込められていた。
FAKYは、ルーツもスタイルも異なる個性的な5人が音楽とダンスを届ける次世代ガールズ・ユニオン。
2018年12月にannaが卒業した後、Hina・Taki が加入して現在の5人体制になった。Hinaが、ABEMAの「月とオオカミちゃんには騙されない」(2020年冬)、Taki が「恋とオオカミには騙されない」(2021年春)、「虹とオオカミには騙されない」(2021年冬)に出演し、女子ティーンズからの人気がさらに高まった。人気急上昇中のJ-POP界のニューウェーブ、次世代ガールズ・ユニオンである。
【ライブリポート】
5人は赤と黒を基調とした、セクシーでかっこいい衣装で登場。
1曲目は「第36回東日本女子駅伝」大会応援ソングに抜擢された『It’ s a small world』で会場を盛り上げる。
2曲目は『The Light』を披露。『The Light』は、2020年シングル3部作最終弾で、2021年公開のホラー映画「樹海村」のCPソングに抜擢された曲。MVがわずか2週間で100万回再生を突破した勢いのある曲だ。
3曲目は、メンバー自身もFAKYのイメージ曲だという『Candy』。『Candy』は、リテイクアルバム「Re:wrapped」の一曲目である。「Re:wrapped」は、4人時代のアルバム“包み込まない=自分達のことを包み込まずに出したい”という思いを込めた「Unwrapped」を、5人でもう一度新たに包み直そうという思いを込めてリテイクしたアルバム。『Candy』は、初めてMVが100万回再生した曲でもあり、5人の思い入れが強い曲である。
メンバーはそれぞれ個性豊かな自己紹介をして次のセッションへ。
4曲目は『Better Without You』を歌い、5曲目にWEBアニメ「ガンダムビルドファイターバトローグ」EDテーマ曲である『Chase Me』を披露。6曲目の『NEW AGE』では、かっこいい決めポーズのシルエットで締める。そして、7曲目『ANTIDOTE』、8曲目『Surrender』、9曲目『GIRLS GOTTA LIVE』と続いた。
ここでMCに入り、5人は「疲れてません?」「座ってくださいね〜」「お水飲みなさいよ」と観客への気遣いを見せる。一気にステージ上の5人の存在が近づいたような感覚になった。
5人は観客の方へ、配信を視聴するファンの方へ駆け寄って挨拶をするファンサービスも。
そして、有観客ライブができたことへの喜びを語った。
Lil’ Fang:ワンマンライブでシートがあるのが初めてなんですよ。9年前からシートなかったんですよ。だから嬉しい!
Hina:私たちが最後に直接みなさんの前でワンマンライブをやったのって、2018年だったんですよ。そこからコロナとか色々あって、会えないままオンラインでワンマンライブやってきたので。色々あったけど、やっとやっと生の皆さんとお会いできたことが本当に嬉しいです!
Mikako:ペンライトがあるのが初めてじゃないですか。この景色を見るのが夢だったので!夢が叶いました…!
Takiが「緊張していますね。」とつぶやくと、Hinaが「もうちょっと大きい声で」とツッコみ、「緊張してまーす!」と元気よく言い直す可愛らしいやりとりもあった。
Hinaが付け加えて「2018年のワンマンライブを見てたんですけど、Takiね、こんなに日本語喋れてなかったの。『これからよろしくお願いします』ですらメンバーに聞いていたのに」と言うと、Takiは「成長しました?」と嬉しそうに問いかけた。「もっと喋りなよ」と無茶振りをされると「みんなの笑顔で緊張一瞬で無くなりました。歩いた時にみんなも一緒にポーズしてくれてめっちゃ嬉しかった!」と話した。
MCが終わるとバラードセッションに突入。
10曲目の『ダーリン(Prod.GeG)』では、Hinaが7歳から習っているという得意のピアノを初披露。Hinaのピアノに合わせながら5人で『ダーリン(Prod.GeG)』を歌った。『ダーリン(Prod.GeG)』は、2020年8月25日に配信シングルとしてリリースされたシングル3部作第1段であり、“もう一度したい恋”がテーマの曲。KOSEのVisee×ViViのwebダブルタイアップに選出された。
11曲目は横向きで照明に照らされながら『Happy Ever After』が始まった。『Happy Ever After』は、ABEMA「恋とオオカミには騙されない」に出演したTakiの心情にインスパイアされ、Lil’ Fangが作詞した曲。「辛いことがあったとしても決して幸せになることをあきらめてほしくない」というTakiの想いがこもったバラード。2021年4月25日に配信シングルとしてサプライズリリースされた。
12曲目の『Sayonara My Ex』では、ソファやランプなど小物が置かれて、これまでとは一変したステージに。『Sayonara My Ex』は、メンバーの過去の失恋体験が歌詞に赤裸々に綴られた衝撃作。Exとは、元恋人と言う意味で、タイトルの通り元彼に別れを告げる曲。多くの人から共感度とクリエイティブが高評価を受けている。
13曲目は、2022年2月2日に配信シングルとしてリリースしたばかりの『ふたこ糸』。『ふたこ糸』は、清水崇監督が手掛ける2022年2月18日公開のホラー映画『牛首村』のキャンペーンソング。FAKYとしては初挑戦のボカロサウンドである。赤く染められたステージで、スタンドマイクを用いて、手の動きと女性の身体の美しさを最大限に活かしたセクシーな動きが特徴的。サビに入ると白と赤を基調としたかっこいい照明に照らされ、ラストは太陽をバックにしたような照明で締めた。
14曲目は『You』。2ndシーズンのメンバー、Lil’ Fang・Mikako・Akinaの3人が「(自分たちは)生き残りのサバイバー!?」と言って会場を笑いに包ませてから、かっこよく歌った。
2018年に加入した2人組、HinaとTakiが黒の透け感のある衣装に衣装チェンジして15曲目の『Afterglow』を歌った。
16曲目は観客参加型の『Get Up』。観客にクラップをレクチャーして曲に入った。明るくハイテンポな曲で、メンバーが自撮り棒で自撮りをしながら歌う場面もあった。
17曲目は『little more』。2020年11月4日に配信シングルとしてリリースした曲で、LINE MUSICウィクリーチャートTOP10にもランクインした。パンデミックという社会的背景も踏まえつつ、抗えない苦しい状況下でも辛抱強く前に進もうという思いを込めた一曲。
18曲目は東海テレビドラマの主題歌に抜擢された『99』。「誰しもが持っている純粋さ、嫉妬心、独占欲、愛情が入り混じった激情全てを肯定できるように」という思いを込めてLil’ Fangが作詞した曲。あと一つ足りないようなもどかしい気持ちをタイトルの99で表現。メンバーは、大きく垂れた幕の後ろに姿を隠し、踊っている影を投影して歌う場面も。これまでないかっこいい演出だった。
19曲目は、テレビ朝日系土曜ナイトドラマ「あなたには渡さない」のOPテーマになった『Last Petal』。幕が張り巡らされて、赤く染まったステージで歌った。最後は大きな幕が一気に落ちる演出が圧巻だった。
20曲目は『Are You OK?』。『Get Up』に続いて観客参加型の曲。観客は、メンバーからペンライトや振りをレクチャーしてもらって、FAKYメンバーの「回す回す」「せーの!」という掛け声に合わせて、ペンライトを振って楽しんだ。
21曲目は『Take my hand』。『Take my hand』は、Huluオリジナルドラマ「悪魔とラブソング」の主題歌。作詞は「悪魔とラブソング」のファンでもあったLil’ Fangが担当した。
ここでMCが入り、 それぞれがファンへ向けた感謝の思いを語った。
Hina:皆さん、今日は本当に足を運んでくださって、配信を見てくださってありがとうございます。私とTaki は加入してから初めてこうして皆さんと同じ会場でワンマンライブができて…。緊張もしていたし、不安もあったけれど、皆さんの顔を見たら本当に全部吹き飛びました。本当にこの日をずっとずっと待っていました。今日のこの時間をFAKYと一緒に過ごそうという選択をしてくれた皆さんに感謝の気持ちでいっぱいです!
Akinaは海外のファン、日本のファンに向けて、思いを綴った手紙を読んだ。
Akina:ずっと待ってくれて本当にありがとうございます。今日はスタッフさんと一緒に何時間もかけて0から作り上げたライブ、100%の自信を持って皆さんに見せることができて心から幸せです。一緒にこれからも頑張っていきたいので、応援お願いします!
Mikiko:皆さん今日は本当にありがとうございました!去年5人で初のワンマンライブが有観客で行く予定だったけれど、オンラインに切り替わった時、私はとっても悔しかったです。でも、その時にみんながDMで「私も会いたかったよ」「悔しいね」って言ってくれたのね。その時に「あっ、一緒の気持ちなんだ」って思ったの。こうやって悔しい思いもみんなと共有していて、次は絶対楽しい気持ちを共有したい!って思っていたの。それが今日こうやって、同じ場所でみんなの顔を見れて一緒に過ごすことができて、本当に心から幸せです!今日はここにいるみんなの1人1人の目を見て、オンラインで見てくれている方にも届くように精一杯歌って踊ります!今日は本当に最高の思い出をありがとう!
Takiの番になると、「Takiももちろん手紙読みまーす!」と言って手紙を読んだ。
Taki:初のワンマンで皆さんのおめめやっと見れて嬉しいです。今年色々あった中で、皆さんがいてくれたから頑張れました。Takiは日本に来て4年ぐらいになります。このメンバーとファンの皆さんがいるから夢を追いかけることができています。もっと皆さんにFAKYの大きな姿を見せられるように頑張ります!心からのキュンで〜す!
Lil’ Fangは「ちょっとAkina とTakiが可愛すぎんか」と言って話し始めた。
Lil’ Fang:私たちは1stシーズンから数えるともう9年くらいになりまして。去年もたくさん色んなことが、この5人になってからも色んなことがあった中で…。今日本当は開催できるかもどうなんだろうというところで、無事できるかという不安があったんだけど…会場来てモニターで見られるのよ客席が。そこにみんなが映っていて、心強かったし、安心したし、ここまでついてきてくれた皆さんに本当に感謝しています。
Lil’ Fangが、「私たちFAKY5人は音楽でつながっていると思います。今日この場の裏にはたくさんの人がいて、たくさんの人の手助けがないと今日が開催できなかったなと思っていて、準備の段階でどうしてもそれを伝えたいなという思いが出てきたので、初めて5人で0から曲を作りました。その曲を皆さんに初めて聴いてもらって終わりたいと思います」と言って新曲を披露。
タイトルも未定の新曲。しっとりした曲調に途中でラップが入るなどかっこよさも兼ね備えた曲。メンバーが腰を振りながら歌う姿を見て一緒に踊りたくなるような曲だった。
アンコールでは、メンバーはそれぞれ「FAKY LIVE2022 #nofilter」のライブグッズであるTシャツやパーカーを着て登場。アンコール曲は、ABEMA「月とオオカミちゃんには騙されない」に出演したHinaの揺れ動く心情を、Lil’ Fangが歌詞に落とし込んだ『half-moon』。そして、『SUGA SWEET』をタオルを回しながら会場全体で楽しみ、最後に『Who We Are』を歌ってライブの幕が閉じた。
【メンバープロフィール】
Lil’ Fang
FAKYが結成した2013年からの1stシーズンのメンバー。作詞やボーカル指導も担当する。最大の武器は圧倒的な歌唱力。「wimpft.LilFang(fromFAKY)」でコラボしたBACK=ONメンバーからも高い評価を受ける。現在、Akinaと共にMCを務めるラジオ番組「ゴジレプ」では、ユーモア溢れるトークでセンスを光らせる。
Mikako
FAKYが結成した2013年からの1stシーズンのメンバー。黒髪ボブヘアが特徴的。ファッションコーディネートを得意とし、メンバーのスタイリングをコーディネートすることも。ファッションセンスが評価され、「Drop Tokyo」や「FASHIONSNAP.COMJ等にも掲載された。ブランド「Pocher」でスタイリングを務める。
Akina
FAKYには、2015年に加入した2ndシーズンのメンバー。カリフォルニア生まれでアメリカと日本のハーフ。幅広いジャンルを操るパフォーマーで、作曲も手がけるなどクリエイティブ力も抜群。MCを務めるラジオ番組「ゴジレプ」ではダンスを披露し、「世界一フォロワーの多いダンサー」としてMatSteffaninaから評価をされ話題に。
Hina
FAKYには、2018年に加入。ロングストレートの黒髪が特徴的で、低音のウィスパーボイスが持ち味。ファッション誌「ViVi」「NYLON JAPAN」など数々のメディアやショーにもモデルとして出演している。2020年にABEMAの「月とオオカミちゃんには騙されない」に出演し、3人から思いを寄せられるNo.1モテ女子に。ティーンから絶大な支持を得る。
Taki
FAKYには、2018年に加入。日本・ブラジル・スペイン系フィリピンのミックスで、英語・仏語・日本語・タガログ語の4か国語を操るマルチリンガル。メンバー最年少で、卓越したダンススキルが持ち味。幼少期からフィリピンで芸能活動をしており、海外ティーンから絶大の人気を誇る。ABEMAの「恋とオオカミには騙されない」「虹とオオカミには騙されない」に出演。オオカミシリーズ異例の2作品出演を果たした。
【SNS】
▼FAKY Information
OFFICIAL HP:https://faky.jp/
OFFICIAL Instagram:https://www.instagram.com/fakyjp/?hl=ja
OFFICIAL YouTube: https://www.youtube.com/user/FAKYjp/featured
OFFICIAL TikTok:https://vt.tiktok.com/ZS9KqqYb/
OFFICIAL Twitter:https://twitter.com/FAKYjp
OFFICIAL Facebook:https://www.facebook.com/FAKYjp
OFFICIAL LINE:https://line.me/R/ti/p/@faky?from=page
【セットリスト】
#nofiltor
FAKY LIVE 2022-DAY SHOW SET LIST-
M1. It’ s a small world
M2. The Light
M3.Candy
M4. Better Without You
M5. Chase Me
M6. NEW AGE
M7. ANTIDOTE
M8. Surrender
M9. GIRLS GOTTA LIVE
M10.ダーリン (Prod.GeG)
M.11 HappyEverAfterㆍ
M12. Sayonara My Ex
M13.ふたこ糸
M14. You
M15. Afterglow
M16. Get Up
M17. little more
M18. 99
M19. Last Petal
M20. Are You OK?
M21. Take my hand
M22.タイトル未定(新曲)
EN1. half-moon
EN2. SUGA SWEET
EN3. Who We Are
【感想】
私はABEMAのオオカミシリーズの大ファンなので、オオカミシリーズに出演していた人気メンバーHinaちゃんとTakiちゃんが歌って踊っている姿を目の前で見ることができてとても新鮮でした♪MCで「FAKYは個性を大切にしているグループ」というお話があったのですが、まさに5人の仲の良さやそれぞれの個性あるキャラクターが伝わってくるとても素敵なライブでした!心を込めて記事を書かせていただきました。これからFAKY応援させていただきます!
初めてFAKYのライブに訪れた方が非常に多くて、全体の8割くらいが女性ファンだったのではないかと思います。来場者特典のメンバーのメッセージ付き透明ポストカードがファンにうれしいプレゼントです!
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◎ACTRESS PRESS編集部
◆取材・文:五木田もなみ(早稲田大学)
◆ライブ写真 撮影:kazumi watanabe
◆コーディネート:Scketto:https://twitter.com/scketto1
Scketto(スケット)は、アナウンサー・マスコミ業界に就職を目指す大学生が記者・リポーターで参加するプロジェクト
https://actresspress.com/category/report/