2024年11⽉13⽇、年に⼀度のフレグランスの祭典「FRAGRANCE DAY 2024」が開催された。
「もっと、もっと、たくさんの⼈が気軽に⾹⽔を楽しめますように!」をコンセプトに、今年2回⽬の開催と
なる本イベント。
フレグランス業界に貢献した者に贈られる「FRAGRANCE Person of the Year」の発表では、⼥優やプロデューサー、美容家などマルチに活躍するMEGUMI(メグミ)が受賞。またフレグランス新ブランド「Aimetoi(エメトワ)」のフレグランスプロデューサーを務めた藤ヶ⾕太輔が登壇し、制作秘話を語った。「CREATORʼS SELECT」ではモデルでタレントの星乃夢奈がお気に⼊りのフレグランスを表彰した。
【MEGUMI(メグミ)】
ライフスタイルに⾹りがありフレグランス業界に貢献された⽅に贈られる、「FRAGRANCE Person of the
Year」の授賞式に登場したMEGUMI。
⾃宅に100本以上の⾹⽔を持ち、プライベートでは友⼈との⾷事の際には⽢さのなかにスパイスさがあるよう
な⾹りをチョイスするなど気分によって⾹りを変えているという。さらに、⾃⾝のプロデュース商品にも記憶
に残す⾹りを意識していることも理由となり今回受賞となった。
受賞を受け感想を求められたMEGUMIは「このような賞をいただきまして、⼤変光栄に思います。」と感謝を
述べた上で、「私⾃⾝ある先輩から教えていただいてドラマや映画に出演させていただく際に役によって⾹⽔
を変えていて。⾹⽔が⾃分に与えてくれる影響を感じています。」と俳優業との関わりについて語った。
イベント後の取材でも役柄に合わせた⾹りを纏うことについて、「スナックで働いている⼥の⼈ってこういう
⾹りなのかなって⾃分で選ぶとそういう⼥性像が浮かび上がりますし、キャリアウーマンならこういう⾹りな
のかなと選ぶことで役のディテールがより濃くなります。」と語り、直近で記憶に新しいという夫に対し強く
あたる妻を演じた際は「スパイシーな⾹りで。それはそれで楽しかったですね。」と笑いを誘った。
また⾹⽔の失敗談について問われ、「若い時はとにかく(⾹⽔の)量をつけて気持ち悪くなってしまって。ちょっ
と塩梅が分からないというのはありましたね。」と笑いながら答えた。また「最近は(⾹⽔を)⼿⾸と後ろの背に
サッと。⼈が去ったときに、“あ、いい⾹り。”って感じてもらえたらいいじゃないですか。」と、⾹りの付け⽅
のこだわりについても笑顔で語る姿が印象的だった。
今回、⼥性らしくも品のあるデコルテの開いた純⽩のドレスで登壇。今各所に引っ張りだこながらもひとつひ
とつの仕事に真摯に取り組み、プロデュースを⾏う⾃⾝を「武将ですね」と語るMEGUMIのしなやかな強さを
引き⽴たせていた。また今回は表彰式という華やかな場であることから、普段はなかなか付けない⽢くフロー
ラルな華やかさが前にきたフレグランスを纏ったという。この⾹りがさらに⼤⼈のオーラを輝かせたに違いな
い。
【藤ヶ谷 太輔】
イベント後半では、Kis-My-Ft2藤ヶ⾕太輔が登壇し、⾃⾝がプロデュースする⾹⽔ブランド『Aimetoi(エ
メトワ)』の発表とフレグランスへの思いを語った。
普段から⾹⽔を愛⽤しているという藤ヶ⾕は、「今回プロデュースをさせていただいて、100%僕がイメージし
たものが作れたなと思っています。⾃分⾃⾝でも気に⼊っております」と⾃信に満ちた表情を⾒せました。本
ブランド名は、フランス語で「⾃分⾃⾝を愛する」という意味で、「今まで⾊々な⾹りと出会ってきた中で、
誰かのためにというよりは⾃分のためにフレグランスをつけてきたので⾃分⾃⾝を愛するという『Aimetoi』と
いうブランド名にさせていただきましたと説明した。
チュベローズの⾹りをベースとして、フレッシュなピーチとココナッツを⼊れ、爽やかさと深みを出した
「08」とムスクの⾹りをベースにして、清潔感があり普段使いがしやすい「23」の2つのフレグランスを制作
している。名前の由来としては「6⽉25⽇の午前8時23分に⽣まれたので、⾃分の⽣まれた時間とブランド
の誕⽣をかけました。僕の中でも⼤切な数字ですね」であると明かした。
商品開発には半年以上かかったと告⽩し、「つけた瞬間のトップノートから時間が経ってからのラストノート
とか、そういったものの計算もしましたし、いろいろチームの⽅に教わりながら、すごく時間をかけて⾹りを
作りました」と商品開発過程を振り返った。
『Aimetoi』ホームページ:https://www.aimetoi.jp/
【星野夢奈】
星乃夢奈がインフルエンサーを代表してお気に⼊りのフレグランスを表彰する「CREATORʼS SELECT」プ
レゼンターとして登壇した。
受賞したのは、フィッツコーポレーションによる「mini-more perfume(ミニモアパフューム)」だった。
本商品を選んだ理由について、星乃は「⾹りものが⼤好きなんですけど、『mini-more perfume』はサイズが⼩
さいので持ち運びもしやすく、なくなるスピードも早いので、いろいろな⾹りにチャレンジできるところもい
いなと思いました!」と説明した。
⾹⽔を愛⽤しているという星乃は、⼿の甲と⾸と⾜⾸の三か所につけるのがおすすめだと明かした。
また 「ファンの⽅と距離が近いイベントの時はふわっと⾹りを感じさせたいので、上空に向けて⾹⽔を出し
て、その下をくぐることもしてます」とこだわりを明かした。
担当者の「10代、20代にも広めてほしい」という願いから、インフルエンサーのおさき、ちせと共にブランド
ミューズへの就任することがこの⽇サプライズで発表された。
「すごくうれしいです!就任できたからには、いろいろな⽅に魅⼒を伝えて広めていけるように頑張りたいと思います」と笑顔を⾒せて抱負を語った。
【2024年フレグランスランキング】
ノミネートされた42商品の中から「2024年フレグランスランキング」の発表され、表彰式が行われた。
3部門に分けて表彰され「ライトフレグランス部門」トップ3、「ロングセラー部門」「トレンドフレグランス部門」トップ5の商品を発表した。フレグランスアイテムを日頃より選りすぐる36社、合計85名のバイヤーによって厳選されており、順位は次の通りとなった。
<ライトフレグランス部門>
1位:AQUA SAVON WATERY SHAMPOO EAU DE TOILETTE
2位:BODY FANTASIES BODY SPRAY PURE SOAP
3位:MUMCHIT PERFUME HAIR&BODYMIST MAGENTA LADY
「ライトフレグランス部門」にて、1位に選ばれた商品を手掛けるウエニ貿易グループの高橋氏は「光栄な賞をいただけてうれしく思います。去年は『ユニセックス部門』で1位をいただいて、今年は『ライトフレグランス部門』で1位という結果を収めることができ、この賞を通じても万人受け香水という認識を裏付けられたのではないかと思います。シャボンの香りといえば『AQUA SAVON』と言っていただけるように尽力していきます」と喜んだ。
<ロングセラー部門>
1位:LANVIN ECLAT D’ARPEGE EAU DE PARFUM
2位:Calvin Klein CK-ONE EAU DE TOILETTE
3位:VASILISA NUDE ONE EAU DE PARFUM
4位:DOLCE & GABBANA LIGHT BLUE EAU DE TOILETTE
5位:COACH FOR MEN EAU DE TOILETTE
「ロングセラー部門」にて、1位に選ばれた商品を手掛けるブルーベル・ジャパン株式会社の阿左美氏は「このような賞をいただき感謝申し上げます。『ECLAT』ですが、発売が2003年。ちょうど20年前から発売されていて、今でも愛されている。よく何でそんなに売れるのか聞かれるんですけど、いくつかキーワードがあります。清潔感、透明感、輝き。そういった多くの日本人女性が好むキーワード、エレメントが全部入っている香水です」と自信をにじませた。
<トレンドフレグランス部門>
1位:bgm EAU DE PARFUM NO.041
2位:Pua Nanala SUNNY MOANI EAU DE TOILETTE
3位:JIMMY CHOO I WANT CHOO LE PARFUNM
4位:SABRINA CARPENTER SWEET TOOTH EAU DE PARFUM
5位:COACH DREAMS SUNSET EAU DE PARFUM
「トレンドフレグランス部門」にて、1位に選ばれた商品を手掛ける株式会社フィッツコーポレーションの平山氏は「このようなすてきな賞をいただきありがとうございます。多くの方々に香りに共感いただけてうれしく思っています。今回はトレンドフレグランス部門で受賞させていただきましたが、今後はロングセラーフレグランスを目指して、香りを楽しんでいただければと思います」と意欲を見せた。
【ブース体験】
「FRAGRANCE DAY 2024」では表彰やトークセッションのほか、「2024年フレグランスランキング」に選ばれ
た商品のスメリングや協賛企業によるブースでの新作展⽰、最新のフレグランス体験が⾏われ、リポーター2名も参加。
左~柳澤杏奈(日本大学)、右~酒井智望(法政大学)
藤ヶ谷太輔によるフレグランス新ブランド『Aimetoi』のブースでは、後方に大きく飾られたイメージカットと同様にオーガニックで落ち着いた空間となっていた。こちらでも藤ヶ谷のこだわりの詰まった『08』と『23』をスメリング。『08』はラグジュアリーな雰囲気を演出する深い甘さで、冬のロマンチックな雰囲気にもぴったり。『23』はすっきりとした朝を想起させるムスクやすみれ、石鹸の香りとなっており、どちらも男女問わず使いやすい商品となっている。またモノトーンでシンプルなボトルも、どんなインテリアにも馴染みやすい。『自分自身を愛する』というコンセプトの通り、日々に寄り添う香水となっている。(柳澤)
藤ヶ谷さん初プロデュースとなる香水ブランド「Aimetoi(エメトワ)」の08.23の香りを体験しました。
08は、ほのかに甘い香りがして秋冬の季節にとてもぴったりだと感じました。23は、洗濯したての様な清潔感を感じ、普段使いしやすいなと感じました。私自身、香水をつけるのに少し勇気がいるなと思っていたんですが、ふんわり香る香水だったので日常的に使ってみたいと思いました。香水のボトルやパッケージもシンプルで部屋のインテリアとしても飾れそうだなと感じました。(酒井)
FERRAGMOのブースでは、瓶にあしらわれたリボンのデザインが特徴的なシニョリーナの今年の新作『シニョリーナ ウニカ オールドパルファム』が登場。鮮やかなオレンジのボトルで自由に生きる現代女性の魅力をイメージしている。香りはシトラスなどの爽やかな香りから始まり、イタリアンティラミスを彷彿とさせる甘いグルマンノートに移り変わっていく。ブースにてスメリングとしていただく際に、リボンに香りを吹きかけ配っていたのも印象的だった。(柳澤)
『Your Signature, Your Scent(私を印す、香りとともに)』をコンセプトに掲げるVASILISAのブース。ブラックベリーやハニーなど、”食べられる”ものをモチーフにしたキー香料をすべての香りに配合している。今回のブースでは今年11月に新たに4種の香りが追加され一般発売が開始されたばかりの『ヌードワン』シリーズが展示されていた。その中のひとつ、ブラックベリーの赤を基調とした『グレイスルージュ』は奥深い甘さとスパイシーさを合わせた香りとなっていた。コンセプトはもちろんのこと、ピンクゴールドを使ったリッチなデザインにも多くの人が目を惹かれていた。(柳澤)
多くの種類が並んでいたFURUAは、透け感のある爽やかなボトルが特徴的。『イタリアが世界に誇る芸術と美そのもの』というフレグランスコレクションにあてがわれた言葉をまさに表したものとなっている。香りも長時間香りを持続させるパルファムではありながらも、ラベンダーやピーチといった日常使いしやすい華やかさを纏うことができる。(柳澤)
ブランドや商品によってライトかゴージャスさか、持ち運びや選べる気軽さ、つける状況など、コンセプトか
ら広告の細かいデザインまでこだわった商品とそのレパートリーの多さに⼀同感動。企業の⽅々の想いに胸を
打たれた。
またAI診断により⾃分の⾹りの好みを知ることができるフレグランス体験も⾏われた。
ここでは初め4種類の⾹りの中から好きな⾹りを選び、画⾯からそれをイメージさせる単語をタッチする。そ
してさらにその単語に合う別の⾹りを選ぶ。これを繰り返すことで、⾃分が好きな⾹りがどのような華やかさ
と重さを持ったものか知ることができるのだ。この診断で選んだ単語が好みの⾹⽔を店舗で探す際に店員に伝
えるヒントとなるという。また担当の⽅によれば、嗅覚から得られる情報や効果から⾹⽔を選ぶきっかけにし
て欲しいという思いも込められているとのことだった。
【感想】
わりも聞くことができ、その奥深さに感動しました。⾹りはパーソナルな趣味嗜好の1つであるため、多くの
⼈が知っている芸能⼈の皆さんの⾹りの好みを知ることができるのもなかなかない機会なのではないでしょう
か。ブースでも話題となった⾹⽔やお気に⼊りのブランドの新作についても知ることができ、最近⾹⽔を好き
になり付け始めた私もワクワクしながら楽しませていただきました。またAIによる診断など⾹りを通して⾃分
と向き合い、友⼈や仲間との好みの違いを楽しむこともできるきっかけとして⾹りを使うのも⾯⽩いのではな
いかと感じました。(柳澤杏奈)
–
今回⾹⽔の体験ブースを回ってみて⾃分⾃⾝は友達と遊びに⾏く時等特別な時にしか⾹⽔をつけないのです
が、普段使いしやすい⾹⽔の存在を知り、使ってみたいと思いました。⼩さいボトルの⾹⽔や持ち運びがしや
すい⾹⽔だとたくさん気になる⾹⽔を買って、⾃分の気分によって使い分けることの楽しさを知ったので、よ
り⾹⽔を⾝近に感じることができました。会場で⾃分が気になる⾹⽔を⾔語化して好みの⾹りを追求していく
とおすすめの⾹⽔を提供してくれるAIによる⾹⽔診断を体験しました。⾃分が好きな⾹りを知る機会はあまり
ないのでとても貴重だと感じました。⾹⽔診断の結果を元に⾊々な⾹⽔に出会えていけたらいいなと思いまし
た。(酒井智望)
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◎ACTRESS PRESS編集部
◆取材: 柳澤杏奈(日本大学)、酒井智望(法政大学)
◆撮影:仲西一成(Scketto)
◆リポーター記事:https://actresspress.com/category/report/
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