女優で写真家でもある二階堂ふみ(にかいどう ふみ)が2024年9月12日(木)、カナダグース銀座フラッグシップストアオープン記念テープカットセレモニー「FUMI NIKAIDO AND THE ART OF CRAFTSMANSHIP」に登壇した。二階堂ふみのファッションは、カナダグースのシックなダウンベストをエレガントに着こなした。
カナダグース銀座フラッグシップストアのオープンにあたり様々な企画を展開するカナダグースジャパン。「FUMI NIKAIDO AND THE ART OF CRAFTSMANSHIP」は、そのうちの1つとして、二階堂ふみをカメラマンとして迎え、ポートレート写真を展示する写真展で、9月14日(土)より期間限定で開催される。写真展に先駆けて行ったセレモニーにて、二階堂ふみがテープカットを実施。集まった報道陣に対して満面の笑顔を見せた。
写真展では、二階堂が撮影した銀座の職人たちの写真が展示される。今回のポートレート撮影の感想を聞かれると、二階堂は「今回は素晴らしい方々を撮影する機会を頂きまして、とても楽しい時間を過ごすことができました。銀座にゆかりのあるクラフトマンの方々を撮影させていただいたのですが、皆さん本当に深いこだわりをお持ちの方々で、美しいプライドを持ってお仕事をされていて。そういうものづくりの姿勢を、撮影をさせていただきながら垣間見ることができてすごく楽しかったですね。ポートレートを撮らせていただいたのですが、私の写真の師匠は塩原洋さんという方で、ポートレートの中でその方がどんなこだわりを持っていらっしゃるのかと同時に、その方のパーソナリティが見えるような一枚にしたいということを、塩原さんにも相談しながら撮りました。今回は私だけではなく、本当に塩原さんあってのものだったと思います」と、被写体の方々と、師匠・塩原洋さんとともにつくりあげた作品であることを強くアピールした。
また、プライベートでの写真撮影については「一緒に住んでいる動物がいるんですけど、その子たちの写真を撮ったりとか、あとは友達と遊びに行ったり、ご飯を食べているときに何気なく撮ることが多いです」と明かした。
さらに、人を撮る上で大切にしていることについては「私もまだそれは勉強中でして。撮らせていただく中で、被写体の方に毎回教えていただいているような感覚です。今回も、撮影の中でその方の生き方だったり、その方の大事にしているものや、その方の哲学みたいなものをちゃんと自分が受け取れるような状態でいないと、そもそも関係性が築けないので。そういうことを今回は特に意識しながら撮影しました」と、写真家としての深いこだわりを明かした。
二階堂ふみ インタビュー
イベント終了後、二階堂ふみにインタビューを実施した。「カナダグース銀座店のリニューアルオープンということで、銀座という街での思い出はございますか」という質問に対し、「東京にお仕事で来たばかりのときに、母のすごく仲のいい方が銀座でお店をやっていて、その方が銀座の街でご飯を食べさせてくれたんですけど、当時の私はまだ 12 歳か 13 歳くらいで。体感したことのないような空気感が銀座の街にあふれていて、すごく大人な街だなと、初めて感じるような緊張感がちょっとあったのを覚えています」と回答。10 代の頃の、可愛らしいエピソードを語った。
また、「俳優として活躍されている二階堂さんですが、写真家になりたいと思ったきっかけは何ですか」という質問に対しては、「写真家という肩書きを名乗れるようなものではないのですが、素敵なフォトグラファーの方や写真家の方とご一緒させていただくことがあり、それで写真に興味を持ち始め、自分でも趣味で撮り始めたのがきっかけでした。写真を撮る中で生まれる関係性やコミュニケーションがすごく面白いと思うようになり、今こうして色んな方のお力をお借りしながら写真を撮らせていただいているというような感じです」と、写真撮影への思いを明かした。
さらに「撮られる側と、撮る側で気持ちの変化はありますか」という質問に対しては、「やっぱり、カメラの前に立つことの緊張感というか、カメラの目線がこちらに向いているということは、いい意味でも、それは時に(カメラを)向けられている人に対して圧をかけてしまいかねないというのは、自分もよくわかるなと思います。でも今回は本当に、普段お会いすることができないような方々とセッションする機会を頂きましたし、お一人おひとりとの出会いを楽しみつつ、いい関係とコミュニケーションをとりながら、楽しい時間をご一緒できたらなと思い、撮影させていただきました」とコメント。加えて、「撮影時のこだわりはありますか」という質問には「私の師匠である塩原さんのスタイルに影響を受けていると思うのですが、今も塩原さんに協力してもらいながら撮影をしていて。いつも塩原さんと話しているのが、空気感をどうやって作っているかということですね。一人でプライベートで撮るときは、対象物との関係や状況がまた全然違ったりするので、自分が撮りたいなと思ったときにシャッターを押すのですが、今回は被写体になっていただいている方々がどういうことを感じるかというのが一番大事なことなので、師匠とは、どういうふうに空気感を作っていこうかという話や、この方は影が似合う方だなとか、その方に合わせてライティングの調整を相談しました」と、今回の撮影を振り返りながら語った。
今回、二階堂がポートレート撮影を行った、歌舞伎役者の片岡千之助について「歌舞伎を何度か拝見していたので、もちろん存在は存じておりましたし、すごくアイコニックな方がいらっしゃるなというふうに見ていました。でも、舞台で観るのと実際にお会いするのとでは全然違って。舞台のときはすごく華やかで、おぼこさもあったり、可愛らしい方だなという印象があったのですが、今回スタジオに入って来られたときに、カリスマのような空気感を持っていらっしゃって。それでいてすごく色々な提案をしてくださいました。今回、コートを着ての撮影だったので、それぞれの生業にちょっとずつ通ずるような動きだったり、普段どういうふうにお仕事をされているのかを話し合いながら撮影させていただいていたんですけど、千之助さんは『こんなこともできますよ』とか『飛んだりもできますよ』とか、一緒に作ってくださる感じがすごくあって、助けられてばかりだなと思いました。間近で舞いや、飛んでいるところを見せていただいたり、すごく贅沢な時間でした。また歌舞伎のパフォーマンスを観に行くときは、違った感覚をもって体験させていただけるのだろうなというふうに思い、ますますファンになりました」と、印象の変化についてもコメントしました。
「9 月といえば秋。芸術の秋、ファッションの秋、読書の秋などさまざまな秋がありますが、二階堂さんはこの秋に楽しみたいことや頑張りたいことはございますか」という質問には、「やっぱり食の秋を楽しんで、運動の秋を頑張りたいなと思っております。おいしいものがたくさんあるとついつい食べ過ぎちゃうので、運動をしないとダメだなと感じることが最近多くて。近年、夏は暑い日が続いていて、危険な日もあったりするので、散歩の時間がどうしても短くなってしまっていたのですが、これからは過ごしやすい季節になってくるので、季節の変化を楽しみながら、運動もポジティブにできたらと思っております」と、照れ笑いを覗かせながら明かした。
最後に、二階堂は「本日は、カナダグース銀座店の、リニューアルのオープニングに出演させていただきました。今回は本当に素晴らしい機会を頂き、銀座にまつわる方々を撮影させていただきました。皆さん本当に素晴らしい方々ばかりで、撮影を通して皆さんの生きざまを感じることができました。カナダグースは環境保全など先進的な取り組みをされているアパレルで、今回ご一緒する際に色々なことをお聞きしたのですが、そういった観点からも愛用させていただきたいと思いました。ぜひ銀座店で、写真と、カナダグースのこだわりやクラフトマンシップを体感していただけたらと思います」と、カメラの前で、カナダグースの魅力を余すところなく伝えた。
◎ACTRESS PRESS編集部
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