2025年3月2日、代々木第一体育館にて『CREATEs presents IDOL RUNWAY COLLECTION 2025 supported by TGC』が行われた。

リポート1本目は、KAWAII LAB.から、メンバーのファッションランウェイをご紹介。
【松本かれん(FRUITS ZIPPER)】
雨から晴れへの移り変わりをテーマにした幻想的なステージのラストを飾ったのは、LARMEのレギュラーモデルも務める松本かれん。
全身を純白で統一したスタイリングは、まるで物語のクライマックスを象徴するかのよう。ヘアドレスには大きなリボンがあしらわれ、可憐さと華やかさを際立たせていた。さらに、背中には天使の羽が添えられ、まるで光が差し込む瞬間のような神秘的なオーラを放つ。ステージのフィナーレにふさわしい圧倒的な存在感で、晴れやかな希望を感じさせる印象的なランウェイとなった。
【櫻井優衣(FRUITS ZIPPER)】
幻想的なミラーボールの光が揺れる中、和とモードを融合させたステージが幕を開けた。
櫻井優衣が登場すると、会場から歓声が上がる。最近流行りのカチモリのヘアスタイルが強さを引き立て、傘を閉じる仕草から始まる演出が、彼女の存在感をさらに際立たせた。全身ブラックで統一されたコーディネートは、和の要素を取り入れながらもモダンな雰囲気を纏い、力強さと洗練された美しさを演出。
歩くたびに空気を変えるその姿は、まさに舞台の主役。和の伝統と現代のファッションが交差する、新たな魅力を見せつけた。
カウガールスタイルにガーリーなエッセンスを加えた華やかなステージが展開された。
櫻井優衣が登場すると、その可憐なスタイリングに観客の視線が集まる。レースがふんだんにあしらわれたバブーシュカがアクセントになり、柔らかくロマンチックな雰囲気を演出。レース地のスカートとブラウスにジーンズを合わせることで、カウガールらしいラフさとガーリーな甘さを絶妙に融合させたコーディネートに。春らしいコーラルのリップが彼女の可愛らしさをさらに引き立て、爽やかで華やかな印象を残した。トレンドを取り入れながらも個性を感じさせる、魅力的なランウェイとなった。
【鎮西寿々歌(FRUITS ZIPPER)】
幻想的なムードが漂う中、「ロマンチック」をテーマにしたステージが幕を開けた。
鎮西寿々歌がスクリーンに映し出されると、その儚げな表情に会場は一瞬で魅了され、歓声が響き渡った。淡い水色のロングワンピースが彼女の繊細な美しさを際立たせ、歩くたびに軽やかに揺れるシルエットが幻想的な雰囲気を演出。
首元には上品なパールのネックレスが輝き、髪には細いシルバーのリボンをあしらうことで、より洗練されたロマンチックな印象に。儚さと優雅さが同居するその姿は、まるで物語の中から飛び出してきたかのよう。観客の視線を引きつけてやまない、特別なランウェイとなった。
LARMEステージ・ピンクチームのトップバッターは鎮西寿々歌。花嫁を思わせる白のレースで頭を飾り、リボンのチョーカーがロマンチックなアクセントに。ピンクの肩出しトップスと、白のガーターベルト付きニーハイソックスが甘くガーリーな印象を演出。晴れ間が広がるように華やかな魅力で、会場を一気に明るく照らした。

【真中まな(FRUITS ZIPPER)】
真中まなが登場すると、会場にはひときわ大きな歓声が響き渡った。FRUITS ZIPPERの圧倒的な人気を裏付けるような盛り上がりの中、彼女は堂々としたウォーキングを披露。
モスグリーンのタートルネックに袴を合わせ、黒の帯と白の帯留めがアクセントになったスタイリングは、クラシカルながらも洗練された雰囲気を醸し出していた。ヘアスタイルも特徴的で、低めのツインテールと三つ編みを組み合わせ、モスグリーンの長いリボンを大胆にあしらうことで、動きのある仕上がりに。
和の要素を存分に活かしつつも、モードなエッセンスを取り入れたスタイルで、唯一無二の存在感を放っていた。
【月足天音(FRUITS ZIPPER)】
月足がステージに登場すると、会場の雰囲気が一気に柔らかくなった。大きな白いポンポンのイヤリングが揺れ、清楚で愛らしい存在感を放つ。
真っ白なワンピースに、リボンの付いた白のロングブーツを合わせたコーディネートは、まさにロマンチックな世界観そのもの。ステージの上で優雅にポーズを決める姿からは、アイドルとしての輝きがあふれていた。
可憐でありながら華やかさも感じさせるウォーキングに、観客の視線は釘付けに。ふんわりとした空気感で、ステージ全体を包み込んでいた。
【早瀬ノエル(FRUITS ZIPPER)】
早瀬がステージに姿を現すと、待っていましたと言わんばかりの大歓声が沸き起こった。高めのツインテールにバンダナを巻いたスタイルは、ポップでありながらどこかエッジの効いた雰囲気を漂わせる。
Tシャツにデニム地のスカートというカジュアルな組み合わせに、ピンクのチュールやレザーのベルトをプラスした個性的な着こなし。シンプルなアイテムを巧みに組み合わせ、ファッションの新たな可能性を感じさせるスタイリングを見せつけた。堂々としたウォーキングと自信に満ちた表情で、観客の視線を釘付けにした。
【仲川瑠夏(FRUITS ZIPPER)】
アイロンブランド・CREATEsのアイドルらしい可愛さ全開のランウェイには、仲川瑠夏(FRUITS ZIPPER)が登場。
仲川が登場すると、会場にはひときわ華やかな空気が広がった。春らしい紫のオフショルワンピースをまとい、手には魔法のステッキのようなアイテム。まるで物語の中から飛び出してきたかのような存在感を放つ。
前髪のパーマがスタイリングのアクセントとなり、洗練された雰囲気を演出。貫禄のあるウォーキングで堂々とステージを歩き、ファンへの手振りも忘れない。アイドルとしての魅力とランウェイモデルとしての堂々たる姿を両立させた、印象的なステージとなった。
【FRUITS ZIPPER】
FRUITS ZIPPERのライブは、冒頭から圧倒的な盛り上がりを見せた。
1曲目の「ぴゅあいんざわーるど」では、可愛さとエネルギッシュさを兼ね備えたパフォーマンスに目を奪われる。冒頭の松本のセリフ部分で会場がグッと引き込まれ、文字通り「いっぱい元気に」なるパフォーマンスだ。メンバーの表情や仕草ひとつひとつがファンの心を掴み、会場全体が一気に彼女たちの世界観に引き込まれた。
続く「NEW KAWAII」では、タイトル通り新しい“カワイイ”を体現するステージに。弾けるような笑顔と躍動感のあるダンスが印象的で、観客のコールも完璧に揃っていた。まさにFRUITS ZIPPERらしさが詰まった一曲。
ラストの「わたしの一番かわいいところ」が始まると、歓声は最高潮に。イントロが流れた瞬間、会場が一気に沸き、ファンのペンライトが揺れる光景が圧巻だった。メンバーの魅力が存分に発揮される楽曲で、一人ひとりの可愛らしい表情や仕草がスクリーンに映し出されるたびに歓声が飛び交った。
全体を通して、彼女たちの生歌の安定感、ダンスの完成度の高さ、そしてファンとの強い一体感が際立ったステージだった。FRUITS ZIPPERの“カワイイ”の新境地を見せつけるようなライブで、これからの活躍がますます楽しみになった。
【桜庭遥花(CUTIE STREET)】
雨から晴れへの移り変わりをテーマにした幻想的なステージ。水色チームが雨、ピンクチームが晴れを表現し、それぞれの美しさが際立った。
水色チームのトップバッターを飾ったのは桜庭遥花。純白のふりふりの衣装に白レースの傘を手に、雨のしっとりとした雰囲気を纏いながら登場した。ロングのストレートヘアにはヘアピースがあしらわれ、水色のリボンレースが可愛らしさを添える。繊細なコーディネートが、儚げで幻想的な世界観を引き立てた。
和の伝統とポップな要素が融合した、独創的なステージが展開された。
桜庭遥花は、振袖をベースにしながらも、シルバーのバルーンスカートとビスチェを合わせることで、和とモダンを巧みにミックス。華やかさの中にエッジの効いたスタイリングが光った。深紅のファーハットと、そこにあしらわれた狐のお面がミステリアスな雰囲気を醸し出し、視線を集める。
和の美しさを残しつつも、新しいファッションの可能性を感じさせる、印象的なランウェイとなった。
【古澤里紗(CUTIE STREET)】
古澤里紗(CUTIE STREET)は、普段の“ふーりー”とは一味違う、強気でシックなメイクと表情で登場。黒いタイトなワンピースに和風の帯を組み合わせ、白い帯留めをアクセントにした斬新なスタイリングを見事に着こなしていた。シースルーの前髪も相まって、より洗練された印象に。
振り返る際に見せたウインクは、さすがアイドル。クールな雰囲気の中にも遊び心を感じさせ、観客の視線を釘付けにした。和の美しさとモードなスタイルを絶妙に融合させ、新たな魅力を放つランウェイとなった。
古澤は、推しの子コラボステージにも、着ぐるみのアイと手を繋いで登場。その瞬間、会場からは大きな歓声が上がった。ビスチェに白いブラウス、黒のタイトスカートを合わせたコーディネートは、大人っぽさと可愛らしさを兼ね備え、スタイルの良さを際立たせる。
終始笑顔を絶やさず、とてとてと軽やかに歩く姿が愛らしく、観客の心を和ませた。アイとのコラボレーションを楽しむような雰囲気が伝わり、特別なステージにふさわしい華やかさを見せていた。
【CUTIE STREET】
CUTIE STREETとのライブパフォーマンスは、どの楽曲も圧巻だった。
オープニングの「ひたむきシンデレラ!」では、川本のウインクがファンの心を射抜き、古澤はマイクトラブルがありながらも冷静に対処。その姿にプロ意識を感じた。ファンの「I Love You! I Need You!!」のコールが完璧に揃い、会場全体が一体となっていたのも印象的。さらに、生歌のクオリティも高く、特に板倉の力強い声が響き渡り、カッコよさが際立っていた。
続く「ラブトレ」では、増田の安定した低音が楽曲の厚みを増し、桜庭の困り顔や佐野の眉を下げた笑顔がステージの可愛らしさを引き立てる。頭の上でハートを作って跳ねさせる振り付けには、ファンからの歓声が止まらなかった。板倉は何度も煽りを入れ、観客のテンションをさらに引き上げていたのが印象的だった。
そして、ラストの「かわいいだけじゃだめですか?」は、まさに圧巻。イントロが流れた瞬間、会場全体が大歓声に包まれ、ファンの熱気が最高潮に達した。言わずと知れた名曲の力を改めて実感するとともに、きゅーすとのライブが持つ熱量の高さに圧倒された。圧巻のステージに、また彼女たちのパフォーマンスを生で観たいと思わせる、そんなライブだった。
【感想】
–
◎ACTRESS PRESS編集部
◆文:舟守はるな(早稲田大学)
◆撮影:仲西一成(Scketto)
◆リポーター記事:https://actresspress.com/category/report/
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。