俳優・アーティストの中島健人(なかじま けんと)さんが、10月26日から11月4日まで開催される『第39回東京国際映画祭』のフェスティバル・ナビゲーターに就任し、記者会見に登壇しました。
中島さんはシックなダークスーツにストライプ柄のシャツとネクタイを合わせた、エレガントかつスタイリッシュな装いで登壇し、洗練された存在感で会場を魅了しました。
会見には、市山尚三(プログラミング・ディレクター)、石坂健治(シニア・プログラマー)、藤津亮太(「アニメーション部門」プログラミング・アドバイザー)、清水裕(プログラマー)、池田香織(TIFFCOM 事務局長)らが登壇し作品を発表。コンペティション部門に選出された監督陣(山本英監督『過怠』、池田暁監督『妖怪、化物をひろう』、三島有紀子監督『男ともだち』)も顔を揃え、MCは荘口彰久が務めました。
【中島健人インタビュー・トークショー】
■ オファーに驚き「こんなギラギラなアイドルでいいのかな」
ナビゲーター就任の知らせを聞いた際の心境を尋ねられると、中島さんはチャーミングな笑顔を見せながら本音を吐露しました。
「いや、僕でいいのかなって思いましたよ。すごく映画好きなんですけど、こんなギラギラなアイドルでいいのかなって最初はちょっと思ったんです(笑)。」
しかし、これまで米アカデミー賞のレッドカーペット取材などで多くの海外セレブリティや映画人と会話を重ねてきた経験を振り返り、こう続けます。
「いろんな方と会話をした上でも、やっぱ日本への尊さみたいなものを改めて僕も感じているので、今度はこのナビゲーターに選ばれたことがとても嬉しく思います。」
さらに、「映画祭はどんな存在か」という質問には、「やっぱり自分の人生を拡張してくれるもの」と表現。
「自分自身一つの映画作品を全うするにあたって、役を生きている上で、自分自身が生きれなかった時代だったり、知らなかった青春っていうものもこの2時間の中で過ごせるんですよ。自分の人生を拡張できる本当にいい場所、そして時間だなと思っています」と、映画が持つ圧倒的な魅力を力強く語りました。
■ 言語を超えた“繋がり”と独自の演技論
今年の映画祭のテーマである「つなぐ」にちなみ、映画によって救われた・繋がった体験について問われると、日本人1人という環境で挑んだ海外作品のクランクイン当時のエピソードを明かしました。
「最初はすごく行き詰まっていて『大丈夫かな』って思っていたんですけど、良い作品を作ろうという世界中の役者の方々の気持ちは繋がっているんですよね。言語も最終的には気にせず、気持ちが繋がっていれば良い作品が本当にできるんだなっていうのをその場のフィーリングで感じました。」
役作りへの深いこだわりについても言及し、「僕、結構役者としては考えすぎるタイプではあるので、最終的には考えて考えて忘れることが、自分が役を生きる上で一番大切なことかなと思っています」と、真摯な役者論を垣間見せました。
■ 祖父は『風の又三郎』の俳優
「おじいちゃん見てるかい(笑)」
また、日本映画が持つ魅力について語る中で、自身の祖父にまつわる驚きのエピソードを明かす一幕も。
「私のような青二歳が発言していいのか迷ったんですけど……僕自身、祖父が役者をやっている時期があって、『風の又三郎』っていう作品に出ていたんです。その時の映像を見せてもらった時に、映像がすごく繊細で、一人一人の挙動みたいなものが細かく描かれていて、それが日本映画の素敵な部分だなと強く感じました。」
海外の監督たちと対談した際にも日本映画の繊細さがリスペクトされていることを実感したと語り、カメラに向かって「(出演していたのは)友達グループの中の一人とかですよ。『おじいちゃん見てるかい(笑)』」と呼びかけ、会場の笑いを誘いました。
■ 観る映画は「ラブストーリー」!アイドルならではの青春観
「普段はどんな作品を選ぶか」という質問には、人間味が溢れる素顔を見せました。
「行き当たりばったりって言いたいんですけど、僕は結構ラブストーリーを選びます。やっぱりときめいてたいというか……。学生時代の恋愛を描いている映画であれば、僕は普通の青春を過ごしていない、ずっと(ジャニーズ)ジュニアだった分、2時間で味わえなかった青春を味わえそうだなみたいな選び方をするかもしれないです(笑)。だから最初はラブストーリーや愛がテーマの映画を選ぶかもしれないですね。」
■ 最高の作品が揃う東京国際映画祭へ
最後に、ナビゲーターとしての意気込みを言葉に込めました。
「とにかく今年も最高の作品がたくさん揃っているので、その作品を見て、また次の豊かな作品たちが生まれる瞬間に僕も出会えることがとても楽しみです。今回のナビゲーターとして、しっかりとこの責務を全うしてみたいと思っています!」
映画への溢れる情熱とリスペクトを胸に、東京国際映画祭を世界へ届ける中島健人さん。彼のフィルターを通してどんな映画の魅力が発信されるのか、期待が高まります。
期間中の具体的なビジョンについては、「昨年は『ウーマンインモーション』でキャスティングプロデューサーのデブラ・ゼインさんとディスカッションする機会をいただいたので、今年も映画監督のみならず、キャスティングプロデューサーやプロデューサーの皆さんなど、映画人の方と談義をする時間を設けることができたらいいなと思います。僕というフィルターを通して、より多くの方に映画に興味を持っていただけたら」と意気込みを語りました。
【INFO】

第39回東京国際映画祭
開催期間:2026年10月26日(月)~11月4日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
公式サイト:www.tiff-jp.net
©2026 TIFF
【リポーター感想】
ぜひみなさんも彼の熱い想いをきっかけに、新たな世界を開く映画に触れてみてください!
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◎ACTRESS PRESS編集部
◆取材・文:武井愛朋(早稲田大学)
◆撮影:仲西一成
◆学生リポーター連載:https://actresspress.com/category/report/









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