2024年11月12日、『第62回ミス・インターナショナル世界大会2024』が東京ドームシティホールにて開催されました。
今年で62回目となるこの大会には、約70の国と地域から“美と平和の親善大使”が集結。ミス・インターナショナルは、ミス・ユニバースやミス・ワールドと並ぶ世界3大ビューティ・ページェントとして知られる国際的なコンテストで、外見の美しさだけでなく、国際交流や社会貢献活動を通じて世界平和の実現
を目指す大会として知られています。
本大会では、まず71名の出場者が様々な審査を経て、出場者がそれぞれの文化を表現する「民族衣装審査」、持続可能な開発目標(SDGs)に関する日頃の取り組み、そして普段の大会の態度や人柄が評価されます。これらを総合的に評価し、20名が選出され、選ばれた20名は「水着大会の審査」に進みます。
ここから、8名のファイナリストが決定した後に、「質疑応答」と「ロングドレスでのファイナルルック」の審査に挑みます。質疑応答では知識や考え方、ロングドレス審査ではエレガンスや自信が問われます。この審査を通して、最終的にTOP5が決定されました。
リポート2本目は、グランプリなどTOP5に入った受賞者を中心にご紹介します
左より、順位・氏名・国名・年齢
4位:Sakra Guerrero(サクラ・ゲレーロ)・ベネズエラ代表・24歳
2位:Camila Ribera Roca(カミラ・リベラ・ロカ)・ボリビア代表・26歳
1位(グランプリ):Huynh Thi Thanh Thuy(フイン・ティ・タン・トゥイ)ベトナム代表・22歳
3位:Alba Perez(アルバ・ペレス)スペイン代表・22歳
5位:Sophie Kirana(ソフィー・キラナ)インドネシア代表・24歳
【グランプリ】
Huynh Thi Thanh Thuy(フイン・ティ・タン・トゥイ)
ベトナム代表・22歳・大学生/モデル/ブランドアンバサダー
https://www.instagram.com/thanhthuy.hhvn/
モデルやブランドアンバサダーとして活躍しており、インスタグラムのフォロワー数は29.3万人。
これまで、ベトナムの著名デザイナー、Le Thanh Hoa レ・タイン・ホアのショーをはじめ、数々のブランドのモデルを務めてきました。ベトナムのファッションブランド「The Bae U Need」の広告に起用され、ソウル・ファッション・ウィークにも登場するなど、国内外で幅広い活躍を見せています。
また、過去に複数のベトナム内で行われたビューティーコンテストで優勝しており、ホーチミン市のフートー・スタジアムで開催された「ミス・ベトナム2022」、「ダナン大学ミス2021」優勝、「ミス・エレガント・スチューデント・ダナン2021」準優勝という輝かしい受賞歴を持っています。
【民族衣装審査】
ナショナルコスチューム部門で「ロータスシルク」の衣装で登場。
「Lotus Silk(ロータスシルク)」は、蓮(ロータス)の茎から抽出した繊維を使用して作られる特別なシルク素材で、主にベトナムやミャンマーなどの一部地域で作られています。蓮の茎から細い糸を取り出して手織りする工程を経て、自然な光沢と柔らかい質感を持つ独特な生地が完成します。デザイナーのBui Cong Thien Bao ブイ・コン・ティエン・バオによって制作された衣装で、民族衣装アオザイにインスパイアされたエレガントで華やかな衣装でランウェイを歩いた。
【TOP20 発表】
TOP20の発表の際は、ファイナリストが私服で登場した。
ゴールドのミニワンピースは、ラグジュアリーさと洗練された雰囲気を与えてくれる一着。会場の照明を受けて煌めく素材感が、観客の視線を引きつけていました。
【TOP8発表・質疑応答審査】
TOP8が発表された後、質疑応答審査が行われました。
SDGsに関連するテーマで質問され、自身の考えや意見を30秒間で語ります。彼女に与えられた質問は「あなたの世代の教育システムに影響を与えた重要な世界的な出来事は何ですか?」という教育に関する質問であった。
彼女は、「コロナのパンデミックが私たちの生活に大きな影響を与えましたが、その中で私は、オンラインシステムを活用して学ぶ機会が増えたことを実感しました。自宅で学べる環境が整い、E-TEACHプログラムが進化したことで、より多くの学生が学びの機会を得ることができました。このような変化は、まさにSDGsの目標4-質の高い教育をみんなに-にも貢献していると感じています。」と述べた。
ファイナルルック審査では、ロングドレスでステージをランウェイ。
ピンクの小花が施されたドレスは、可憐でフェミニンな印象を与えていました肩を大胆に見せるオフショルダーカットが、。華やかさと女性らしい優雅さを引き立てており、上品でありながらも印象的な存在感を放つ一着で会場を魅了していました。
【受賞式】
名前が呼ばれた瞬間、驚きの表情を浮かべ、喜んだ様子を見せていました。
昨年のミス・インターナショナル、アンドレア・アルビオからクラウンを受け継いだ瞬間、満面の笑みを浮かべました。
「ありがとうございます」という日本語からはじまった受賞後のスピーチでは、応援して下さった方や家族への感謝を述べました。「TOP1に選ばれることができ、言葉では表せないほど幸せです。
ベトナムから初めてミス・インターナショナルに輝くことができました。この素晴らしい機会を、ベトナムの繁栄と発展、そして私たちの国の豊かな未来のために尽力する力に変えていきます。」と述べました。
【囲み会見】
取材に対するコメントでは「ベトナムにいる家族や友人、そして私を応援してくださったすべての方々に深く感謝申し上げます。」感謝を述べた。コンテスト期間内で最も努力したことを問われると、「自分のスキルや服装、表現方法に非常に意識を向けていました、ベトナム史上初の1位を目指して懸命に努力していた。」とこれまでを振り返り、コメント。ミス・インターナショナル2024として、これからもさらなる努力を続け、常に成長し続けることを大切にしていきたいと意気込みました。
日本での滞在の様子について聞かれると、「日本にいても、ベトナムのファンの皆様からの温かい応援を感じ、応えられることに心から嬉しく思っています。日本の皆様からの温かいご支援にも感動し、日本のおもてなしの精神に触れることができました。この素晴らしい文化を、私の国に持ち帰り、広めていきたいと思います。」と日本のおもてなしに感銘を受けた様子を教えてくれました。
ハートポーズをしながらカメラに笑顔を見せる。
【TOP5・受賞者】
舞台上に並ぶ華やかな衣装に身を包んだファイナリストよりTOP5が選出されました。
2位:Camila Ribera Roca(カミラ・リベラ・ロカ)
ボリビア代表・26歳・コマーシャルエンジニア
エメラルドグリーンのドレスに身を包み登場。細やかなスパンコールがドレス全体に散りばめられ、動くたびにききらめく様子が、彼女のエレガントさと華やかさを演出していました。
3位:Alba Perez(アルバ・ペレス)
スペイン代表・22歳・医学部生
シルバーのスパンコールが施されたこのドレスで登場。腕に施されたきらきらとしたフリンジが、優雅に揺れ動き、豪華でありながらも洗練された雰囲気を演出します。
4位:Sakra Guerrero(サクラ・ゲレーロ)
ベネズエラ代表・24歳・医者/モデル/歌手
上品さを際立たせるハイネックデザインのドレスで登場。フリルが足元にあしらわれることで、軽やかで動きのあるデザインに仕上がっています。全体に施されたスパンコールが、光を受けるたびにきらきらと輝き、フリルの動きとスパンコールの輝きが調和し、華やかな印象を与えます。
5位:Sophie Kirana(ソフィー・キラナ)
インドネシア代表・インドネシア代表・24歳
全体に施されたピンクのパールとビーズが、光を受けるたびにきらきらと輝くドレスに身を包み登場。胸元と足元の裾にはふわりとしたファーがあしらわれており、豪華で暖かみのあるアクセントを加えています。
コンテスト終了後、グランプリにかけよるファイナリストたち。
公式サイト:https://www.miss-international.org/
【感想】
2年前、ミス・インターナショナル世界大会を取材させていただきましたが、前回より、より舞台に立つファイナリストの想いに心を寄せ、彼女らのこれまで積み重ねてきたであろう努力を想像しながら観覧させていただきました。彼女らの姿を見て、改めて世界や社会を変える一翼となれるような働きをしたいと思いました。(細井彩香)
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◎ACTRESS PRESS編集部
◆取材:細井彩香(上智大学)、早川千鶴(早稲田大学)
◆撮影:仲西一成(Scketto)、一部公式写真使用
◆リポーター記事:https://actresspress.com/category/report/
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