2024年12月10日『2025ミス・インターナショナル日本代表選出大会』が東京都港区ニッショーホールにて開催された。
『ミス・インターナショナル』は、ミス・ワールド、ミス・ユニバースと並ぶ世界3大ビューティ・ページェントの1つ。1960年に誕生し、今年で62回目を迎える。ミス・インターナショナルが目指すのは、単に外見的な美しさを競うだけでなく、開催国での国際交流、友好親善、社会貢献活動を通して、各国間の相互理解の増進による世界平和の実現。・そのような志の高い女性達が「美と平和の親善大使」として集い、互いに交流を深めることを目的とし世界大会へ参加する。
来年の『第63回ミス・インターナショナル世界大会2025』に出場する日本代表が本大会にて選出された。
17都道府県出身31名のファイナリストの中から、着物、水着(事前審査)、ドレス、スピーチ審査等を経て誕生。日本代表には、山梨県出身の大学生で司会業を務める能崎愛(のざきあい)さんに決定した。能崎愛さんは来年開催予定の『第63回ミス・インターナショナル世界大会2025』で日本の「美と平和の親善大使」として世界1を目指す。
受賞者TOP5。左より
4位:伊藤有那ジョーン・英語系雑誌ライター
2位:丸林恵梨香・会社員/モデル/司会業
1位:能崎愛・大学生/共立女子大学
3位:嶋村茉莉・会社員
5位:林ひかり)・会社経営
リポート1本目は、グランプリ、受賞者TOP5をご紹介。(※年齢は2024年12月現在)
【グランプリ:熊崎愛】
能崎愛(のざきあい)・22歳・山梨県大月市出身・共立女子大学3年
インスタグラム:https://www.instagram.com/ai_love_1218/
<一次審査:着物>
青と白を基調とした着物姿で登場。凛とした美しさが印象的だ。
まとまったヘアスタイルに髪飾りが揺れ動く。まさに’’日本の美’’である。
華やかな赤や金色の花をあしらった袖を見せ、着物の美しさと共に自身の魅力を最大限に発揮したステージとなった。
<二次審査:ドレス>
フレッシュなビビットピンクのタイトドレスで登場。膝から裾にかけて広がったシルエットのドレスで、歩くたびに綺麗な動きを見せた。髪を巻いた黒のロングヘアはが、ピンクのドレスによく似合っている。
本大会までの自身の努力を自信に変え、1歩1歩丁寧に歩を進める姿が感じられた。
緊張を感じさせない堂々とした姿が印象的であり、自身の引き締まったスタイルを最大限に美しく魅せた。
<スピーチ審査>
能崎愛さんは7番手で登場した。英語と日本語両方でスピーチを披露。静寂の中行われ、会場全体が緊張感に包まれていた。
「もし、私が『愛』とは何かを知っているとすれば、それはあなたのおかげです。
昨年、大会に出場した時、世界のミスの皆様に私は夢を頂きました。世界大会のお手伝いを通して、外見の美しさだけではなく、内面の美しさに持っている。『愛』とは、大きな愛情を持って小さなことをすること。そう学ばせていただきました。世界のミスの皆様の、眩しい笑顔に心救われたように、今度は私が、世界のどこかにいる女の子に優しい光を灯せる日本代表になりたいです。」
スピーチ後に1礼。笑顔からは、やり切った安心感と共に安堵の様子が感じられた。
<授賞式>
日本代表が決まった瞬間。能崎愛さんの名前が上がり、大きな歓声と共に拍手が会場を包んだ。
能崎愛さんからは涙ぐむ様子が見て取れた。そして、ありがとうございますと感謝の気持ちを示す能崎愛さんの姿が印象的だった。
一般社団法人国際文化協会会長の下村朱美がプレゼンターを務め、サッシュ、盾、副賞としてエステティックミス・パリよりミス・パリエステティック招待券、株式会社ARTE GENESISのブランドAshよりHair Make Ash Premium Ticketが贈られた。
続いて、前回大会『2024ミス・インターナショナル』で日本代表に選ばれた植田明依さんから能崎愛さんにクラウンが贈られた。
左から植田明依、能崎愛、下村朱美(主催・一般社団法人国際文化協会会長)
緊張から解けたような和やかな笑顔を見せた。
その後、栄冠に輝いた能崎愛さんに喜びの声を伺った。
「私は、2回目の挑戦です。『続ける』ということ、決して簡単な道のりではありませんでした。多くの言葉に支えられ、必ず見ていてくださった方のご存在に励まされ、今この瞬間の私があります。
思い返すと、挑戦を恐れてばかりいた頃の私に、大きな愛をくださった方がいたからこそ、今ここに立つことができたと実感しております。そして、先ほどスピーチの方でも述べさせていただきましたが、『愛』とは、大きな愛情を持って小さなことをすること。
今度は私がそのバトンを受け継ぎ、それを世界へ発信していく番だと思っております。このクラウンの重みと共に、その責任と30名の願いを背負い、本日より精一杯2025日本代表として歩んでいくことをお約束させていただきます。皆様、心からありがとうございました。そして、私の新しいスタートをどうぞよろしくお願いいたします。」
2回目の挑戦である能崎愛。「決して簡単な道のりではありませんでした。」と述べた後、目を瞑り涙をこらえようとする姿は感動を引き寄せた。そして、能崎愛さんの名前にもある『愛』についての考えを述べ、スピーチからは、世界大会へ足を進める彼女の覚悟が感じられた。
<囲み取材>
大会の後、囲み取材が行われた。
諦めずに挑戦し続けるという精神を大切にしてほしい、と1年前の自分に声をかけたい、と諦めないことの大切さを話した。
地元山梨県の方々はバスで応援に駆けつけていただいたそう。「県庁の皆様、市役所の皆様、地元の皆様の応援に支えられ今があるので、感謝の気持ちでいっぱいです。」と笑顔で感謝の気持ちを伝えた。現在、地元山梨県のやまなし大使、そして市のおおつき大使として活動している能崎愛さん。「地域活性のためにも活動してきたのですが、そういった点で日本の魅力をより世界に発信していけたらいいなと思っています。それと同時に、地元山梨県の素晴らしい魅力を発信していけたらなと思っております。」と自身の今の活動を生かして地元の魅力を発信していきたい気持ちを話した。
2回目の挑戦ということで、慣れないハイヒールでのウォーキングを克服するために初心に帰り、膝を伸ばすことを昨年の大会後から努力してきたと話す。スピーチに関しては、ミス・インターナショナルの歴史を振り返ると共に、ミスコンの意義を日々問いかけ、自身が夢を与えられた世界のミスの皆様に行動を置き換え、1場面1場面どのように過ごしていくのかを見つめ直したことが一番の努力だったのかもしれない、とこれまでの日々を振り返った。英語のスピーチに関しては、昨年トップ8には残れず、スピーチを話せなかったことを振り返り、アナウンサーを目指しているという自身の夢を含めて、「今年は2年分の想いを込めて努力してまいりました。」とコメントした。ボディメイクの面では、ピラティスに力を入れているという能崎愛さん。先生に教えていただいたトレーニングを、東京都から山梨県の遠方通学で夜遅く帰った後も、簡単なトレーニングだけでも小さい積み重ねをしようと続けているそう。「本当にお恥ずかしい話なのですが、腹筋5回から初めて10回から20回と積み重ねて、少しずつでしたが昨年から振り返るともう何年も積み上げてきました。」と日々の努力を赤裸々に語った。全身運動であるウォーキングも好きだという彼女。「ウォーキングとピラティスは私の体づくりに必須かもしれないです。1番続けています。」と自身のボディメイク術を語った。
山梨県大月市出身の能崎愛さんは現在も山梨県に住んでいるそう。「地元が大好きなので、大学は都内なのですが東京都まで通っています。」と話した。自身は国際学部で、他の国の文化を学んでいるそう。英語を学びながら中国語を専攻している、と大学生活を振り返った。
【受賞者】
上位5名が終結。なごやかなフォトセッションとなった。
【2位:丸林恵梨香】
丸林恵梨香(まるばやしえりか)
23歳・富山県富山市出身・会社員/モデル/司会業
インスタグラム:https://www.instagram.com/erica_marubayashi/
シアーなベージュのドレスで登場。まとめ髪のスタイルでクールさが印象的。
【3位:嶋村茉莉】
嶋村茉莉(しまむらまり)
24歳・東京都世田谷区出身・会社員
インスタグラム:https://www.instagram.com/mari_missinternational/
白を基調としたタイトなドレスで登場。透明感を際立たせている。
【4位:伊藤有那ジョーン】
伊藤有那ジョーン(いとうありなじょーん)
東京都豊島区出身・英語系雑誌ライター
インスタグラム:https://www.instagram.com/alina.joan/
水色で袖が特徴的な可愛らしいドレスで登場。
【5位:林ひかり】
林ひかり(はやしひかり)
24歳・大阪府門真市出身・会社経営
インスタグラム:https://www.instagram.com/hikari_hayashi.official/
深い緑がよく映えるドレスで登場。
【2024ミス・インターナショナル日本代表】
『2024ミス・インターナショナル』日本代表・植田明依が登壇して、1年の活動や関係者へのお礼を述べた。
「本日は、新たな日本代表の誕生の瞬間を見届けに来てくださいまして、誠にありがとうございます。また私も皆様と共に新たな代表の誕生を見守れることを大変嬉しく思っております。僭越ながらこの場をお借りして、私たちが日本代表として活動してきた1年間の奇跡をお話しさせて頂ければと思います。まず、前回大会で日本代表に選出されました5名で様々な活動をさせていただきました。私たちには挑戦する理由があります。」
私がこのミス・インターナショナルに挑戦した理由。1年前までは熊本県の私立高校で家庭科の教員として働いておりました。その中で3年間働いてきたのですが、生徒たちが頑張っている姿を見て挑戦する背中を押す立場の私が、教員以外何も挑戦できていないことを感じまして、「変わりたい」「もっと変わらなくてはいけない」という想いでこの大会に挑戦させていただきました。
そして、1位に選んでいただき、それからはこの5人で経済界のパーティーに参加させていただいたり、小児がんの支援としてボールドリボンの活動に参加させていただいたり、またグリーンキャンペーン等で各地を訪問させていただいたり、省庁の皆様と意見交流会をさせていただいたりと、日本のこと、海外のこと、世界のこと、様々なことを学ばせていただきました。この大会に出て、選出していただけなければ出会えなかったご縁、そしてできなかった経験が沢山ありました。この素晴らしい機会をいただきました下村会長、そしてご関係者の皆様に深く御礼申し上げます。
そして、私の任期最後のお仕事として、世界大会に出場いたしました。1ヶ月程前になりますが、71カ国の世界中のミス達が集い、2週間の共同生活を経て大会に臨みました。言葉も文化もバックグラウンドも違うそんな71名が共に過ごし、同じ目標に向かって努力をしていくのはとても美しい瞬間だったなと深く思います。
先日開催の世界大会の模様は下記にてご覧いただけます。
https://actresspress.com/missinternational20241112/
【MC】
MCは、石田賢一と2019年ミス・インターナショナル日本代表である岡田朋峰が務めた。
岡田朋峰はファイナリストの 31 名に向けて、「世界大会に出場できるのは 1 人だけ、そのたった 1 枚の切符を勝ち取る事ができるのが皆さんの目標達成の証だったのかもしれません。日本代表の座を勝ち取るために彼女たちが積み重ねてきた成長と想いがここにありました。それでも皆さんは今日、それぞれの夢に向かって確かに成長し、努力に裏付けられた強さと挑戦する事の美しさをこの場にいる私たちに伝えてくれました。『Cheer All Women』自分に自信が無かった頃、それでもあと 1 歩前にと踏み出した皆さんの勇気をどうか忘れないで、これからもその情熱を胸に輝く女性として、世界中に大きく羽ばたいてください」と熱いエールを送った。
公式サイト:https://www.miss-international.org/jp/
ミス・インターナショナル世界大会2024:https://actresspress.com/missinternational20241112-2/
【感想】
(笹ケ瀬麻結)
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◎ACTRESS PRESS編集部
◆文: 笹ケ瀬麻結(大妻女子大学)、西部あかり(日本女子大学)
◆撮影:仲西一成(Scketto)
◆リポーター記事:https://actresspress.com/category/report/
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