『第57回ミス日本コンテスト2025』の東日本地区大会が8月28日、都内で行われ、書類審査と面接を通過した24人(当日1名欠席)が洋服審査、スポーツウェア審査でそれぞれの魅力をアピールし、来年1月に行われる本選出場ファイナリスト9名が選出された。
東日本大会に出場者
ミス日本コンテストは「日本らしい美しさ」を磨き上げ、社会で活躍することを後押しする、日本最高峰の美のコンテストだ。見た目の美しさのみではなく、社交性など幅広い人間性が問われる本コンテストは、未来に羽ばたく強い意志を持った女性を選出する。
今回はファイナリストの9名を紹介する。
(左から)ヤマチ玲良、松山華音、高橋彩乃、高坂実優、長尾巴菜子、
(左から)野村真衣子、横山ナディヤ、佐塚こころ、石川満里奈
【ファイナリスト紹介】
※紹介順・氏名(よみがな)・年齢<2024年8月28日現在>・職業/学生・出身地
【長尾巴菜子】
長尾巴菜子(ながおはなこ)・19歳・東海大学・大阪府
トップバッターでファイナリストに選出されたのは、19歳長尾巴菜子。少子化・グローバル化の中、子供の可能性を見出し寄り添える教育と教員の負担軽減策を考えるため、海外の教育を研究している長尾は、今後大学院への進学も視野に入れている。
幼少期から学んでいたバレエに加え、高校時代は軽音楽部でベースを担当していた。さらに大学では、新しいことに挑戦したいと思い、バトントワリング部に所属する。
パリオペラ座バレエ学校への留学経験がある長尾は、手足の長さが際立つアラベスクを披露し、会場を魅了した。
【高坂実優】
高坂実優(たかさかみゆ)・20歳・早稲田大学・東京都
「小さい頃から車や飛行機といった乗り物が大好きだった」と語る高坂は、現在大学にて、二酸化炭素削減へ向けたエネルギー技術開発を研究している。
イギリスのオックスフォード大学への語学留学中も、電気自動車についてのアンケート調査を行う等、エンジン研究への熱い情熱をもつ。「二酸化炭素削減の技術開発を行い、地球温暖化解決に貢献したい」という将来の目標についても語る。
エアかな書道では、「あまつかぜ」という文字を披露し、転校先での百人一首大会の思い出を語った。
【野村真衣子】
野村真衣子(のむらまいこ)・21歳・中央大学・茨城県
家庭教師やボランティア活動を通して、様々な子供やご家庭に出会ってきた野村は、学ぶ意識のある子供の選択肢が減らされる世の中を変えるため、将来政治家になり、日本の教育改革を成し遂げたいと語る。
審査員から特技の披露を求められると、可愛らしい笑顔から一変し、威勢の良い「はじめっ」という掛け声でエア剣道を披露してくれた。
子供と触れ合うことが好きだと話す野村は、自身の特技である剣道や燻製作りを、フリースクールなどで教える活動をしている。
【高橋彩乃】
高橋彩乃(たかはしあやの)・20歳・中央大学・千葉県
大学で学ぶ遺伝学や分子細胞生物学・環境学の知識を活かし将来はバイオ系の研究者を目指すという高橋。ミス日本の活動を通して、長年の書道の経験と海外留学経験から感じる独自の日本の良さを伝えていきたいと語る。
エア書道では『夢』という文字を書き、披露した。『夢』を選んだ理由として高橋は、「夢がある人生と無い人生では日々の過ごし方が大きく変わる。どんなに小さくても夢を持つことを心がけている」と話した。
【横山ナディヤ】
横山ナディヤ(よこやまナディヤ)・22歳・フリーランス、グラフィックデザイナー・長野県
日本とインドのハーフである横山は、発展途上国での生活経験から、日本の必要以上に恵まれている部分を世界に分かち合いたいという使命を抱き、先月迄インドに本部をおく慈善団体で活動をしていた。
グラフィックデザイナーとして編集長の立場を務めたことから、人を傷つけない言葉遣いをより意識するようになったと語る横山は、母国語である日本語の他、英語、ヒンディー語、サンスクリット語を話す。
【松山華音】
松山華音(まつやまかのん)・21歳・東京外国語大学・愛知県
留学経験のある松山は、大阪万博に向けた世界各国の大使の方々が集まるイベントで通訳を務めたり、カンボジアにて英語を教えるボランティアに参加したりしている。世界に日本の魅力を発信したい思いが強く、「将来は視聴者の心に響く言葉を届けられるアナウンサーになりたい」と語る。
大学生になってから始めたという社交ダンスを披露した際は、指先まで美しいキレのある動きで会場を魅了した。
【佐塚こころ】
佐塚こころ(さつかこころ)・18歳・国際基督教大学・長野県
特技は『独学』だと語る佐塚。耳の聞こえない人にもっと日本の文化を伝えたいと思った事をきっかけに手話を独学で学び始め、手話付きの自己紹介で会場を驚かせた。将来は日本の魅力を世界に伝えるアナウンサーだそうだ。
自身のキャッチコピーを「努力人間」だと語った。6つの検定を持つ佐塚だが、英検準一級は2度不合格の経験があるそうだ。
出来ないところを努力で出来るようにしていくことができるため、自分には「努力人間」という言葉が相応しいと話す。
【ヤマチ玲良】
ヤマチ玲良(ヤマチれいら)・20歳・洗足学園音楽大学・東京都
音楽大学でミュージカルを中心に音楽を深く学んでいる。将来はミュージカルをはじめとした芸術・エンタメの配信サービスを提供する会社の設立など、社会の人々のためになるような仕事がしたいと語る。
趣味の日本舞踊では藤娘から抜粋して披露。凛とした舞を披露した後には「着物がないとやりづらいです」とはにかんだ笑顔を見せ会場の笑いを誘った。
【石川満里奈】
石川満里奈(いしかわまりな)・19歳・フェリス女学院大学・東京都
自己PRでは、弓道の射法八節を披露した。石川にとって弓道は人生を大きく変えてくれた存在だという。弓道での礼儀作法を通して日常生活の基本となる礼儀作法を身につけることが出来たそうだ。
日常の中で自分を磨くためにしている鍛錬について尋ねられると、食事のマナーに気をつけていると答えた。弓道経験者だからこそ所作を身につける難しさを実感していると言う。食事のマナーも一長一短で身につけられないからこそ日頃から気をつけているのだそうだ。
ミス日本コンテスト大会委員長和田あい氏は、ミス日本協会が大切にする「内面の美・外見の美・行動の美」を挙げ、参加者たちを激励した。
賞状を授与される長尾。
今回ファイナリストに選ばれた9名は、来年1月に開催されるミス日本コンテストに向け、10月から毎月行われる勉強会に参加する権利を得た。総合的な美を磨いていくことが期待される。
公式サイト:https://www.missnippon.jp/
【感想】
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◎ACTRESS PRESS編集部
◆文:松本裕(お茶の水女子大学)、鈴木結捺(早稲田大学)
◆撮影:仲西一成(Scketto)
◆リポーター記事:https://actresspress.com/category/report/
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