『第57回ミス日本コンテスト2025』が1月27日、京王プラザホテルにて開催され、ファイナルでは、着物審査・ドレス審査・スポーツウェア審査の順に最後の自己表現の機会が設けられた。審査基準に掲げられる「外見の美」「内面の美」「行動の美」をポージングやウォーキング、そして自己PRや質疑応答など様々な角度から引き出すようであった。

リポート3本目は、ドレス審査・スポーツウェア審査のランウェイでのファイナリスト12名の魅力を紹介する。
【ファイナリスト12名】
1高坂実優 (21歳/大阪府/早稲田大学創造理工学部3年)
2上山舞唯 (22歳/北海道/聖心女子大学現代教養学部4年)
3俣野水晶 (19歳/兵庫県/慶應義塾大学環境情報学部1年)
4石川満里奈 (19歳/東京都/フェリス女学院大学文学部1年)
5ヤマチ玲良 (20歳/埼玉県/洗足学園音楽大学音楽学部3年)
6松山華音 (22歳/愛知県/東京外国語大学国際日本学部3年)
7佐塚こころ (18歳/長野県/国際基督教大学教養学部1年)
8大段利々子 (22歳/広島県/広島大学医学部医学科3年)
9横山ナディヤ (22歳/長野県/グラフィックデザイナー)
10長尾巴菜子 (20歳/大阪府/東海大学児童教育学部2年)
11安東帆香 (22歳/大阪府/同志社大学法学部4年)
12高橋彩乃 (21歳/千葉県/中央大学理工学部3年)
※年齢・所属は2025年1月26日現在
【ドレス審査】
初めに、白く華やかで繊細な美しさが印象的なドレス紹介である。
OKSANA MUKHA様がご用意された今回のドレスは、ヨーロッパのアトリエで熟練の職人により一針一針全てハンドメイドで仕上げられたドレスである。特別で厳選されたヨーロッパの生地やレース、そしてSwarovski社のクリスタルを贅沢に使用したドレスは世界中の人々を虜にする魅力がある。ハンドメイド故の、オリジナリティー。ミス日本一人一人の個性や魅力をさらに引き出すドレスに心を奪われた。
①高坂実優(ミス日本「水の天使」)

女性らしい美しさが引き立つ鎖骨が見えるこちらのドレス。

体のラインに沿ったドレスが高坂の自信あるウォーキングを華やかに彩っていた。
②上山舞唯

シルク生地のような滑らかで優しい印象を受けるホワイトドレス。上山の穏やかで会場を包み込むような温かい魅力を一層引き立てた。
③俣野水晶
3番目に登場された俣野が着用するドレス、特徴的なのはなんといっても肩から降りる繊細で美しいレースである。こちらのレースを引き立てる登場シーンやポージングがモデルとして活動している俣野ならではの魅力を引き出した。
④石川満里奈(ミス日本グランプリ/ミス日本ミス着物)

特徴的なレース柄と大人らしいまとめ髪。石川のしっかりとした歩みと凛とした姿勢が、会場に静かな優雅さを漂わせていた。

リポート1本目で特集:https://actresspress.com/missnippon20250127-marina_ishikawa/
⑤ヤマチ玲良

ほんのりと青く、さらに胸元のお花の刺繡が印象的なこちらのドレス。ドレスのふくらみが、まるで物語のお姫様を想像させるような、みんなの憧れとなるような美しさが表現されていた。
⑥松山華音

片側の腕に広がるレース。社交ダンスをされている松山らしさが引き立つポージングにレースが重なり、滑らかでしっとりとした美しさが見られた。
⑦佐塚こころ(ミス日本みどりの大使)

ボリュームのあるレースが存在感を出し、Vの字型に開いた背中に特別感を感じるドレス。

両手でハートを広げるようなポージングとドレスが重なり、まるで明るさを周りに広げていくようなエネルギーのあるウォーキングであった。
⑧大段利々子

登場から目を奪われるクリスタルの輝き。裾の方まで形や大きさを変え施されたクリスタルは、歩くたびにキラキラと輝きを放ち、ポージングごとにドレスの印象を変えた。
⑨横山ナディヤ

首元まで透け感のあるシースルーの生地があしらわれた、個性的で洗練されたドレス。横山の気品あるポージングにより、その魅力が一層引き立った。
⑩長尾巴菜子(準ミス日本)

足元まで大胆にスリットが入ったドレスが、軽やかなウォーキングと相まって、エレガンスさを際立たせる。

長尾の強みでもあるバレエの美しい所作により、彼女らしさが凝縮されたポージングであった。
⑪安東帆香

個性的なウエストのデザインが目を引き、自然な美しいプロモーションをさらに際立たせ、全体のバランスをより引き立てる。
⑫高橋彩乃(ミス日本「海の日」)

胸元がVの字に開き、背中には繊細なデザインが施されたドレスは、高橋の美しさをさらに引き出す。振り返り際に見える背中のデザインのユニークさに、思わず目を引かれる。
それぞれのドレスが個性を引き立て、会場に一層の魅力を加えている。
【スポーツウェア審査】
最終審査前の審査は、レギンスラボ社によるミス日本のワンポイントロゴが入ったオリジナルスポーツウェアでのスポーツ審査。
ウォーキングからポージングまで、その一瞬一瞬に彼女たちの強い思いや自信が込められ、会場には力強いエネルギーが広がった。
①高坂実優

前進するという強い意志が伝わる力強い腕の動きにより、会場にエネルギーとパワーを届けた。
②上山舞唯

手を重ね想いを込めるその仕草からは、彼女のうちに秘めるグランプリにかける情熱が伝わってくる
③俣野水晶

モデルとラジオの二刀流で活動する俣野。口に手を添えながら伝える仕草は、その両方の役割を見事に体現していた。
④石川満里奈
弓道の弓を引く姿勢と目力のある表情はとてもかっこよく、弓を放った後に溢れる笑顔が印象的だった。
⑤ヤマチ玲良

ミュージカルのワンシーンのようなポージングと、笑顔が弾けるような堂々さが華やかさをもたらした。
⑥松山華音
ターンから瞬時にポージングへと切り替えるメリハリに、洗練された印象を受けた。
⑦佐塚こころ

「ナンバーワンを掴む」という決意の見える表現。目標に向かって全力で挑む姿勢に励まされた。
⑧大段利々子

ウォーキングからポージングまで、絶えず笑顔で彩りを与えた。
⑨横山ナディヤ

髪の流れとともにしなやかな魅力が引き立ち、女性らしさと強さが見事に融合していた。
⑩長尾巴菜子

「踊ると心が躍る」そう話す長尾は、踊ることでありのままの自然体の笑顔を引き出していた。
⑪安東帆香

ターンからバレエのポーズを決めた。完璧なバランス感覚が一瞬の美しい静止を作り出した。
⑫高橋彩乃

特技の書道をポージングに取り入れた表現は、最後の一礼とともに「日本らしい美」を見事に表現した。

ウォーキングの後には、最終審査前の最後の質疑応答が行われた。
質問内容は、質問1「日本国民の抱える一番大きな不満や不安は何か。そしてどう解決していくのか」、
質問2「結婚後の夫婦別姓制度について」二つの質問がされた。
どちらの質問も現代社会を生きる中で、皆さんが一度は抱えたことのある疑問であり「ジブンゴト」として社会を捉えるきっかけを与えてくれるような質問である。流れゆく時代の風潮と向き合い・考え、日常の中で感じる違和感に立ち止まり目を向ける。そのような視点が必要であると感じた。
ミス日本ファイナリストの12名は、それぞれの質問に対し自らの経験や体験談を重ね合わせ12通りの回答を見せた。
【着物審査】
BRIDSAL STYLIST SOGA様により振袖衣装協力がなされた、着物審査。
ミス日本ファイナルの幕開けとともに着物姿のファイナリスト12名が登場した。
①高坂実優、②上山舞唯、③俣野水晶
④石川満里奈、⑤ヤマチ玲良、⑥松山華音
⑦佐塚こころ、⑧大段利々子、⑨横山ナディヤ
⑩長尾巴菜子、⑪安東帆香、⑫高橋彩乃
異なる色や柄の着物に身を纏い、息を合わせた動きをする様子からは、日本を感じさせる趣と圧巻の華やかさがあった。

▼リポート1本目:グランプリ石川満里奈特集
https://actresspress.com/missnippon20250127-marina_ishikawa/
▼リポート2本目:受賞者4名紹介。佐塚こころインタビュー
https://actresspress.com/missnippon20250127-2/
「ミス日本」公式ホームページ: https://www.missnippon.jp/
【感想】
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誰一人、同じポージングの方はおらず各々の個性が光っていました。
ドレス審査では、タイトドレスの方、ふんわりとしたドレスの方など、各々の体型に合ったドレスを着ておられる印象を受けました。そして、そのドレスの特徴に合わせて歩き方を変えたりターンの仕方を変えたりして表現されていました。その工夫がはっきりと目に見え、それだけこだわって練習されてきたのだな、と思いました。そして私も努力を結果や変化として、努力の過程を知らない人にも分かってもらえるよう、努力の仕方をもう一度見つめ直したい、とドレス審査やスポーツウェア審査を通して思いました。
ファイナリストの皆さんのこれからの活躍がとても楽しみです。(笹ケ瀬麻結)
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◎ACTRESS PRESS編集部
◆文:天野萌美(早稲田大学)・笹ケ瀬麻結(大妻女子大学)・鈴木結捺(早稲田大学)
◆撮影:仲西一成(Scketto)
◆リポーター記事:https://actresspress.com/category/report/
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