『第57回ミス日本コンテスト2025』が1月27日、京王プラザホテルにて開催された。

ミス日本コンテストは、「日本らしい美しさ」を磨き上げ、社会で活躍することを後押しする日本最高峰の美のコンテスト。将来が期待される女性たちが出場する。審査基準に掲げるのは、「日本らしい美しさ」。内面・外見・行動の美の3つの美しさからなるという。これらを兼ね備えた人物を世に多く輩出し、社会の発展に貢献する。そして努力を重ねた女性たちの中から、日本女性の美の最高位としてミス日本の称号が贈られる。ミス日本コンテストの始まりは1950年。これまでに芸術芸能、学問研究、政治経済、医療スポーツ、行政など様々な分野で活躍する女性を50年以上にわたって輩出。
審査では、着物審査(自己PR)、ドレス審査(ウォーキング登場、質疑応答)、スポーツウェア審査(ウォーキング登場、質疑応答)が行われた。
【受賞者】
左より
長尾巴菜子(準ミス日本)
佐塚こころ(ミス日本みどりの大使)
石川満里奈(ミス日本グランプリ/ミス日本ミス着物)
高坂実優(ミス日本「水の天使」)
高橋彩乃(ミス日本「海の日」)
リポート1本目は、見事ミス日本グランプリ、ミス日本ミス着物の受賞を果たしたのが石川満里奈。
審査風景、授賞式、囲み取材をリポートしました。
満里奈の叔母は歌手の石川さゆりで、昨年12月のファイナリストお披露目の時に公表。
【石川満里奈・プロフィール】
19歳・東京都出身・フェリス女学院大学1年・169cm
特技:弓道、バドミントン、けん玉
趣味:カフェ巡り、アーチェリー、音楽鑑賞
将来の希望:得た知識を人のために役立てる志を持ち続けること
X:https://x.com/marina_is812
インスタグラム:https://www.instagram.com/marina__ishikawa812/
【着物審査】
水色がひと際透明感を増す着物で登場。赤色やオレンジ色など暖色の花とのコントラストが印象的である。
自己PR
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緊張を感じさせない落ち着いた物腰で、自身について語った。一言一言、丁寧に話されている姿が印象的だった。
【ドレス審査】
全体がベージュのタイトなドレスで登場。白色のレースがフェミニンな印象をプラスする。
軽やかな足取りで美しくポーズを決め、その安定感で会場を魅了した。
日本画家として歴史上の人物や逸話を描いて活躍される1986年度ミス日本グランプリの中村麻美様から
1番から6番のファイナリストに質問が投げかけられた。
「偉人の絵を通して学ぶテーマの1つに『他者に心を寄せる』というキーワードがありました。あなたが心がけていること、感じたこと、ご自身の経験でもよろしいです。あなたは、これまでにどのような形で他者に心を寄せることを実践したり意識したり体感しましたか?自分の経験、あるいは身の回りの人の行い、あるいは有名な方の行いなど、エピソードを教えてください。」
石川満里奈の回答
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自身が過去に演じた役柄に絡めて、自身の考えを堂々と述べた。
【スポーツウェア審査】
スポーツウェア協力のLEGGINGS LAB. のスポーツウェアを着て登場。
高いヒールを見事に履きこなし、美しいウォーキング姿を見せた。
舞台中央では、自身の特技で一段を取得する弓道のポーズ(射法)を披露。
その姿からは自身の目先の的が連想されるような、弓道の持つ独特な緊張感を放つ一瞬が鮮明に浮かんだ。

質疑応答は、キャスターの南美希子様からの質問。
「選択的夫婦別姓について、ご自身の『姓』についてどの程度思い入れがありますか?」
石川満里奈の回答
夫婦別姓に関しては、結婚するというのは夫婦共に、一緒に歩んでいくということだと思います。ですので、苗字は一緒で、旧姓がなくなるわけではなので、私はもし結婚をしたら夫婦共に同じ苗字でありたいなと思います。」
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自身の学生時代の苗字に関するほっこりするエピソードを交えながら、結婚をしてどうありたいかを自分の言葉で丁寧に語った。
【授賞式】
ミス日本グランプリの発表で自身の名前が発表されたシーン。見事、ミス日本ミス着物とのダブル受賞を果たした。はじめ、自身のエントリーナンバーが呼ばれた時は驚きと共に唖然とした表情を見せていたが、名前が呼ばれると顔を手で覆いその後目には大粒の涙が流れていた。
ミス日本コンテスト大会委員長を務める和田あいから賞状、ティアラ、襷、トロフィーが渡された。
副賞として、賞金100万円が一般社団法人ミス日本協会会長和田薫より贈られた。また、株式会社スリムビューティハウスより1年間のエステ施術の無料を伴うトータルビューティケアサポートが贈られた。
また、受賞したミス日本のファイナリスト全員には筑波乳業株式会社よりアーモンドミルク1年分が贈られた。
トロフィーを手にするミス日本グランプリの石川満里奈。
受賞後の一言では、「まさか、グランプリをいただけるとは思っていなくて、本当に嬉しくて涙が溢れてしまいました。勉強会が始まったばかりの頃は、感想など、終わった後の気づきをすぐに自分の言葉でぱっと伝えることができない自分が本当に悔しくて、他のファイナリストの子たちが本当に羨ましく感じていました。でも、ここまで支えてくださったミス日本の運営の皆様、そして講師の方々、そして何より他のファイナリストの11人の皆がいつもそばで支えてくれました。本当にありがとう。この賞に恥じないように、ミス日本として日本の未来を背負う気持ちで、一生懸命活動に取り組んでまいります。本当にありがとうございます。」と語った。
ファイナリスト11名に向かって、後ろを振り返り「本当にありがとう。」と涙ながらに声を震わせて伝えるシーンから、満里奈さんの人柄や努力が感じられた。
この喜び1番に誰にどんな言葉を伝えたいですか?という質問には、「まず、支えてくれた母に感謝を伝えたいです。体型管理や衣装の準備も母が一生懸命私のために一緒に考えてくれました。まずは、母に感謝を伝えたいです。」とそばで支えてくれた母の存在を明かした。
どんなミス日本になりたいですか?という質問には、「私はまだ19歳で10代の終わりですが、そんな若者の気持ちを代表するような、未来を背負う若者の代表として色々な活動に励んでまいりたいと思います。」と大学1年生で最年少でありながら、頼もしい口調で話した。その姿からは大きな覚悟が感じられた。
受賞者5名が終結。左より
長尾巴菜子(準ミス日本)
佐塚こころ(ミス日本みどりの大使)
石川満里奈(ミス日本グランプリ/ミス日本ミス着物)
高坂実優(ミス日本「水の天使」)
高橋彩乃(ミス日本「海の日」)
受賞から1年間、ミス日本として各々が社会貢献活動に取り組む。

【囲み会見】
受賞後の囲み会見では、新たに紅白の華やかなドレスを着て登場。

Q:今のお気持ちをお聞かせください。
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Q:石川さんはどうしてミス日本に応募されましたか?
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Q:どんな俳優になりたいですか?
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Q:コンテストに向けて具体的にどんな準備を頑張りましたか?
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Q:ミス日本としての活動で楽しみにしていることは何ですか?
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Q:石川満里奈さんは、歌手の石川さゆりさんの姪っ子さん(父方の姉が石川さゆりさん)でいらしゃると以前の記者発表で伺いました。何かこの大会に向けてコミュニケーションはされましたか?
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Q:石川さゆりさんは姪の立場から見て、どんな印象をお持ちですか?
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Q:受賞後の一言で、ファイナリストに向けて、本当に支えてもらったと言って涙する場面がありました。ファイナリストに向けて伝えたいことは何ですか?
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Q:特技にけん玉とありますが、けん玉でどんなことをされるのでしょうか?
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Q:けん玉と言えば三山ひろしさんですが、紅白で共演したいなど思いはありますか?
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Q:女優のお仕事はいつ頃から始められましたか?
母がオーディションを見つけて応募をしてくれました。始めは叔母の影響が大きく、近くで芸能活動をしている姿を見て、私もこんなキラキラした舞台で皆に笑顔を届ける存在になりたいな、という風に思っていました。短編ホラー映画のオーディションで、今の事務所にも入ることになりそのオーディションがなかったら芸能活動も続けていなかったなと思います。
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Q:将来、俳優に加えて歌の世界を目指されることはありますか?
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Q:今日の審査で頑張ったことはありますか?
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Q:ミス日本ミス着物を受賞されたということで、女優業に関連して具体的な目標はありますか?
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石川満里奈さんの更なる活躍に目が離せない。
リポート2本目:受賞者4名紹介。佐塚こころインタビュー。
リポート3本目:ファイナリスト12名のドレス、スポーツウェアご紹介

「ミス日本」公式ホームページ: https://www.missnippon.jp/
【感想】

この度、見事にミス日本グランプリに輝かれた石川さんからは、「誰かの役に立ちたい」という幼少期からの想いが俳優としてのご活動や一人の女性としての在り方を通じて、一貫して強く伝わってきました。
石川さんの今後のご活躍を心よりお祈り申し上げ、応援しております。(天野萌美)
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また、受賞後の一言でファイナリストの方々に涙ながらに感謝を伝える姿から、彼女の人柄や最年少としての若さのようなものを垣間見ることができました。
石川満里奈さんには、ファイナリスト記者発表の際個別インタビューをさせていただいていました。
その際、体型維持としてウォーキングやピラティスを始めたと話されていました。今大会では記者発表の時よりも体を絞られたような印象があり、今大会に向けて努力を重ねられたことが伺えました。
そして、質疑応答やインタビューでしっかりと質問の趣旨を理解して話される姿は、大学1年生とは思えないもので、私も感銘を受けました。これから言葉、表情、演技を通して相手に寄り添う俳優になりたいと語る石川満里奈さん。今後も、彼女の活躍を応援したいと思います。そして、私も一度原点に立ち返り、自分にはなにができるのか、何を通して社会貢献ができるのかを考え直してみようと思います。(笹ケ瀬麻結)
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◎ACTRESS PRESS編集部
◆文:天野萌美(早稲田大学)、笹ケ瀬麻結(大妻女子大学)
◆取材:鈴木結捺(早稲田大学)
◆撮影:仲西一成(Scketto)
◆リポーター記事:https://actresspress.com/category/report/
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