2024年10月2日、世界3大ミスコンの1つである『ミス・ワールド2024世界大会』に出場する日本代表を決める『ミス・ワールド・ジャパン2024』が、東京都内にて開催された。本大会はBeauty with a purposeをスローガンとして掲げ、美に集まる力を社会貢献に活かすことを目的としている。
ミス・ワールドではBeauty With a Purpose(BWP)=目的ある美という審査を重要視している。部門は、プレゼンテーションを行うBeauty With a Purpose部門、トップモデル部門、マルチメディア部門、スポーツ部門、英語ディベート部門、タレント部門、チームワーク部門といった多面的な審査があり、外見だけではなく内面の美が大きな審査基準となる。
今年は32人のファイナリストが日本代表をかけて出場し、Top8が発表され、自己PRの審査が行われ、今回は受賞者をご紹介。

【受賞者】
京都大学大学院生の冨田キアナがミス・ワールド2024日本代表に輝き、準ミス・ワールドには、辻井采々良、田玄結楽、田中香穂の3名が選ばれた。

左より
準グランプリ:田中香穂
準グランプリ:辻井采々良
グランプリ:冨田キアナ
準グランプリ:田玄結楽
【グランプリ:冨田キアナ】
冨田キアナ
東京都出身・155cm・京都大学大学院
2020年にイギリス・ケンブリッジ大学大学院アジア・中東学研究科にて博士号を取得し、現在は京都大学大学院在学中。今回3度目のミス・ワールドにして悲願の日本代表を勝ち取った。
ピンクと白のコントラストが美しいドレスに身を包み、堂々と可憐に歩く冨田。
Beauty With a Purpose部門で冨田は、被災地におけるチャリティーラン、ブルームの開催を訴えた。
自己PRでは、ミス・ワールドに挑戦する3つの理由を述べた。
1つ目は自然災害から1人でも多くの命を救うため。2つ目は女の子に夢や希望を諦める必要は無いと伝えるため。3つ目は世界平和のためである。被災された方のため、夢や希望に満ち溢れた女の子たちのため、そして世界平和を望む全ての人のためにミス・ワールドの無限の可能性を信じて、私は行動し続けると強く語った。

ミス・ワールド2024が発表された瞬間、冨田は涙を流し、顔を覆った。
準ミス・ワールドと抱き合う姿を見せた。
プレゼンターを努めた、昨年ミス・ワールド 2023根岸よりティアラが受け継がれる
根岸よりトロフィーの贈呈。
日本カバヤ・オハヨーホールディングス株式会社取締役坂本よりオハヨー乳業製品パネルを贈呈。
受賞コメントでは「まずは今日、ミス・ワールド日本代表2024に選んでいただき、本当にありがとうございます。 感謝の気持ちでいっぱいです。ありがたい気持ちもあるのですが、ちょっとほっとした気持ちもあります。 それは、私の今まで掲げてきたミス・ワールドへの思いと目的、目標がついに日本代表として叶えられる時が来たと思ったからです。もちろん、31名の ファイナリストの方にも本当に感謝しています。ありがとうございます。またミス・ワールドで本当に素敵なファイナリスト、仲間と、同志と出会えたこと、宝物に思っています。 これからもこの思い出と責任感を胸に頑張りたいと思います。ありがとうございました。」と述べた。
大会後の取材で冨田は、1月1日の能登半島地震を受けこれまでの学びを活かして発信できることがあるのではと思いミス・ワールドの再挑戦を決意したと話した。
そしてミス・ワールド日本代表として名前が呼ばれた瞬間について、名前が呼ばれるとは思っておらずびっくりした気持ちと嬉しい気持ちの両方が入り混じっていた。感謝の気持ちでいっぱいだと笑顔で語った。
また、世界大会への意気込みとして、他国のミス・ワールド大学院で自然災害について学んでいることを生かして日本がどのようにして自然災害から立ち直ってきたのかを伝え、同じように災害で苦しむ国を助けるために発信していきたいと強く語った。
準グランプリは、田中香穂、辻井采々良、田玄結楽の3名が受賞
【準グランプリ:辻井采々良】
辻井采々良(つじい ささら)
石川県出身・157cm・明治大学3年
現在は「貧困」「環境」の課題を解決、より良い世界の実現を目指すNPO団体のメンバーとして活動しております。そこではフィリピンのスラム街に住む子どもたちの記憶・経験に繋がる貧困支援としてフィリピンにて子どもたちをモデルにファッションショーを開催しています。趣味は自然豊かな場所で過ごす事 特技はダンス、手話を勉強中です。
デコルテを綺麗に見せ、胸元も上品なデザインのドレスで登場
ミス・ワールドにて重要視される「Beauty With a Purpose(目的の美)」審査では、辻井が参加するスラムで暮らす子ども達がモデルとなるファッションショーの活動を通し、貧困層の現状と子ども達が自信をつけていく姿を伝えた。
タレント部門では、ファイナリストによる歌唱やダンスのパフォーマンスが行われた。辻井は酒井綾香の三味線に合わせ、アニメ「推しの子」から『アイドル』を披露。華麗なドレス姿とは打って変わりキュートなダンスで会場全体を虜にした。
カンボジアやフィリピンの子供たちへのボランティア活動に積極的に取り組む辻井。
そして石川県出身であることから能登半島地震への想いは人一倍強く、被災地の今を世界に発信し支援の輪を広げていきたいと語った。

Q)受賞した時の気持ちはいかがでしょうか
この二か月、石川県代表として石川県に少しでも明るいニュースを届けたい気持ちで駆け抜けてきました。
今の能登半島、石川県の事を日本大会のステージで絶対に伝えたい、想いを持っていたので、日本大会は石川代表として全力でステージに挑みました。
準グランプリ日本代表に選んでいただき、自分の力をだしきれた事にほっとした気持ちと嬉しい気持ちがあふれました。
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Q)ミス・ワールドで経て得たものは何でしょうか?
ミス・ワールドを通して出会えたファイナリストの皆さんはこれまで様々な社会貢献へ取り組んでこられ、その目標への高い志を持たれています。そんな皆さんと切磋琢磨しながら互いに尊重し努力し共に過ごした時間は、私自身の成長に繋がったかけがえのない時間です。
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【準グランプリ:田玄結楽】
田玄結楽(たげん ゆら)
岡山県出身・170cm・岡山大学グローバルディスカバリープログラム
レースにシルバーの模様がアクセント、キュートな仕上がりに
「If you don’t like where you are, change it. You’re not a tree.」を好きな言葉として挙げ、新たな自分の可能性を今大会を通して広げていきたいと熱弁した。
TBS Voice賞もダブル受賞した。
【準グランプリ:田中香穂】
田中香穂(たなか かほ)
千葉県出身・172cm・教育NPO/マーケター
爽やかなライトブルーに、多くのスパンコールをあしらった特徴的なデザインで登場。
3年前にも出場経験のある田中。自己PRでは自身も取り組む教育活動の重要性を訴えた。

【特別賞】

左から、若林優実果、吉田陽向、ゆりあ、榎本百花。

若林優実果(わかばやし ゆみか):石川県出身・160cm・IT企業勤務

吉田陽向(よしだ ひなた):埼玉県出身・160cm・立教大学

ゆりあ:東京都出身・161cm・東京大学

榎本百花(えのもと ももか):奈良県出身・162cm・大阪芸術大学
【MC】
MCは、昨年に引き続き、2016年にミス・ワールドファイナリストとして出場した石田瑠美子(岩手朝日テレビアナウンサー)が担当。学生リポーターよりの質問にコメントを頂きました。
Q)2度目のMCを務めた感想をお願いします
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Q)昨年の経験が役に立った部分はありますか
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Q)MCとして参加することによる、ミス・ワールドの見え方の変化を教えて下さい
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石田瑠美子(中央)
第72回ミス・ワールド世界大会は2025年に開催予定。
冨田はこれから1年間、ミス・ワールド日本代表として、国内外で様々なイベントやアクティビティに参加することとなる。これからの活躍に期待したい。
公式サイト:https://www.missworld.jp/
【感想】

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私と同世代のファイナリストも多くおり、皆さんに負けないよう私も自己実現に向け今一度気を引き締めていきたいと思う1日でした。ありがとうございました。(柳澤杏奈)
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◎ACTRESS PRESS編集部
◆文:笹田六花(青山学院大学)、柳澤杏奈(日本大学)
◆撮影:仲西一成(Scketto)
◆リポーター記事:https://actresspress.com/category/report/
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