百田夏菜子、佐々木彩夏が復帰!大トリで4人揃ったももクロを魅せつける。 <『@JAM EXPO 2020-2021』リポート⑥>【Reporter:児玉瑞歩・山内香味】

ももいろクローバーZ(ももクロ)@JAM EXPO 2020-2021

2021年8月27、28、29の3日間、横浜アリーナで行われた『@JAM EXPO 2020-2021』。
3日目の大トリを務めたのは、ももいろクローバーZの4人。

【ももいろクローバーZ】
百田夏菜子が新型コロナウイルスからの復活、佐々木彩夏が右末梢性顔面神経麻痺からの復活を果たし、久しぶりの4人でのステージだった。会場には、復帰を果たした二人に対して「おかえり」というメッセージを書いたお手製の団扇を持参するファンもおり、パフォーマンスを心待ちにする様子が伺えた。
このため、ファンの間ではメンバー登場前から拍手が起こり、その拍手が自然と登場を迎えるような手拍子へと変わっていった。そんな中、Overture後にそれぞれのメンバーカラーのパンツスーツという大人っぽさを感じさせる服装に身を包んだ4人がステージに現れ会場を盛り上げた。

この日は「DNA狂詩曲」、「MOON PRIDE」、「GODSPEED」、「クローバーとダイヤモンド」、「天国のでたらめ」、「走れ!」の計6曲を披露した。

ももいろクローバーZ(ももクロ)@JAM EXPO 2020-2021

3曲歌い終えた後のMCでは、「私たち、今会えるアイドル 週末ヒロインももいろクローバーZ」というお馴染みの挨拶を披露し、会場からは大きな拍手が起こった。
また、ももクロは『@JAM』の前身である『ヲタJAM』以来のおよそ11年ぶりの参加であったため、今回の出演に関して「記念すべき10周年にありがたい」とメンバーが口々に感謝の気持ちを述べた。

MC後に披露されたのは「クローバーとダイヤモンド」。
この曲には「晴れの日は大空に向かって伸びてく 四つ葉のクローバー」という歌詞があり、苦悩を乗り越えて4人がそろった状態でこの曲を披露することに復活へのメッセージ性を強く感じた。Teitter上ではこの選曲に「泣けた」という声や「グッと来た」という声が多く見られ、彼女たちのメッセージはファンの心にしっかりと届いているようだった。また、この曲はももクロのデビュー10周年を記念したものであるため、『@JAM』10周年への思いやリスペクトのようにも感じられた。

ももいろクローバーZ(ももクロ)@JAM EXPO 2020-2021

パフォーマンス全体を通して会場全体に手を振ったり花道を大胆に使ったりするだけでなく、積極的に配信用のカメラへ向かう様子からも、”見ている人皆”に楽しんでもらいたいという4人の気概やアイドルとしての貫禄が伺えた。リーダーの百田夏菜子は「大変な毎日を皆さん過ごされているかと思いますが、こういったステージで明日からも頑張ろうというパワーをお届けできるように」と語っていたが、まさに明日からの活力を貰えるようなステージとなった。

<セットリスト>
M1 DNA狂詩曲
M2 MOON PRIDE
M3 GODSPEED
M4 クローバーとダイヤモンド
M5 天国のでたらめ
M6 走れ!

公式サイト:
https://www.momoclo.net/

【佐々木彩夏 ソロステージ】

この日ラベンダー色のワンピースを身にまとってパイナップルステージに登場した佐々木は、1曲目に「だって あーりんなんだもーん☆」を披露した。

先月末から今月頭まで入院していた佐々木にとって、今回の『@JAM』は復活の場であり、特にこのソロステージが復活一発目のパフォーマンスとなった。
一曲目の終了後に佐々木が「ご心配ご迷惑お掛けして申し訳ございませんでした。」とコメントすると、復活を待ちわびていたファンから拍手が起こり、佐々木も思わず笑顔に。「配信で見てくれてる、皆さんも盛り上がってますかー?」と、配信の観客に向けても笑顔を見せた。会場では彼女の音声が内蔵された「あーりんコールペンライト」を持参したファンが多数おり、会場のいたるところから「あーりん今日も可愛いよー」というペンライトの音声が響いていた。

実は、佐々木は退院直後にグループの公式YouTubeチャンネル上にアップした動画の中で「8月29日の@JAMには可愛いお顔で皆の前に出られるように」と復帰への思いを語っていたのだ。
そのため、この「あーりん今日も可愛いよー」というペンライトの音声は、新型コロナ対策で今は声の出せないファンから彼女に向けた返事のように感じられた。佐々木は、このペンライトを持参したファンに向けて一斉に音声を再生することを提案し、「せーのっ」と音頭を取って「あーりん今日も可愛いよー」という声で会場を埋め尽くした。MCの後は「ハッピー♡スイート♡バースデー!」と「あーりんは反抗期!」を続けて披露し、曲の歌詞に合わせた表情や仕草とともに魅力的に歌い上げた。「ハッピー♡スイート♡バースデー!」では「あーりんと同じ時代生まれた みんなおめでとう」という歌詞があるのだがここが特に印象的だった。聞きながら彼女の素晴らしいパフォーマンスを見ることが出来る幸せを噛みしめて、明るく可愛らしい曲であるのに目頭が熱くなった。

彼女の様子をニッポン放送の吉田尚記アナも会場で熱心に見つめており、ライブ後には「1曲目は緊張してたみたいだけど、やっぱり!!最後はもういつものあーりん」とツイートし、復活を見届けた嬉しさを述べた。吉田アナ以外にも復活の喜びや感動を共有するツイートが相次ぎ、ライブ後には「あーりん」がTwitterでトレンド入りした。

<セットリスト>
M1 だって あーりんなんだもーん☆
M2 ハッピー♡スイート♡バースデー!
M3 あーりんは反抗期!

【高城れに ソロステージ】

ショッキングピンク色のミニ丈のスカートに、自身のメンバーカラーである紫色のベルトという可愛らしい衣装を身にまとい、パイナップルステージに登場。同時に、会場は紫色のサイリウムで包まれた。

ステージでは、今年の8月18日にリリースした自身初のソロアルバム『れにちゃんWORLD』から「Spart!」「一緒に」「SKY HIGH」の3曲を披露した。

本人がサイリウムを忘れるというまさかのハプニングがありながらも「急遽横浜アリーナの警備員さんから貸してもらいました」と借りてきた誘導灯をステージで振るという、まさに〝れにちゃんWORLD〟を見せつけファンを和ませた。

MCでは、「会話できないところがちょっと寂しいところではあるんですけど、みなさんのパワーをしっかりと受け止めながらライブ盛り上がっていきたいと思います!」と自身の思いを伝えた。高城れには今年の6月で28歳を迎え「多分この@JAMでは私が最年長なのでは」というと会場からは大きな拍手が起こった。
『@JAM EXPO 2020-2021』については、今日は色んなステージで色んなアイドルさんを観れて、私は幸せです」と笑顔で語った。
更に、自身がTwitterでエゴサーチをしていた際に見つけた〝ももクロに会えるかなあ〟という、ももクロ愛に溢れる後輩アイドルのツイートに対して、「同じアイドル同士なのに憧れてくれているとか、好きでいてくれてるっていうのを聞くと凄く嬉しいし、まだまだ頑張りたいなと思いました。」と嬉しそうに後輩への感謝と愛を述べた。
自身のソロアルバムについては、「素敵な楽曲、みんなに届けたい楽曲沢山詰まっているので楽しんで欲しいと思います」と語った。

最後に披露した「SKY HIGH」は、ソロアルバムのタイトル曲であり、今回がライブ初お披露目となった。アップテンポの夏らしくて明るい曲だ。ダンスパートはキャッチーで可愛らしい振り付けとなっており、笑顔で歌う高城れにと一緒に楽しそうに踊るファンの姿がとても印象的だった。

<セットリスト>
M1 Spart!
M2 一緒に
M3 SKY HIGH

『れにちゃんWORLD』:
https://www.momoclo.net/discography/other81.html

【最新情報】

ももいろクローバーZ(ももクロ)@JAM EXPO 2020-2021

『@JAM EXPO 2020-2021』ストロベリーステージのライブの模様がCS日テレプラスで放送決定!

CS日テレプラス「真夏のアイドル大博覧会 @JAM EXPO 2020-2021 ストロベリーステージ完全版スペシャル!!」
放送日時は、初回放送は2021年10月30日(土)
3DAYSまるごと18時間連続オンエア!!
【DAY1】11:30〜17:30 【DAY2】17:30〜23:30 【DAY3】23:30〜翌5:30

『@JAM EXPO 2020-2021』:
https://www.at-jam.jp/series/expo2021

【感想】

ももいろクローバーZの皆さんのパフォーマンスは安定感があるだけではなく、表情や会場の使い方などといった随所に工夫が詰まっていて本当に魅力的でした。
今回私は様々な歌詞に感動する場面があったのですが、こうして感動するのは歌詞が素敵なだけでなく、それを歌い上げる彼女たちそれぞれに物語や思いがあり、それを全力で伝えようとしているからこそだと思いました。また、ファンの皆さんが温かく彼女たちを迎える様子をこの目で見て、本当に愛されたグループなのだということを実感しました。そして今回『@JAM EXPO』に出演しているアイドルの中にも、ももクロの皆さんのファンが多数いて、彼女たちがいかにアイドル界にとって大きな存在であるかということも再認識しました。そんな偉大なグループの貴重なステージをこの目で見ることが出来て、本当に良かったです。(児玉)

私は今回の『@JAM』でのステージを通して、ももいろクローバーZさんのアイドル性とギャップに惹きつけられました。衣装や楽曲、ダンスや表情を通して、4人のステージでは落ち着きのある素敵な大人の魅力をたっぷり感じたのに対し、あーりんさんとれにさんのソロステージになると〝ザ・アイドル〟といったイメージの可愛らしく女の子らしい雰囲気に包まれました。その二面性のギャップに心を奪われました。
最後に歌った「走れ!」では更に会場のボルテージが上がり、ももクロさんとモモノフの方の強い一体感を感じました。曲中に花道に来てくださることも多く、ファンサービスをもらったモモノフの女性の方が嬉しさのあまり崩れそうになっている姿を見て、対面で行われるライブの良い面を実感し、レポートをしながらも幸せな気持ちになりました。沢山の方がももいろクローバーZさんによって元気や幸せをもらっているのだなあと改めて強く感じました。(山内)


児玉瑞歩(お茶の水女子大学)、右~山内香味(東京女子大学)ACTRESS PRESS REPORTER in 横浜アリーナ

◎ACTRESS PRESS編集部
・取材・文:左~児玉瑞歩(お茶の水女子大学)、右~山内香味(東京女子大学)
<Sckettoリポータープロジェクト>
テレビ局、マスコミに就職を目指す女子大生が記者・リポーターで参加。
https://twitter.com/scketto1

スポンサーリンク