内山理名、シングルマザー役を熱演!映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』完成披露試写会 開催!

内山理名(映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』(完成披露舞台挨拶)

本日2018年9月4日(火)、女優・内山理名(うちやま りな)が主演した映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』の完成披露試写会が東京・渋谷のユーロライブにて開催され、内山理名をはじめ、共演の長谷川葉音(はせがわ はのん)、松本和巳監督が登壇した。

内山理名、長谷川葉音、松本和巳監督(映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』(完成披露舞台挨拶)

本作は、「一般社団法人 日本シングルマザー支援協会」後援の映画で、大正時代から「相互扶助」の精神が根付いている北海道ニセコ町の協力の元撮影され、10月6日(土)にヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開されることが決定。「子を想う孤独なシングルマザーのプレッシャー、親を想う子の葛藤、人と関わることを拒否してきた職人の人間模様が絡み合い、やがて希望に繋がる」という本作では、主人公のシングルマザー・愛実(まなみ)役で内山理名、職人役で木村祐一、娘役で本作が映画デビューとなる長谷川葉音(はのん)、先輩シングルマザー役で石野真子が熱演を見せる。

脚本と監督を務めた松本和巳監督は、シングルマザーについての映画を作りたいと思った理由として、「2016 年に上演した舞台に日本シングルマザー支援協会の会員の方 20 組ぐらいをご招待して見に来ていただいた時に、『そういうことをやるのは偽善じゃないの?』と言われて、僕のスイッチが入ってしまって『本当に気持ちでやっているんだから。』『勘違いされたりしてしまうから、だったら逆に掘り下げていかないと』と思ったというのが根本です。気持ちだけは熱くなり、『これは何かやらなくては』と思って、色々な取材やお手伝いをさせてもらいました。日本シングルマザー支援協会の会長さんとお知り合いになって、実際に相談に来ているお母さんたちに取材させてもらったりしました。本作に出ているエピソードはほぼ事実です。また、フードバンクにお手伝いという形で入らせてもらって、生のお母さんたちの表情を見させてもらいました。そのままをなるべく反映する形で作らせていただきました」と熱く語りました。

内山理名(映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』(完成披露舞台挨拶)

主人公のシングルマザー・空愛実(そらまなみ)を演じた内山理名は、「脚本にすごく惚れ込んで、この作品をやりたいなと思いました。脚本を読んだ時からグッときて涙が止まらなかったです。私はシングルマザーではないですけれど、それでも刺さるものがあるので、それを伝えたいなと思いました。」と本作への想いを語った。

長谷川葉音(映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』(完成披露舞台挨拶)

愛実の一人娘・エミリーを演じた映画初出演の長谷川葉音は、「私のお母さんは私が 3 歳の時にシングルマザーになったので、エミリーにすごく共感できるエピソードがあり、初めて脚本を読んだ時から、エミリー役を演じたいと思いました。」と告白。撮影中は、「共感でき、気持ちが入りすぎて感情のコントロールが難しいシーンがあったんですけれど、監督に『いつものままでいいですよ』と言ってもらえてよかったです。」と語った。

内山理名は、演じる上で気を心がけたこととして、「『頑張れって、どう頑張ればいいの?』というセリフが、台
本でも、撮影でセリフを言っても、響きました。映画はニセコが舞台なんですけれど、東京は『頑張れ、頑張れ』という言葉が多くて、頑張るのが得意な人が多い気がするんです。なので、『頑張れって、どう頑張ればいいの?』というセリフが刺さって、“愛実は頑張ることがわからない”ということを大事にしました。観客の方が見ていて、応援したくなるというよりも、愛実がこれから何を選択していくかを見ていただきたいです。“自分から何かを選択する”という意思を見せないように演じました。」と述懐。「シングルマザーがテーマではあるんですけれど、見る方によって色々な想いを感じる、普遍的なことを扱っている映画です」と語った。

監督は、本作を北海道ニセコ町で撮影した理由として、「ある映画の会合の打ち上げの会場に行ったら、ニセコの町長が僕の隣に座っていて、ニセコ町長と知らないで『シングルマザーの映画を撮るんです』と話したら、『ニセコに来ますか?』と言われました。ニセコに着くと、『とにかく有島記念館に行ってくれ』と言われたので、案内してもらい、有島武郎の 15 分のムービーを見たら、その物語がすごかったんです。ニセコって、ほぼ全て有島武郎の土地だったんですね。荒野を自分のお金で全部耕して、作物が育つようになったら、皆さん使っていいですよ、と全部あげてしまった。『相互扶助』という助け合いの気持ちがある土地なので、ここで撮るしかないでしょ、と即決しました。」と明かした。

ニセコでの撮影のエピソードを聞かれ、内山理名は、「すっごいいいところです!映像でも伝わってきたと思うんですけれど、『なんでこんな素敵な景色を見ながら、(愛実の心情である)こんな孤独でどうしたらいいかわからないという想いでいるんだろう。』と思う位でした。」と話し、長谷川葉音は、「木村祐一さんが撮影の合間に、殺陣の指導だとか、私が苦手なキノコの調理法を教えてくださたりしました。」と語った。

最後に松本監督から「本当に起きていることですから、社会課題を抱えている方々の気持ちがどう推移して行っているかを皆さんに理解していただければ、少し優しい社会になれるのかなという願いを込めています」と熱い想いが語られ、舞台挨拶は幕を閉じた。

映画『single mom 優しい家族。 a sweet family』概要

<CAST(出演者)>
内山理名
長谷川葉音 西川可奈子 森川真帆 岡元あつこ 中西悠碕 安部智凛 藤尾政弘(友情出演)
阿部祐二 石野真子 木村祐一

・監督・脚本:松本和巳
・プロデューサー 井内徳次・小林良二・斎藤正明
・撮影監督:岩倉具輝
・照明:新保健治
・録音:大塚学
・音楽:大嵜慶子
・編集アドバイザー:川野誠一・アニキ
・助監督:躰中洋蔵
・美術:山野久治
・ドローン撮影:市川範之
・機材協力:小輝日文
・制作:テンダープロ
・配給・宣伝:渋谷プロダクション
・製作:single mom 優しい家族。製作委員会
2018/HD/DCP/stereo/98min © single mom 優しい家族。製作委員会
・協賛:絵笛コーポレーション・フジオフードシステム
・特別協力:北海道・北海道後志綜合振興局・ニセコ町
・後援:一般社団法人 日本シングルマザー支援協会
▼公式サイト
http://www.singlemom.click/
Twitter: @singlemom_movie
Facebook:@singlemommovie

<予告編>

【STORY(ストーリー)】

北海道のニセコに住むシングルマザー・空愛実(そらまなみ:内山理名)は、愛娘のエミリー (長谷川葉音)と二
人暮らし。仕事が決まらず、貯金を切り崩し、惨めな生活を送っていた。
そんな愛実の母である実幸(西川可奈子)もまたシングルマザーだった。母とは衝突が絶えず、母からの暴力も
あり、愛実は中学生のとき児童相談所に保護され、3年間母と引き離されて暮らしていた。
愛実もまた、時に自分の母親が自分にしたように娘を我を忘れて怒鳴り散らしてしまう。押しつぶされそうな
不安を抱えながら生きる愛実。
最後の頼みの綱で勇気を振り絞って役所に相談に行った愛実は、町役場の職員で同じくシングルマザーの犬塚
優子(石野真子)に出会う。時を同じくしてエミリーもまた、人との関わりを拒んで生きてきた孤独なミニカー
職人の大西鉄二(木村祐一)に出会う。
様々な人との出会いが、愛実を少しずつ変えてゆく。
そして、あることがキッカケにすっかり忘れていた母との思い出が蘇り、愛実は初めて母の想いを知ることに
なる……。

◎© single mom 優しい家族。製作委員会

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