「ラストオブアスのオタクです」ミュージカル『ルーザーヴィル』レイア役の青野紗穂に単独インタビュー クールな彼女の素顔に迫る!【Reporter:岸田莉香】

青野紗穂(女優)ACTRESS PRESS(アクトレスプレス)

2023 年 1 月 19 日、井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズ Jr.)が舞台単独初主演を務めるミュージカルルーザーヴィル』の製作発表記者会見が行われ、座長の井上をはじめ、本髙克樹(7 MEN 侍/ジャニーズ Jr.)、高月彩良山本涼介青野紗穂、演出家のウォーリー木下らが出席した。

ウォーリー木下、山本涼介、本髙克樹、井上瑞稀、高月彩良、青野紗穂。
ウォーリー木下、山本涼介、本髙克樹、井上瑞稀、高月彩良、青野紗穂。

左より、ウォーリー木下、山本涼介、本髙克樹、井上瑞稀、高月彩良、青野紗穂。

【舞台紹介】
本作は、ロックバンド「Son of Dork」のデビューアルバム「Welcome to Loserville」の曲を使用したミュージカルで、夢に向かって奮闘する“ヲタク”たちの姿が描かれた等身大の青春ストーリー。
ロンドン・ウエストエンドで上演されるやいなや大ヒットとなり、2013 年オリヴィエ賞、ベストニューミュージカル賞にノミネートされるなど高い評価を得た。主人公・マイケルを演じるのは、昨年『少年たち あの空を見上げて』でも大きな活躍をみせ、今年5月には初主演映画の公開も控える井上瑞稀(HiHi Jets/ジャニーズ Jr.)。
本作で単独舞台初主演を飾る。その親友、ルーカスを本髙克樹(7MEN 侍/ジャニーズ Jr.)が務め、マイケルの恋の相手で頭脳明晰な転校生・ホリーを演じるのは高月彩良。マイケルと対立する町一番の金持ちのエディを山本涼介が、その恋人でチアリーダーのレイアは青野紗穂が務める。
演出は、ストレートプレイやミュージカル、2.5 次元舞台まで多彩な作品を手掛け、東京 2020 パラリンピック開会式の演出でも大きな話題を呼んだウォーリー木下が務める。福田響志を翻訳・訳詞、NAOTO を音楽監督に、そして、ダンスエンターテインメント集団「梅棒」を振付に迎え、明るく爽やかなミュージカル作品を届ける。

青野紗穂 ACTRESS PRESS(アクトレスプレス)

会見終了後には、レイア役を演じる青野紗穂に、今回の舞台に懸ける想いや最近ハマっていることなど単独インタビューを行った。

【インタビュー】

青野紗穂 ACTRESS PRESS(アクトレスプレス)

――出演のオファーが来た時の心境をお聞かせください。

すごく嬉しかったですね。やっぱり青春モノってドキドキするじゃないですか。さほど昔ではないはずなんですけど(笑)、青春時代を謳歌したかと言われればそうではない気がしていたので、この機会に舞台の中で青春してやろうかなと。
ほとんどのキャストさんが同世代っていうのが初めてなので、どう仲良くなっていくのかっていうのもまた楽しみです。


――青野さん自身は人とすぐ仲良くなれるタイプですか?

いや、それが意外と人見知りなんですよ。距離感の詰め方があんまり上手くいかないというか。特に同世代は緊張して、様子を見てしまうのが癖なので、今回はくっくっくっと(笑)、高月さんあたりにいけたらいいなと思っています。でも、さっきも会見で井上さんも人見知りっていうことを言ってましたし、高月さんもそんなに自分からグイグイいくタイプではないっておっしゃってたので、静かな稽古場になっちゃったらどうしよう・・・。
でも多分きっと仲良くなると思います。皆さんいい人なんで(笑)。


――今回のミュージカル『ルーザーヴィル』の魅力は何だと思いますか?

ジュークボックスみたいにいろんなポップロックを聴けるところが魅力なのかなと。
あとは、青春劇なので、観に来られる方々も「こういうのあったな」とか、「たしかにそういう分岐点あったな」とか、また改めて自分に置き換えて感じていただける部分もあるんじゃないかなと思いますね。

青野紗穂 ACTRESS PRESS(アクトレスプレス)

――青野さんが演じるレイアはどんな役ですか?

レイアは女性の幸せを求めて走る女の子なのかなと。それこそ 70 年代のティピカルな女性像をすごく忠実に、完璧に目指しているような。すごく愛らしくて、頑固でっていう。本当にお年頃の女の子ですね。鼻につく女の子ではあるんですけど、可愛いらしい要素が多い子ではありますね。


――ご自身と重なる部分はありますか?

そうですね。年頃の女の子って鼻につくことを言うじゃないですか。「どこでそんな言葉覚えてきたの?」みたいな(笑)。大人と子供の狭間でっていう。そういう時代、私も多分あったんだろうなって、なんかすごく懐かしく感じましたね。
ただ、レイア自身はすごく信念の強い女の子で、自己肯定感も高いんですよ。女性ってこのぐらい自分に自信持ってていいんだなって、改めて思わせてくれるような女の子なのかなと。


――そんな素敵な役に対して、役作りはどうやってされるんですか?

作品や舞台によっても違うんですけど、基本的にはその年代の歴史から勉強し始めて、役と自分の近しい部分を何個か見つけていきながら、そこに落とし込むように、いろんな角度から見つめて作っていくことが多いです。


――歴史からしっかりと学んでいくんですね。

癖ですごく気になっちゃうんですよ。今って、若者がその時の情勢だったり、政治に惑わされずに生きているというか、知らないっていうのもあるのかもしれないですけど。でも、60 年代 70 年代 80 年代って情勢だったり、政治だったり、それこそ学生運動とか、いろんな派閥に分かれていて、いろんなものがコロコロ変わる時代だったので、そこに影響されて自分の思想を作っていく学生が多かったんですよね。そういうとこから知りたいなっていう風にはよく思っちゃいますね。


――すごいですね。それは文献などで学ぶんですか?

結構漁ります。今は本を借りなくても携帯で探して買って読めるようになったんですけど、昔は図書館に行ったりして、文献を調べてメモして帰ってきてみたいなのをしてました。


――そうなんですね。普段からよく本を読むことはありますか?

本は読みます。読みますけど、文献とかはあんまり読まないんですよね。パニックホラーとかサスペンス系をちょこちょこ読むぐらいで。
あとは詩集を読んだりとか。なんかニーチェの言葉とかっていうのが楽しくて、「どういう思考でこういうのを思いつくんだろう?」みたいなのは気になりますね。

――会見で既に歌稽古が始まっているとおっしゃっていましたが、歌の譜面を見た時はどのような印象を持ちま
したか?

いや、めちゃくちゃ楽しいなって思いました。ビートもハイテンポだし、歌詞も若者だからこそ、すごくストレートに伝わるっていう。キャッチーなメロディーもたくさんあるので、すごく懐かしい気持ちになりましたね。


――ソロ曲もあると伺いましたが、どんな見せ場にしたいですか?

レイアっていう役を壊さずに、あまり青野紗穂が出ないように。聞かせるわけじゃないですけど、役が伝わる材料になるように色々相談しながら歌えればなと思います。意外と高いキーの曲もあるので頑張ります。そこはちょっと気張らせていただきます(笑)。


青野紗穂 ACTRESS PRESS(アクトレスプレス)

――今回のミュージカルの主人公はコンピューターオタクですが、青野さんは何オタクですか?

「ラストオブアス」っていうゲームのオタクだと思います。ラスアスは1も2もやらせていただいて...コロナ期間中に買いまして、全クリさせていただいたんですけど(笑)。ラストオブアスってすっごい物語がしっかりしているというか、映像美もあるんですけど、一本の映画を観ているようなゲームになっていて。しかもジョエルっていう主人公のイケオジがいるんですけど、あの山寺宏一さんが声をしてらっしゃって。去年舞台でご一緒させていただいたんですけど、山寺さんのジュエルがめちゃくちゃかっこよくて、もうなんか本当にイケオジなんですよ(笑)。バイオハザード的な、感染者に襲われて戦うみたいなゲームではあるんですけど、もう本当に一本の映画を観ているような感覚で、泣けるし、笑えるし...なんかすごいなんだろう?ちょっと今回はね、ルーザーヴィルの話をしなきゃいけないからあれなんですけど(笑)。でもそうですね、今はラストオブアスのオタクです。


――本当にお好きなんですね(笑)。

今度映像だけが出るんですけど、それを早く観たくて観たくて仕方がないです。でもリリース日が本番と被りそうなんですよね。だからちょっと一旦我慢して本番終わってから観ようかなと。


――ご褒美として(笑)。

それか山寺さんに連絡して、ちょっとセリフを言ってもらうとか…ちょっとだけ元気くださいって(笑)。皆さんラスアス是非やってみてください。


――やってみます!

なんか回し者みたいな感じで大丈夫かな(笑)?


――将来はどのような役者になりたいかお聞かせください。

自立した役者になりたいです。というのも、自立するって一人でできるっていうわけではなく、しっかりと自分を持ったうえでいろんな役に挑戦しつつ、周りの方々のサポートがどれだけありがたいかをしっかりと理解したうえで感謝を持てる役者だと思います。まあ人としてなのかな。そういう役者であり続けたいです。


――最後に、『ルーザーヴィル』本番に向けての意気込みをお願いします。

まだお稽古は始まってないんですけど、絶対「楽しみにしていてください!」と言える舞台になると思いますので、本当に心待ちにしていただければなと思います。

【動画コメント】

青野紗穂 ACTRESS PRESS(アクトレスプレス)

青野紗穂さんから読者の皆様に動画メッセージを頂きました!
▼動画はコチラ。

【青野紗穂・プロフィール】

青野紗穂
青野紗穂
兵庫県出身・1997 年 10 月 19 日・身長:158cm
エイベックス主催「キラット☆エンタメ・チャレンジコンテスト 2007」に出場し、約 2,000 人の中からモデル部門の特別賞を受賞し、エイベックス・アーティストアカデミーでボーカルやダンス・レッスンを開始。
2012 年、N.Y.アポロ・シアターのボーカルコンテスト「Stars of Tomorrow」に出場し優勝。
2015 年 7 月 5 曲入り配信限定 EP「INTRODUCTION」をリリース。
同年 9 月より、寺山修司生誕 80 年記念 音楽劇「人魚姫」に初舞台ながら初主演に抜擢、
以来多数のミュージカルに出演中。

Twitter:https://twitter.com/SahoA_official
Instagram:https://www.instagram.com/sahoaono/

【ミュージカル『ルーザーヴィル』公演スケジュール】

ミュージカル『ルーザーヴィル』
ミュージカル『ルーザーヴィル』
3 月5日~22 日:東京・新橋演舞場
4 月6日~16 日:大阪・大阪松竹座、
4 月 20 日・21 日:広島・上野学園ホール
4 月 26 日~30 日:愛知・御園座
https://www.shochiku.co.jp/play/schedules/detail/202303_loserville_enbujo/

岸田莉香(中央大学)ACTRESS PRESS 編集部 REPORTER

◎ACTRESS PRESS 編集部
◆文:岸田莉香(中央大学)
◆コーディネート:Scketto:https://www.scketto.com/
記者連載記事:https://actresspress.com/category/report/

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