秋元康氏プロデュースの劇団4ドル50セントとろりえのコラボ企画が年末始動!ぐっとくる女性同士の恋愛を2つの劇団員たちが熱演!【Reporter:松浦彩香】

秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」岡田帆乃佳、荒井レイラ、海舟惟永、仲美海、前田悠雅、岩井七世、立野沙紀、安倍乙

秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台劇団4ドル50セントとろりえの年末」が、12月23日〜29日まで東京・中目黒キンケロ・シアターで上演される。

<こたつチーム>、<みかんチーム>の全キャスト8名が初日公演前に取材に応じた。

秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」岡田帆乃佳、荒井レイラ、海舟惟永、仲美海、前田悠雅、岩井七世、立野沙紀、安倍乙
左から:岡田帆乃佳、荒井レイラ、海舟惟永、仲美海、前田悠雅、岩井七世、立野沙紀、安倍乙

劇団初の恋愛をテーマにした今回の作品について、前田悠雅は「女性同士の恋愛であるが、たくさんの方に共感してもらえると思う」とアピール。さらに、「女性を好きになったことはないが、稽古期間、(劇中で好きになる二人が)どんどん可愛くなるから、役を越えた何かが芽生えそうな瞬間が何回かあった」と照れながら告白した。一方、今回最年少の仲美海は「青春といってもまだ数年しか経っていない。(いのりとみほのような)久しぶりの再会というのはまだよくわからない」と言いつつも、「疲れますよね、恋愛って」と本音をのぞかせた。

秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」

舞台の題名にちなみ、年末の過ごし方を聞かれると、立野沙紀は「毎年、年越しは母親とジャンプしている。今年も欠かさずやりたい」。安倍乙は「実家に帰れないので、一人でNetflixをみる」と各々の過ごし方を披露。

秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」

来年の目標について、岡田帆乃佳は「ブレやすいので、自分の直感を信じて楽しい一年にしたい」。立野は「もっといろんなところに羽ばたきたい。休みがない年にしたい」と向上心を見せた。

秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」
秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」

稽古期間を含め、最大限のコロナ対策を施して行われる久しぶりの劇場公演。前田は「この状況の中でチケットを売るということがすごく大変と改めて実感した。命がけで来てくれたお客さんのために、帰り道で温かい気持ちになれるような公演をみんなで届けたい」と意気込んだ。

(こたつチーム)岡田帆乃佳、荒井レイラ、海舟惟永、仲美海、

(こたつチーム)岡田帆乃佳、荒井レイラ、海舟惟永、仲美海、

(みかんチーム)前田悠雅、岩井七世、立野沙紀、安倍乙

(みかんチーム)前田悠雅、岩井七世、立野沙紀、安倍乙

観劇と取材を終えて

今年は、自粛期間の影響もあり例年よりも映画・ドラマ作品と触れ合う機会が多くありましたが、それらとはまた違った臨場感・躍動感に圧倒されました。同世代のリアルで繊細な恋愛感情を表現した細かな表情、息遣い、そして仕草を肌で感じることができ、作品の世界観にぐっと引き込まれる70分でした。

特に印象に残ったのはいのりとみほの「手袋」のシーンです。一組の手袋を分け合い、もう一方の手を繋いで暖をとるロマンティックなシーンでありながらも、それぞれの心情を考えると胸が苦しくなりました。美しくも切ない二人の姿は必見です。

秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」

また、七子がいのりに向けた「留守番電話」の演出にも胸打たれました。すれ違う中で七子がいのりを想う気持ち、そして二人の間で揺れるいのりの気持ちが痛いほど伝わってきます。一方でREICOの登場シーンでは思わず笑ってしまいました。包丁を片手に暴れる彼女の爆発力は本作になくてはならないスパイスです

秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」
今回の作品では女性同士の恋愛が一つの主軸になっています。私は今年、大学で様々な学問領域からLGBTQについて学びました。様々な専門用語や事例ばかりを学んでいるとどうしても難しく考えてしまいがちになりますが、エンターテインメントという切り口から見ることで、より身近に考えられるのではないでしょうか。

劇団4ドル50セントの舞台は初鑑賞だったのですが、演技力の高さはもちろん、取材中に垣間見える各々の個性や仲の良さが非常に魅力的でした。さらに、これまでダブルキャストであっても同じ作品は一度しか観劇しないことが多かったのですが、こたつチームとみかんチームの囲み取材からでさえ伝わってくる雰囲気の違いに驚き、みかんチームの方も観てみたい!と強く思いました。

無観客配信といった新たな演劇の楽しみ方が開拓された2020年でしたが、「年末」に生の舞台の素晴らしさを再確認できました!皆様もぜひ、足を運ばれてみてはいかがでしょうか。温かい気持ちになれること、間違いなしです!29日の千秋楽まで、そして2021年も全力で駆け抜ける彼女たちの活躍に期待したい。(寺下)

秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」

今回は女性同士の恋愛を描いた作品だと聞いて、私は女性を好きになったことがないので共感できるか、話が面白いと思えるか不安でしたが、自分でも予期せず後半なんとボロボロ泣いてしまいました。
私の涙腺ポイントは2つありまして、一つ目は七子(梅船惟永さん)の人柄です。信じていたいのり(仲美海さん)の浮気に気づきながらも、まっすぐいのりを愛し、そして人知れず苦悩に耐えていた七子にどうしようも無いもどかしさと切なさを感じて涙が溢れました。

秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」

七子は、楽しみにしていたクリスマスをいのりにすっぽかされても何も言わずにいのりを迎え入れ、そして寝てしまったいのりにコートをかけてあげる姿は胸が締め付けられました。七子の落ち着いた大人な人柄はとても素敵だと思いましたし、逆に七子のためにいのりに早く別れてあげてほしいという気持ちも芽生えるほどでした。

秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」

二つ目の涙腺ポイントは、いのりとみほ(荒井レイラさん)とのラストシーンです。劇中私は、いのりはなんて自分勝手なんだと思っていましたが、衝撃の事実を知った時のいのりの表情に何とも言えない切なさを感じ涙が込み上げてきてしまいました。

秋元康氏プロデュースの「劇団4ドル50セント」のコラボ公演第4弾となる舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」

普段演劇はドラマや映画で観るだけで、劇場ではめったにないので、観劇すること自体私にとって貴重な体験でした!
そして、女性同士の恋愛の話でしたが、好きになるのに男も女も年齢も関係ないと改めて感じ、自分の経験と重ねながらみることでとても共感できました。

会見で、荒井レイラさんが「自分の体験と重ねながらみていただきたい」、岡田帆乃佳さんが「相手のことがまっすぐ好きで気持ちの起伏が激しいのをヤフー知恵袋で勉強した」、仲美海さんが「自分の甘酸っぱい体験を思い出しながら演じた」とおっしゃっていて、役者さんも私たちに伝えたい気持ちが強くあって、それがとてもストレートにこちらに伝わってくる作品だと思いました。
また、梅舟惟永さんが安倍乙さんのキャラをはじめ、「この劇団に選ばれる人は一人一人の感性が豊かで個性が強い」とおっしゃっていたのですが、それも見ているこっちが納得できる作品、演技だったなと感じました!
貴重な体験をありがとうございました!(松浦)

▼リポーター二人からの取材前の映像メッセージ

【公演情報】

舞台「劇団4ドル50セントとろりえの年末」

■会場:中目黒キンケロ・シアター(東京都目黒区青葉台1-15-11)
■開催日:2020年12月23日〜29日(全12公演)
■脚本・演出:奥山雄太(ろりえ)
■出演者
<こたつチーム>仲美海、岡田帆乃佳(以上、劇団4ドル50セント)、海舟惟永(ろりえ)、荒井レイラ
<みかんチーム>前田悠雅、安倍乙、立野沙紀(以上、劇団4ドル50セント)、岩井七世
■チケット:一般:5,000円(全席指定・税込)、タニマチシート:8,000円(最前列・特典付・税込)
■公式サイト:https://www.4dollars50cents.com/performance/

寺下香都(慶應義塾大学2年)、松浦彩香(東京理科大学2年)

◎ACTRESS PRESS編集部
・取材・文:右~松浦彩香(東京理科大学2年)
<リポータープロジェクト>
https://twitter.com/scketto1

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