2020年1月27日(月)から2月16日(日)に東京・世田谷パブリックシアターにて行われる舞台『メアリ・スチュアート』のメディア向けゲネプロと会見が1月25日(金)に開催され、取材を敢行した。
本作『メアリ・スチュアート』は、演出家の森新太郎×世田谷パブリックシアターの最新作で、16世紀の二人の女王、メアリとエリザベスの歴史的対立が描かれている。
会見では、主演女優の長谷川京子をはじめ、吉田栄作、シルビア・グラブ、三浦涼介、演出の森新太郎が登場し、次週から始まる舞台への意気込みなどを語った。
【メアリ・スチュアート役の長谷川京子】
「1ヶ月半くらい稽古をさせていただいて、毎日森さんから愛の鞭を受けてここまできた。昨日初めて衣装を着てこの舞台で通しを行ったが、今までの稽古とは違う感情や感覚になったし、すごくまだまだ緊張した。ここまでは、森さんのご指導の通りだったが、ここからは自分の世界だなって思っているので、のびのびと演技をしたい。」と本番への意気込みを語った。
今まで演出の森新太郎から受けた一番のダメ出しについては、「熱量。女王としての熱量が足りないと言われた。」とのこと。役作りについては、「膨大な量のセリフをどれだけ染み込ませされるかを意識した。森さんから毎日受ける指導をこなす日々だった。」と話した。
初共演のシルビア・グラブについては、「会う前から気持ちの良い性格も優しい方だと思っていたが、実際にお会いしたらその通りで、それにプラスしてチャーミングな方だった。」とニコやかに語った。
【エリザベス女王役のシルビア・グラブ】
「とうとうここまで来ちゃったねっていう感じ。稽古を長く、毎日やってきて、もう稽古もできなくなっちゃうのかなって。今年の初夢に、演出家の森新太郎さん出てきました。いつまで森さんの夢を今年は見続けることができるのだろう。」と会場を笑いに包んだ。
初共演の長谷川京子については、「映像で観る長谷川京子さんは、綺麗ですごく可愛い人なんだろうなと思いつつ、今回どんな感じで対立できるのかなと思っていたら、とても負けず嫌いだった。サバサバしている負けず嫌いな素敵な女優さん。」と楽しそうに語った。
【レスター伯ロバート・ダドリー役の吉田栄作】
「制作発表から1ヶ月半しか経ってないけど、もっとたくさんの時間がかかったみたいに感じる。僕も森さんには大変お世話になった。最初台本を読んだ時は、クレバーな策略家をイメージしてたけど、森さんの演出によってどんどんバカっぽくなっていき、人間的な役に仕上がったのではないか。」と語った。
【サー・エドワード・モーティマー役の三浦涼介】
「稽古は毎日すごく刺激的で、森さんのご指導のもと、森さんを信じて一生懸命稽古に励んできた。昨日の通し稽古は、今までにないくらい楽しめた。お客様の前で演じることがもっともっと楽しみになった。」と語った。
舞台『メアリ・スチュアート』概要
【作】フリードリヒ・シラー
【上演台本】スティーブン・スペンダー
【翻訳】安西徹雄
【演出】森新太郎
【美術】堀尾幸男
【照明】佐藤 啓
【音響】藤田赤目
【衣裳】西原梨恵
【出演】
長谷川京子 シルビア・グラブ 三浦涼介 吉田栄作/
山本 亨 青山達三 青山伊津美 黒田大輔 星 智也
池下重大 冨永 竜 玲央バルトナー 鈴木崇乃 金松彩夏/
鷲尾真知子 山崎 一 藤木 孝
▼公式SNSアカウントツイッター
https://twitter.com/MaryStuart_Sept
▼世田谷パブリックシアター
https://setagaya-pt.jp/
◎ACTRESS PRESS編集部
取材・文・浅井香音(上記写真 左)