2025年10月27日、第38回東京国際映画祭が東京・日比谷にて開幕した。
開幕初日となったこの日、東京ミッドタウン日比谷の「日比谷ステップ広場/日比谷仲通り」に敷かれたレッドカーペットには国内外から263人のゲストが登場し、その幕開けを彩った。同映画祭は日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区などを会場に11月5日まで開催される。
リポート1本目では、初日のレッドカーペットに登場した、のん、柴咲コウ、川口春奈の3人を中心にお届けする。

©2025 TIFF
【のん】
今年のオープニングを飾ったのは、『てっぺんの向こうにあなたがいる』。
本作は、女性として世界で初めてエベレスト登頂を果たした登山家・田部井淳子さんの生き様を描いた作品である。主演の吉永小百合、青年期を演じたのん、阪本順治監督がレッドカーペットに登場した。

左から阪本順治監督、吉永小百合、のん
33年ぶりに東京国際映画祭に参加したという吉永は、紫が映える着物姿を披露。

帯には本作のモデルとなった田部井淳子さん、そして壮大なエベレストがあしらわれており、作品への想いが感じられる装いだった。

のんは、デコルテの美しさが際立つベアトップのロングドレスで登場し。軽やかな笑顔で会場を明るく照らした。




吉永、のんらは、その後行われたオープニングイベントセレモニーにも登壇。オープニング作品に選出された本作への想いを語った。

©2025 TIFF

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のんは、「(阪本監督と吉永の)お二人が作った田部井淳子さんの映画に参加させていただき、そしてこの場にお二人と共に立っていることが本当に嬉しくて、喜びで溢れています。今日は、オープニング作品としてこの作品を上映して観ていただけるということでとても緊張していますが、皆さんにじっくりとご覧いただきたいと思っています。よろしくお願いします。」と微笑みを浮かべ、コメントした。

©2025 TIFF
また、同セレモニー内で吉永に「特別功労賞アワード」が贈られる場面では、のんのさりげない気遣いも光った。
花束贈呈時、吉永よりも前の立ち位置を指定されたのんは、そっと自ら端まで移動して吉永を中央に立て、拍手で見守った。作品の魅力そのものを体現した、温かな空気に包まれたひと幕となった。

©2025 TIFF
【てっぺんの向こうにあなたがいる】

監督:阪本順治
脚本:坂口理子
出演:吉永小百合、佐藤浩市、天海祐希、のん、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき
公式サイト:https://www.teppen-movie.jp/
作品紹介ページ: https://2025.tiff-jp.net/ja/lineup/film/38000TOC01
1975年、エベレスト山頂に向かう一人の女性の姿。一歩一歩着実に山頂(てっぺん)に向かっていくその者の名前は多部純子。日本時間16時30分、純子は女性として初の世界最高峰制覇を果たした──。しかしその世界中を驚かせた輝かしい偉業は純子に、その友人や家族たちに光を与えると共に深い影も落とした。晩年においては、余命宣告を受けながらも「苦しい時こそ笑う」と家族や友人、周囲をその朗らかな笑顔で巻き込みながら、人生をかけて山へ挑み続けた。登山家として、母として、妻として、一人の人間として…。
純子が、最後に「てっぺん」の向こうに見たものとは──。
【柴咲コウ、川口春奈】

©2025 TIFF
続いてレッドカーペットには、2025年11月19日(水)夜10時よりABEMAにて放送開始となるオリジナル連続ドラマ『スキャンダルイブ』(全6話)の出演者、柴咲コウと川口春奈が登場した。

本作は、劇場公開されない作品の配信や放送に先立って劇場で紹介する「TIFFシリーズ」への公式出品が決定している。

『スキャンダルイブ』は、芸能事務所社長・井岡咲(柴咲コウ)VS週刊記者(川口春奈)の禁断の攻防戦を描くサスペンス。看板俳優の「不倫スキャンダル」記事発売まで、あと72時間。スキャンダルの掲載を巡る緊張感あふれるドラマとなっている。

柴咲は、スパンコールが煌めく漆黒のロングドレスにアップスタイルで登場。圧倒的な存在感を放ち、観客の視線を一身に集めた。

『兄を持ち運べるサイズに』に次いで本日二回目のレッドカーペットとなった。
川口は、ショルダ部分にアクセントを置いた黒のジャケットにチュールスカートを合わせたスタイルで登場。

目元が印象的なモード系のメイクが印象的で。普段とは異なる大人びた雰囲気を見せた。

今回が初めてのレッドカーペットということもあり、緊張の面持ちを見せつつも、観客の声に笑顔で応じる姿があった。
レッドカーペット終盤では、二人そろってハートマークを披露。

互いに顔を見合わせ、笑い合う姿からは、抜群のチームワークが伝わってきた。

©2025 TIFF
【スキャンダルイブ】

企画・プロデュース:藤野良太
監督:金井紘
出演:柴咲コウ、川口春奈、横山 裕、栁 俊太郎、浅香航大、ユースケ・サンタマリア、鈴木保奈美
公式サイト:https://abema.tv/lp/scandaleve-onair
作品紹介ページ:https://2025.tiff-jp.net/ja/lineup/film/38010TSR01
芸能事務所社長 “柴咲コウ” vs 週刊誌記者 “川口春奈”!芸能事務所と週刊誌による、スキャンダルを巡る禁断の攻防戦を描く、ABEMA新オリジナルドラマ『スキャンダルイブ』芸能事務所社長・井岡咲(柴咲コウ)の元に飛び込んできたのは、所属俳優Fのスキャンダルが掲載されるという週刊誌からの告知であった。記事が出るまで、あと72時間。スキャンダルの水面下で巻き起こる、事務所と週刊誌の熾烈な争いが火蓋を切る。いまだかつて描かれることのなかったスキャンダルの裏側、そして芸能界の深い闇へと切り込んでいくサスペンスドラマ
【INFO】
第38回東京国際映画祭
開催期間:2024 年 10 月 27 日(月)~11 月 5 日(水)
会場:日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区
公式サイト:https://2025.tiff-jp.net/ja/
【感想】
今回、初めて東京国際映画祭のレッドカーペット及びオープニングイベントセレモニーの取材に参加させていただきました。世界各国から作品を背負って登壇された皆さまや名だたる俳優陣の姿を拝見し、ただただ一映画ファンとしても胸が高鳴る時間でした。取材を通じて、これまで知らなかった作品、興味を抱いた作品がたくさんあり、映画祭が“新しい出会いのきっかけ”になるのだと身をもって体感しています。なかでも印象的だったのは、オープニングイベントセレモニーにてジュリエット・ビノシュさんが何度も力強く口にされていた「Go For It !(突っ走って!)」という言葉です。好きな俳優さんがいるから、題材が面白そうだから、なんとなくタイトルが気に入ったからーー。どんな理由でもいいから、まずは一歩踏み出して様々な作品・コンテンツに触れてみようと、背中を押されたような気がしました。
さらに、観客の方々や会場内の温かい拍手も、映画祭全体の熱気をさらに高めており、これからはじまる期間への期待が高まる幕開けとなりました。この熱気や映画、そして出演者の魅力が読者の方々にも伝わり、作品と出会う扉の一つになれれば嬉しいです!是非、東京国際映画祭に足を運んでみてくださいね!
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◎ACTRESS PRESS編集部
◆文: 渡邊遥菜(慶應義塾大学)
◆撮影:仲西一成(Scketto)、©2025 TIFF
◆リポーター記事:https://actresspress.com/category/report/









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