乃木坂46のメンバーとして活動しながら、音楽番組『Spicy Sessions』(CS放送「TBSチャンネル1 最新ドラマ・音楽・映画」)でMCを務める中西アルノ(なかにし あるの)。アイドルの枠に収まりきらない彼女の表情は、ここ1年半で確実に変わりつつある。
彼女が口にする「成長」という言葉。その実像を探ると、そこには歌に真剣に向き合い続けてきたひたむきさと、未知の世界に飛び込む勇気が浮かび上がってきた。
「任されること」がくれた自信
8月の放送回での出来事は、ファンの間でも大きな話題となった。ゲストのセントチヒロ・チッチと共にPUFFYの「愛のしるし」をセッションした際、黒沢薫が進行役を彼女に一任したのだ。
「最初は“えっ、私が!?”って思いました。でも、黒沢さんが信じて任せてくださったから、思い切って赤ペンを持ちました」
ゲストに気持ちよく歌ってもらうために、声をかけ合い、相談を重ねる姿。その立ち居振る舞いは、単なる“サポート役”から一歩踏み出し、自分の責任で音楽を創る表現者へと成長した証だった。
師弟関係から“対等な歌い手”へ
黒沢薫と中西アルノ――。年齢もキャリアも大きく異なる2人だが、番組を通じて築かれたのは、ただの師弟関係ではない。
10月の特別回で井上陽水・安全地帯「夏の終りのハーモニー」を披露した際、中西は1テイク目と2テイク目で全く違う表現を試みた。その変化に黒沢は「これがセッションだ」と目を細めた。
「黒沢さんに引っ張ってもらうというより、同じステージでぶつかるように歌いました」
互いの声を聴き合いながら新しい音楽を生み出す――そこには、歌い手としての対等な関係性が生まれていた。
「この番組は、私を育ててくれる場所」
収録後のインタビューで彼女は率直に語る。
「この番組は、自分にとって本当に大きな存在なんです。毎回挑戦の連続で、後から“前はここまで考えていなかったな”って気づくことがたくさんある。私を育ててくれる場所なんです」
乃木坂46の活動を通じて培った経験と、『Spicy Sessions』での学び。その両輪が、彼女を確実に一人の“歌い手”へと押し上げている。
初のライブイベント、その先に
2025年10月24日(金)、KT Zepp Yokohamaで『Spicy Sessions』初のライブイベントが開催される。
「ついにですね。これまで番組で培ってきたものの集大成にしたい」
観客の前で生のセッションを届ける初めての場。そこで彼女は何を見せ、どんな歌を響かせるのか。
“乃木坂46の中西アルノ”という肩書きを越え、“音楽を真っ直ぐに届ける一人の歌い手”として、彼女が次に見せてくれる景色に期待は膨らむ。
◎ACTRESS PRESS編集部








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