『ミス日本コンテスト2026 東日本地区大会』でファイナリスト7名が選出。個性あふれる7名の素顔を紹介。<写真26枚>【Reporter:安藤未來、西小路心結、建部美咲】
『第58回ミス日本コンテスト2026』の東日本地区大会が8月25日、都内で行われ、書類審査と面接を通過した24名(体調不良のため当日は1名欠席)が洋服審査、スポーツウェア審査でそれぞれの魅力をアピールし、来年1月に行われる本選出場ファイナリスト7名が選出された。今回はファイナリストとして選ばれた7名を紹介する。
ミス日本コンテストは「日本らしい美しさで社会をより良くするという理念」に基づき、夢を叶えるための実力を備えた女性の排出を目指している。出場者の成長を促し、数多くの経験・成長機会をもたらすコンテストだ。
今回ファイナリストに選出された7名は来年1月に開催されるミス日本コンテストに出場。また、9月から行われる特別な勉強会に参加でき、総合的な美を磨く機会が送られる。
【ファイナリスト紹介】
発表順
【正木 由優】
正木 由優
早稲田大学2年
まさきゆゆ・20歳・東京都出身・164cm
特技:クラシックバレエ、けん玉(初段保持)、裁縫・手芸
趣味:バレエ鑑賞、愛犬、愛猫と過ごすこと、辛い料理の食べ巡り
一番にファイナリストとして名を連ねた正木さんは鮮やかな赤色のドレスで登場。自己紹介では過去の経験と将来への展望について語った。
15年間クラシックバレエに打ち込み、舞台ではただ踊るだけでなく心の内面を磨き、真心を込めた表現で人々に希望や笑顔を届けてきたと語る彼女はそこで培った表現力を活かしたアナウンサーの道を志している。
昨年からはアナウンススクールに通い、言葉の担い手として勉強を続ける中で多くの人々に届く言葉を伝えるには、まず自らが言葉をきちんと咀嚼し、そして誠意を込めてお伝えすることが大切であると述べた。
質疑応答の場面ではミス日本理事の山本卓氏から「デフリンピックの知名度を上げるための取り組み」について問われると、「若者」が重要であると強調。「現在の若者はあまりテレビを見ない。だからこそ、行動力や発信力のある若者がSNSを活用してデフリンピックを広めていくことが大切。そうすることで、『知っている』という輪が自然と広がっていく」と回答した。
また、「最も自慢したいこと」を問われると、高校の文化祭でキャッシュレス化を自ら推進した経験を挙げた。学長や事務局から反対の声もあったが、学生への需要調査を行い、その結果をもとに企画書を作成して交渉を重ねたという。さらに、導入企業の選定から機材搬入、当日の手続きまでを一人でやり遂げた。その成果について学校側から「あなたがやってくれたおかげで、今後やりやすくなった」等の言葉をもらい、大きな達成感を得たと誇らしげに語った。
スポーツウェア審査時の質疑応答場面より。
本大会の和田あい委員長からの質問で特技であるクラシックバレエの演技の一部分を披露。
「バレエでは踊り終わった後そのお辞儀で見てくださってありがとうございます。どんなことが伝わりましたか?という感謝の気持ちを伝えるために行う」と説明。靴がハイヒールという状況下で「バレエのお辞儀」を披露し、その頭の回転の速さと、指先から足元まで美しい滑らかな所作に会場全体を感嘆させていた。
【野口 絵子】
野口 絵子
慶應義塾大学3年
のぐちえこ・21歳・東京都出身・158㎝
特技:写真を撮ること、登山、リポートすること
趣味:旅、登山、食文化探訪
野口さんは、落ち着いた雰囲気のまだら模様があしらわれたブラウンのドレスに身を包み登壇。自己紹介では、これまでの自身の経験を踏まえながら環境問題に触れ、将来の展望を語った。
幼少期から登山に親しみ、国内だけでなくヒマラヤなど世界の山々にも挑戦し、雄大な自然の美しさに魅了される一方で、自然の厳しさも目の当たりにしてきたという。昨年は地球温暖化の影響で氷河が融解し、ヒマラヤの村が流されるという出来事に直面。現在はNPOの一員として、その村の再建・復興支援にも携わっている。活動を通じて「自然の前では一人の力がいかに小さいか」を痛感したと振り返る。
一方で国内では、日本の海洋環境を守る活動にも取り組んでいる。豊かな水産資源は気候変動によって揺らぎ、食文化そのものが失われつつある現状に危機感を抱いている。こうした経験から、「山と海をつなぎ、人と自然が共に学べる場を作りたい」と展望を述べる。自らの力は小さくとも、発信を続けることで人々の心に波紋を広げ、その波がやがて大きな変化につながることを願っていると語った。
質疑応答の場面で「最も自慢したいこと」を問われると、小学生の頃から「キリマンジャロに登りたい」という夢を抱き、その目標を叶えるために、好条件の山だけでなく、あえて雨や雪といった悪天候の中で登山を重ねてきた経験を述べた。肉体的な鍛錬に加え、精神的苦痛に耐える経験を積むことで、心の強さも磨いてきたという。
実際にキリマンジャロ登頂を果たした際も、アタック直前に天候が崩れるという試練に直面。それでもパニックに陥らず冷静に判断できたのは、これまで積み重ねてきた挑戦と精神的な鍛錬の成果だったと振り返る。
加えて「大学在学中にはいつかエベレストにも挑戦したい」という更なる展望も語った。
本大会の委員長和田氏から「登山を一文字で表すと何になるか」と問われると、「生」(生きる)と回答。
よく山に登っていると「登山家は山で死ぬことが本望なのですか?」と問われるそうだ。確かに登山家は山で命の危険に直面することが多く、挑戦と同時に「死」をリアルに感じる瞬間が多いという。
野口さんは「死を感じるほど、生きることへの執着心が強まる。生きて帰ってこなければ次の挑戦はない。死にたくない、怖いという思いも登山家としての本能である」と落ち着いた口調で語る。
その上で野口さんは「生きたい」という思いを込めて、漢字の「生」を示し、登山への熱い想いを表した。
【平嶋 萌宇】
平嶋 萌宇
筑波技術大学4年
ひらしまもね・21歳・福岡県出身・161cm
特技:手話、バレエ
趣味:写真を撮ること、お笑いを見ること、音楽を楽しむこと
最初の洋服審査では、グレーに統一された上下で洗練されたスタイルを披露した平嶋さん。自己紹介では、自分の特性や経験に触れながら本コンテストへの意気込みを語った。
平嶋さんは自己紹介の中で、高校生の時に手話スピーチコンテストで優勝したことをきっかけに、姉と共に手話の魅力を発信する活動を始めたと語った。これまでの活動を通じて幅広い経験を積み、12年間続けたバレエで培った表現力を活かしながら、手話の可能性や多様性の大切さを伝えていきたいという。さらに「ミス日本を通じてその思いを広げ、この一歩が将来誰かの未来につながるような活動にしていきたい」と意欲を示した。
また、審査員である株式会社スリムビューティハウス教育部部長・中山真由美氏から「今日の日を迎えるにあたり、どのような美を磨いてきたのか」と問われると、平嶋さんは「食生活の見直し」と答えた。以前は好きなものばかりを食べていたが、麹や果物、野菜を積極的に取り入れたり、毎日パックをするなど、これまで意識していなかったことにも取り組んできたと語った。
【石澤 春菜】
国際基督教大学4年
いしざわはるな・21歳・東京都出身・161㎝
特技:踊ること(新体操・チアダンス)、英語、目標に向かって粘り強く努力を続ける精神力
趣味:体を動かすこと、カフェ巡り
石原さんは、レースがあしらわれた純白のドレス姿で登壇。自己紹介では、講演活動や国連への直接訪問といった具体的な経験を挙げ、自らの行動力を示すとともに、将来の夢について語った。
現在、大学では環境学を専攻し、環境法学や国連政策、日本国外を含む環境政策について幅広く学び、修士論文では大学の豊かな自然を活かした都市農業に関する研究を計画している。昨年8月から今年5月末まで米国ペンシルベニア大学に滞在し、英語で講演を行い環境学の知見を深めるとともに、国連本部も直接訪問。国際社会における環境課題への理解をさらに広げたそうだ。将来は国連職員として、気候変動や環境問題への国際的なアプローチを推進し、社会に貢献していくことを目指しているという。また、入学前の12年間は新体操、留学先ではチアダンスにも挑戦しており、踊ることが大好きだとアピールした。
質疑応答の場面での「デフリンピックの知名度をあげる取り組み」について「現代社会は非常に忙しく、大人に直接メディアや広告を通して訴えかける取り組みはすでに行われている」と指摘。その上で、新たなアプローチとして子どもの視点を活用する重要性を強調。具体的には、まずは東京都内の小中学校や自治体を通じて、体験プログラムや座談会を実施。子どもたちが自らデフリンピックについて学び、感じたことを発信することで、自然と親世代や大人へと認知が広がっていく仕組みを提案した。
「最も自慢したいこと」については、大学2年時、新体操の全国大会に挑戦したことの過酷な経験を語った。12年間新体操に打ち込んできた経験があったものの、大学には新体操部が存在せず、練習環境や指導者も自ら確保する必要があった。自らの手で学生連盟に登録し、指導者の確保や大会出場手続きを行うとともに、選手とマネージャーの両方を兼任。大学としても自身にとっても初めての挑戦だったという。
挑戦の1年目は失敗に終わったが、2年間の努力を経て成功させることができ、自信につながったと胸を張って語った。
【石原 菜月】
石原 菜月
玉川大学4年
いしはらなづき・東京都出身・162㎝
特技:競技エアロビクス
趣味:スキンケア、ボディメイク、トレーニング
石原さんは、白のトップスに黒のタイトなパンツを合わせたスタイリッシュな装いで登場。自己紹介では、幼少期から取り組んできた競技エアロビクスについて述べた。
5歳から競技エアロビックスに取り組み、世界選手権で団体6位入賞。更に、江戸川区スポーツ栄誉賞を受賞。大学では社会学を学びつつ、美容や健康にも関心を持ち、再び世界挑戦に挑む。また、挑戦で培った勇気を生かし、日本の女性が輝く社会づくりに貢献したいと語る。
審査員からの「美を保つために日頃習慣にしていること」についての質問では、日々、小さな目標を立て達成した自分を褒めることが自己肯定感を高め、美につながるという。
新体操やスポーツ経験から食事管理にも気を配り、過度なダイエットは避けている。現在はパーソナルトレーナー資格取得を目指し、日々学びを続けていると語った。
また、「オススメの本」ついての問いに対し、ヘレン・ケラーと述べた。彼女は小学校2年生から6年生まで、毎年読書感想文の課題を通してさまざまな本を読み続けてきた。その中でも特に心に残っているのは、ヘレン・ケラーの伝記との出会いである。視覚や聴覚に大きな困難を抱えながらも、努力と周囲の支えによって学びを深め、人生を切り開いていく姿に強い感銘を受けたという。
その体験を通して、自分が体や言葉に不自由なく日々を送れることは決して当たり前ではなく、感謝すべきことなのだと気づいた。幼いながらも「普通に生活できることの尊さ」を実感したこの読書体験は、今も忘れられない思い出として彼女の心に深く刻まれている。
更に、審査員から特技のエアロビクスを求められると、基礎である腕立て伏せを披露してくれた。
【志村 美帆】
志村 美帆
慶應義塾大学1年
しむらみほ・東京都出身・19歳・162㎝
特技:ヴァイオリン、バレエ、歌
趣味:歌舞伎鑑賞、ゴルフ、語学を学ぶこと
志村さんは、胸元にリボンがあしらわれたショート丈の白いドレスで登場。自己紹介では、これまでの取り組みに触れながら、自身が目指す将来像について語った。
幼少期から祖母にヴァイオリンを習い、中高ではオーケストラ部で仲間と共に演奏を重ねた。現在も祖母の音楽ボランティアに同行し、人とのつながりや感謝の心を学んでいる。高校では生徒会副会長として挨拶運動を企画し、学校に活気をもたらした。こうした経験を糧に、笑顔と行動力で周囲を明るくし、温かさを届けられる人を目指している。
そして、質疑応答の「デフリンピックの知名度を上げる方法」については、SNSだけではなく、地域に根ざした活動も重要であると述べた。また、演奏家である祖母は、老人ホームや小学校での講演で、講演の合間に自分の体験談や世間話しを取り入れる工夫をしていた。そのようにデフリンピックも一つの話題として取り入れることで、年配の方や小学校の子供たちまで興味を持ってくれると思うと語った。
また、「もっとも自慢したいこと」という質問に対して、志村は、水泳コーチの経験と述べた。
3泊4日の合宿で平泳ぎを担当し、初心者から経験者まで力の差はあったが、目標に掲げた1000メートルを担当した全員が最終日の記録会で見事に完泳を果たした。合宿中は毎日4〜5時間の練習を重ねる中で、子どもたちは少しずつ自信を深め、確かな成長を見せていった。ゴール後に見せた笑顔と、達成感を分かち合いながら手渡したメダルは、かけがえのない瞬間となったと語る。
子どもたちの努力と挑戦を支えたこの経験は、これまでの人生で最も誇りに思える出来事と話した。
【岡田 帆夏】
岡田 帆夏
国際基督教大学2年
おかだほのか、兵庫県出身、20歳、153cm
特技:スポーツ全般、英語、人命救助
趣味:海外旅行、波乗り、運動
カラフルな模様が印象的なミニワンピースで登場した岡田さん。自身が目指す姿を過去の経験と照らし合わせて語ってくれた。
ライフセービングに打ち込み、昨年は部長としてチームを率いながら全日本選手権にも出場した岡田さん。だが、始めた当初は25メートルも泳げなかったという。「それでも“誰かを助けたい”という思いがあったからこそ、夏も冬も関係なく海に入り続けて練習しました。大荒れの海や凍りそうな冬の海も、仲間と支え合うことで乗り越えられたんです」と振り返る。その経験から「誰かにとって素敵な影響を与えられる存在になりたい」と強く思うようになったという。「ライフセービングで培った強みを生かし、ミス日本という大きな舞台で挑戦する姿や前向きな姿を発信していきたい」と力強く語った。
続いて行われたスポーツウェア審査では、ライフセービング部の部長を務める岡田さんに「部長としての一コマ」を求める指示があった。特別に目に見える行動はないとしながらも、特技である人命救助のCPRデモンストレーションを披露。声かけ、気道確保、呼吸の確認、心臓マッサージといった一連の流れを実演し、観客の注目を集めた。
今年のミス日本メンバーも入り記念撮影も行われた。
公式サイト:https://www.missnippon.jp/
【感想】
安藤未來
今回、私にとってはじめてのミスコン取材でしたが、出場者の皆さんの外見の美しさだけでなく、内面からもあふれる輝きに強く心を打たれました。また、NPOでの活動や環境問題への取り組み、ライフセービングやエアロビクス、手話といった幅広い挑戦や経験について伺い、日本のみならず世界で活躍する女性像そのものだと感じました。さらに印象的だったのは、出場者の皆さんの対応力です。質疑応答では難しい質問も多かったと思いますが、その場で考えを整理し、自分の言葉で答える姿に、知性と大人びた考え方を強く感じました。来年1月の本選では、どのような魅力を見せてくださるのか、今からとても楽しみです。(安藤未來)
–
西小路心結
–
昨年取材をさせて頂いた「ミス日本みどりの大使」佐塚さんにも挨拶をさせて頂きました
建部美咲
–
◎ACTRESS PRESS編集部
◆取材・文:安藤未來(法政大学)、西小路心結(早稲田大学)、建部美咲(順天堂大学)
◆撮影:仲西一成(Scketto)
◆学生リポーター連載:https://actresspress.com/category/report/