有村架純「アマプラでも見れる！多くの人が見て優しさの心が大きくなって欲しい」 WOWOW『前科者』―冬の冷えた心に熱く揺さ振られるドラマ見ませんか？―【Reporter：伊藤萩花】

2021年11月20日(土)夜10時30分から放送される「WOWOWオリジナルドラマ前科者－新米保護司・阿川佳代－」完成報告会が開かれ、主演である、保護司の阿川佳代を演じるのは女優の有村架純（ありむらかすみ）に加え、有村とは初共演となり前科者を演じる石橋静河（いしばししずか）、岸善幸監督が登壇した。

【作品紹介】

このドラマの原作は香川まさひと・月島冬ニ「前科者」(小学館「ビッグコミックオリジナル」連載)。罪を犯した前科者たちの更生や社会復帰を目指し、彼らと向き合い奮闘する保護司の姿を描いた社会派ヒューマンドラマ。連続ドラマ版では新米保護司の阿川佳代が様々な前科者と向き合い成長するさまを描いている。WOWOWドラマ版と合わせて、映画版は来年1月28日（金）から公開し、保護司として現在進行形の凶悪犯罪と向き合う社会派サスペンスになっている。

【会見登壇】

有村は黒のウエストがほっそり見えるシルエットが綺麗なワンピースに赤のブーツという、赤のブーツが映えるコーデであった。また、石橋は透けるレースの黒のワンピースで大人の女性を感じさせた。

主人公の阿川佳代を演じられてどうだったかと聞かれた有村は、「一言で言うとほんとに楽しかったです。人と向き合うということはものすごく労力のいることですし、一筋縄にはいかないことだらけでしたが、人を思って笑ったり泣いたり怒ったり叫んだり、人によって心を動かされていくっていうのが毎日撮影、一つのシーンで気持ちは揺れ動いていたのでこんなに気持ちが動く現場も久しぶりだな。人のために生きるってほんとうに楽しい素晴らしいっていうことに実感しながらやっていった。」と生き生きとした表情で話した。また佳代を演じるにあたって「佳代の中てでは、普通なのですけど突拍子もなく、いきなり怒り出すといった、佳代の衝動というのをどう演じたらいいかな。あんまり考えすぎ瞬間に、一気にギアを上げていこうということに、気をつけながら演じていました」と語った。

現場について有村は「テストをやらずに、段取りだけけしてすぐ本番に向かう現場でとにかく自分としても緊張感をずっと保たったままだった」と話し、「持久力だったり、忍耐力だったり、いろんな感性を一気に研ぎ澄まされる瞬間が沢山あった」と語り、「役者たちの集中して取り組んでいる姿に自分も刺激をうけた」と話した。また、「相手の方が表現する芝居に心が毎日揺さぶられて自分も動かされていく、それがすごく心地よくて、ほんとにお芝居って楽しいなって心から思える現場でした。」と「自分のお顔撮っていただけていると思ったら急に相手の方に変わり、何が起こるか本当にわからない現場でそれがすごく楽しったです」と話し、「楽しかったよね？」と石橋に声をかけ、石橋が「楽しかった！」と応え仲の良さが伺える場面であった。

新しい発見、印象に残ったことについて聞かれ、石橋は「本当に覚悟がいる役者だなあと思った。なかなか台本を開けなくて、まだ覚悟できてない開きたくない、でも勉強しなきゃないっていう、すごい準備がなかなか大変だったんですけど、役者ってこういう仕事なんだなと改めて感じられた現場でした。」また、「自分じゃない誰か、社会とか表の世界に届かない声を持っている人たちの叫びを届ける仕事なんだなっていうのをすごく感じて、だから何かこう、余計なことを考えず、自分はどう映ろうがどう評価されようがそれはどうでもいいというか、とにかく私はこの人の言葉をどうやったら的確に伝えられるだろうっていうことだけを考えることができて、そういう意味ですごく本当に心が充実していて、幸せな現場でした。」としみじみと語った。

有村との共演について石橋は、「3年後の世界から、もう2人の関係っていうのは出来上がっているっていうのを見せなきゃいけないと思って、緊張してたんですけど、現場に入って有村さんに会い大丈夫って思えて、そこから凄く楽しかった。それからバディとしてやれる感じがした。よっしゃあ暴れるぞ！みたいなのがあった」と撮影時の気持ちについて笑顔で語った。有村は「ニコニコしています」と笑顔を見せた。

そんな石橋について有村は「久しぶりにお会いできたので気持ちが舞い上がっています。最初お会いしたときから、立ち姿からかっこいい女優さんだなと思います。いろんな気持ちを込めながら現場にたたれているなと、毎日過ごす中でそういう一面が見られて、人間らしくて好きだな、毎日好きが募っていく時間でした。本当に石橋さんがみどりさんで良かったなって心から思っています。出会えて良かったなと思っています。」と話し、石橋は「泣いちゃいます」と嬉しさを滲ませていた。

共演シーンで特に印象に残っているシーンについて、有村は「みどりと初めて会ったときと」答え、「最初からみどりさんらしさ全開だった。全力で一生懸命に生きている感じが伝わってきてこの人のことを守りたい、一緒に寄り添って頑張りたいという思いが芽生えるシーンで印象に残っています。みどりさんとの関係性はドラマでしか見られないので、そこを見ていただいて、映画に入っていただくとより感情移入ができると思います。」と話した。みどりとの対峙シーンで有村が佳代だったらどういうか考え岸監督と相談の上、提案した言葉があったと撮影秘話についても話した。２話で放送されるため要チェックである。

右～岸善幸監督

【“新米”＝“デビュー当時”の回想】

“新米”保護司・阿川佳代にちなみ、有村と石橋の“新米”＝デビュー当時の写真が登場。

有村は「今より眉毛が細いです」とはにかみながら話し、石橋は「ふてぶてしいですね」とコメントし笑いを誘った。

有村は「自分でやりたいなと思ったお仕事に飛び込んで、上京してきたので、そういう強い思いのある当時だった。」と当時の心境を明かし、「自分のことを話すのが苦手だったので不思議なんですよね。自分自身をそんなに目立ちたがり屋なわけではないんだけど、なんでこの仕事してるのだろうって思うときは今でもあります。」と不思議そうに話した。

石橋は「何を考えていたんでしょうか、気分は今でも“新米”なんですけど、世の中的には何年か経つとそういう扱いをしてくれなくなる。だからちゃんとしなきゃなって思っています。でも最初から出会う人に恵まれているなと思います。頑張ります。」と語った。

右～岸善幸監督

最後に、メッセージとして石橋は「佳代の持つ明るさは有村さんだと思うんですけど、明るさと愛情の深さで作品に明るさがあって、いろんな方に見ていただける作品となっています。ぜひたくさんの方に見ていただきたいです。よろしくお願いします。」と話し、有村は「本当に役者の皆さんスタッフの皆さんが熱量を込めて作った作品です。見終わった後は一筋の光、希望を感じる作品になっていると思います。ぜひたくさんの方に見てほしいなと思いますし、どうか優しい世界があって欲しいなと、この作品を見て参加して思いました。今このような状況下ではありますが、1人でも多くの方に優しさの心が大きくなっていただけたら嬉しいなと思います」と「Amazonプライムでも配信されますのでドラマの方はちょっとそこを押していきたいと思います。ぜひそれを見ていただいて、映画の方に進んで行ってほしいなと思います。」と話し笑いを誘った。

【information】

◆WOWOWドラマ版
2021年11月20日 (土) スタート(全6話)
毎週土曜夜10:30 放送・配信【第1話無料放送] /
各話放送後「WOWOWオンデマンド」「Amazon Prime Video」で見逃し配信
連続ドラマ版サイト：https://www.wowow.co.jp/drama/original/zenkamono_drama/