2023年3月4日に国立代々木競技場 第一体育館にて『第36回 マイナビ 東京ガールズコレクション2023 SPRING/SUMMER(マイナビ TGC 2023 S/S)』が開催された。
今回は約3年半ぶりに、マスク着用を条件に歓声や声援が解禁され、久しぶりに声出しが許可された会場では、観客の盛り上がりや興奮を肌で感じることが出来た。
今回のテーマは“新時代”を意味する「NEW EPOCH」。
変化を続けながら時代とともに進化を目指すTGCはどこにもない唯一無二のTGCを創造していきたい、そんな思いが込められている。『NEW EPOCH』を象徴する今回のビジュアルは、まだ見ぬ未来を光で、そしてカラフルな“TOKYO GIRLS COLLECTION”のグラフィティは多様性を表現しているという。
リポート1本目は「TGC SPECIAL COLLECTION」のステージ。
TGC恒例のオープニングのファッションショーは、日本を代表するカリスマスタイリスト野口強氏によるスタイリングファッションショー。Y2Kを連想させるようなメイクで登場したモデルらは、色鮮やかな個性派カラーコーデとクールな印象を与えるブラックコーデでステージを歩いた。濃く強い印象を与えがちなY2kメイクでは、2000年頃のトレンド「囲み目メイク」「細めの眉毛」等が特徴的だが、ラメや艶感をプラスすることで“今っぽさ”をプラスしている。
【中条あやみ】
モデルで女優の中条あやみがファッションステージのトップバッターを飾った。
4月28日に公開予定の劇場版「TOKYO MER~走る緊急救命室~」に出演するなど幅広い活躍を見せる彼女の登場に会場は歓声に包まれた。白いトップスに、ネイビーのノースリーブジャケットを合わせたコーデで登場。
ボトムスには、ボリューム感のあるチュールスカートに、ユニオンジャックが描かれたスカートを重ねており、歩く度、靡くスカートは観客の目線を奪った。ハーフアップのヘアスタイルが、ふわりと広がるロングスカートと良く合っており、上品さをプラスしている。
【茅島みずき】
Seventeen専属モデル、茅島は普段のキュートな笑顔を封印、終始クールな表情でランウェイを歩いた。彼女が見せたギャップに心を射抜かれたファンも多いだろう。
ブラックのキャスケット、赤の英国軍隊を彷彿させるジャケットというかっちりとした印象を与えるアイテムに、白Tシャツ、デニムといったカジュアルなアイテムを合わせるという斬新なコーデで登場。
【土方エミリ】
テレビ東京の、朝の子供向けバラエティー番組「おはスタ」でおはガールとしてレギュラー出演している土方エミリ。14歳で、既に身長は171センチと抜群のスタイルを持つ彼女は、白いトップスに、デニム、キャスケットを合わせ登場。
スリーブにあしらわれたレースが、上品さをアップしてくれるトップスは暖かくなるこれからの時期にピッタリなアイテムだ。肩にかけたシルバーのスマホショルダーが、シンプルな着こなしのアクセントとなっている。
【Aria Polkey】
オフホワイトのビキニに、ピンクのアウターを羽織り、デニムのショートパンツを合わせたコーデでランウェイ。
ミニ丈のボトムスは、裾をラフにカットしてわざとほつれを残す「カットオフデニム」で、シンプルながらもこなれ感、存在感のあるアイテムだ。春らしいサーモンピンクのアウターはスパンコールが織り込まれており、きらめきが美しく、華やかな一着だ。
【香川沙耶】
トップスには、スパンコールで煌めくユニオンジャックのビキニにライトブルーのデニムセットアップを合わせたコーデを披露した香川沙耶。目元のスパンコールメイクに、個性的なヘアアレンジが特徴的だ。
広がりすぎない台形シルエットのミニスカートを着こなし、美脚を披露。爽やかなライトブルーのデニムは、春に持っていたい一着だ。
【福士リナ】
身長176㎝と抜群のスタイルを持つ福士は、目を引くレインボーカラーのニットにブラックのパンツを合わせ登場。カラフルなトップスが暗い色味のボトムスに良く映えている。長めの着丈でダボっと感が可愛い一着だ。
腰にクマの形をしたマスコットをつけるという個性的な装いを完璧に着こなし、観客を魅了。
【サクラ・キルシュ】
奇抜なヘアアレンジに、強い印象を与える囲み目メイクで登場したのは、モデルとして活躍中の17歳、サクラ・キルシュ。
トップスには白のプリントタンクトップ、ボトムスにカーキのパンツをローウエストで着用。
海外ガールのようなカジュアルなファッションに、ネイビージャケットを合わし、かっちりとした印象をプラス。
昨年に引き続き人気のアイテム、ネイビージャケットは金ボタンが特徴である。着回し力の高いアウターで、簡単にこなれ感を演出してくれる一着だ。
【せいら】
ViVi専属モデルのせいらは、全身ブラックでまとめたY2Kスタイルを披露。
ブラックのライダースジャケットに、デニムボトムスを合わせて登場。ジャケットは肩がカットされており、肌見せがポイントとなっている。
トレンドに左右されない定番のライダースジャケットは、スタイリングの引き締め役にもピッタリなアイテムだ。
ショート丈でコンパクトなシルエットなので、どんなボトムスと合わせてもバランスよく合わせることが出来る。
【村上愛花】
3月5日から放送が開始される新スーパー戦隊シリーズ「王様戦隊キングオージャー」への出演が話題となっている村上愛花は、ホワイトのミニ丈のトップスに、レザー素材のショートパンツを合わせ登場。
へそ出しトップスから引き締まったウエストラインを披露。
パールで縁取られたカーディガンを羽織り、女の子らしさをプラスしている。上品で華やかな印象をプラスしてくれるパーディガンは、これからの季節に大活躍の一枚。組み合わせによって、様々な表情を見せてくれるこのアウターは、ガーリーな装いにも、今回のようなクールなコーディネートにもピッタリなアイテムだ。
【北澤舞悠】
オールブラックコーデでステージに登場した、北澤に観客からは「カッコ良!」「スタイルよすぎ!」などの声が上がっていた。透け感のあるブラックのシースルートップスに、ブラックのジャケットを合わせることで程よい肌見せを叶えている。ブルーのアイシャドウに大胆に跳ね上げたアイライン、大粒のラメやグリッターが特徴的なアイメイクは、辛口コーデと良くあっている。
【ブリッジマン遊七】
オフホワイトのミニ丈のTシャツに、黒のスキニーを合わせ登場したのはブリッジマン遊七。
ウエストラインをチラ見せし、クールに決める。大胆なカッティングが特徴的なデザインのスキニーパンツで、抜け感のある着こなしへと仕上げている。ベーシックカラーのキャスケットは、カジュアルになりすぎず、フェミニンさもありながら、コーデにお洒落感を加えてくれる優れ物!
【ele】
ブラックのワンピースを1枚着し、個性溢れるヘアアレンジで登場したのは、「Numero TOKYO/ IT Audition」でグランプリに輝き昨年デビューしたele。
ワンピースは、足元にスリットデザインが入っており、美脚をちらりと見せている。ウエストラインにブラックのベルトを合わせており、スタイルアップを叶えている。
【ゆうちゃみ】
モデルやバラエティー番組への出演など活躍の幅を広げるゆうちゃみの登場に、会場は大きな歓声に包まれた。
黒のタンクトップに、デニムジャケット、タイトなショートデニムを合わせたコーデを披露。普段の明るい様子とは異なった、キリっとした表情でステージを歩いた。デコルテラインやウエストラインの大胆な肌見せで、観客を魅了。
オシャレ上級者の着こなし術、デニムオンデニムスタイルは、オーバーサイズのジャケットに、タイトなボトムスを合わせるといったメリハリを付けることがポイントだ。
【る鹿】
MV,CMへの出演に、2021年には歌手デビューも果たし、アーティストとしての活動にも注目が集まっている、中国出身のモデル、る鹿。
白のノースリーブトップスに、赤のノースリーブジャケット、デニムボトムスを合わせたコーディネートを披露。スパンコールや、バール、ゴールドの装飾が施されているデザイン性の高いデニムは、シンプルなトップスと合わせるとバランスが良い。自身のトレードマークである重めのぱっつん前髪が、コーディネート全体にクールな印象をプラスしている。
【新木優子】
ステージのラストに登場したのは、新木優子。ライトブルーのフィッシュテイルドレスにユニオンジャックのようなデザインがあしらわれたジャケットを羽織る。圧倒的オーラを放ち、ランウェイを歩く彼女に観客からは大歓声が上がった。
ブラックのキャスケットで、全体にクラシカルな印象を与えている。歩くと綺麗になびき、広がるデザインが特徴のフィッシュテイルドレス。最後まで、後ろ姿で観客を引き付けた。
【information】
『第36回 マイナビ 東京ガールズコレクション 2023 SPRING/SUMMER 』
公式サイト:https://tgc.girlswalker.com/23ss/
【感想】
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◎取材:ACTRESS PRESS編集部
◆取材・文・細井彩香(上智大学)
◆コーディネート:Scketto
◆記者連載:https://actresspress.com/category/report/