詩人・最果タヒの世界を若手監督と女性アーティストがショートフィルムで表現!『さいはてれび』3作品を配信開始!

さいはてれび

詩人“最果タヒ”(さいはて たひ)の世界を若手監督と女性アーティストがショートフィルムで表現した『さいはてれび』3作品が、本日2017年2月13日(月)15時00分よりFOD(フジテレビオンデマンド)にて配信開始された。ショートフィルム番組『さいはてれび』として、最果タヒの詩集を原作とする作品が配信される。

・GIRLS ARTIST:上坂すみれぽん(ORESAMA)、吉澤嘉代子
・映像監督:山戸結希、 荒船泰廣、 二宮健

『さいはてれび』は、 詩人、 最果タヒの詩集「死んでしまう系のぼくらに」、 「夜空はいつでも最高密度の青色だ」を原作としたショートフィルム集。 新進気鋭の若手監督(山戸結希、 荒船泰廣、 二宮健)と女性アーティスト(上坂すみれ、 ぽん(ORESAMA)、 吉澤嘉代子)が独自の視点で描き出した作品だ。 初回配信は3作品「恋する心臓」、 「文庫の詩」、 「MEDIOCRITY GIRLFRIEND」が配信される。 楽曲は、小島英也(ORESAMA)、 Vampillia、 浅見北斗(Have a Nice Day!)が提供。 下記に、各作品詳細を掲載。

【#1 「恋する心臓」】

ぽん(ORESAMA)

フクはサイコキネシスが使える女の子。
超能力の研究のため研究施設に収容されているが、
別の被験者のゆーりのことが気になっている。
そのゆーりから、 ある日施設を脱走して
「東京」に逃げようと誘われるフク。
能力を駆使して脱走に成功したフク達であったが、 ある事故が起こる。

出演:ぽん(ORESAMA)
渋谷を中心に活動中の2人組ユニットORESAMAのボーカル。
2014年「オオカミハート」でデビュー。
トラックメイカーKOJIMAと共に80s’Discoをエレクトロやファンクでリメイクした新しいダンスミュージック作品をリリースしている。

監督:荒船泰廣
1984年生まれ。 2009年水戸短編映像祭グランプリ受賞。
これまでにポルノグラフィティー、 MISIA、 酸欠少女さユりなどの
MVを手がけている。

【最果タヒからのコメント】

生きていても、 それが未来への自分に期待することだとは思えなかった。 どれほどに夢を見ても、 なにかを手に入れたいという感情が溢れても、 それで幸せになれるという確信があったわけじゃない。 どうあがいてもこの虚しさからは逃れられない気がして、 だからこそ、 欲してしまう。 それが夢で、 希望だとして、 そのために身を焦がすことは、 愚かなんだろうか。 生きて、 自分の愚かさに直面しながらそれでも、 明日のことを、 明後日のことを、 考えられるならそれだけでその人は強く、 美しい。

【ぽん(ORESAMA)からのコメント】

私の演じる主人公のフクは、 まるで私の写鏡のような子でした。 内向的で自信がなくて、 臆病で。 だから彼女の言動にどんな気持ちが隠れているのか手に取るように分かる気がして、 初めて台本を頂いた時からずっと彼女を抱きしめてあげたい気持ちでいっぱいでた。 演技は初めてでしたが、 沢山の方のお力添えにより、 奇妙で切ない、 とても素敵な作品になりました。 「恋する心臓」ぜひ見て下さい。


【#2 「文庫の詩」】

上坂すみれ

さい「ひとはね、 何を汚いと思うかで、 その人の価値が決まるんだよ」
はて「どういうこと?」
どうしようもなく続いてしまう場所、
離れ離れになってゆくふたり。
口ずさむのか、 叫ぶのか。
一篇の詩が、 離れ離れになってゆく。

出演:上坂すみれ
2012年「パパのいうことを聞きなさい!」で声優として本格的にデビュー。
その後「艦隊これくしょん-艦これ-」、 「アイドルマスターシンデレラガールズ」などの
ヒット作に出演。 2013年に「七つの海よりキミの海」でアーティストデビュー。 2016年12月には両国国技館にて単独ライブを開催した。

監督:山戸結希
2012年、 上智大学在学中に「あの娘が海辺で踊ってる」でデビュー。 2014年、 「5つ数えれば君の夢」が渋谷シネマライズの監督最年少記録で公開され、 「おとぎ話みたい」がテアトル新宿のレイトショー観客動員を13年ぶりに更新する。 2015年、 第24回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞を受賞。 2016年、 小松菜奈・菅田将暉W主演の「溺れるナイフ」が公開され、 乃木坂46、 RADWIMPSのMusic Videoを発表した。

【最果タヒからのコメント】

簡単に「私達」という言葉を、 私達は使ってしまうけれど、 私とあなたの痛みが、 一致することなんてきっと永遠にないとも知っている。 私とあなたが見ているものはいつだって違っていて、 感情を共有なんてできるわけもなかった。 それでも近くで生きていくことができたのは、 あなたが引き裂かれそうになりながら言葉を叫ぶからだ。 誰かにわかってもらおうなんて思っていない、 あなたの精一杯の言葉に、 息遣いに、 触れて、 私はあなたの共犯者になろうと決める。 それが、 私達が「私達」という言葉を叫ぶ、 唯一の瞬間。


【上坂すみれからのコメント】

普段は声優として声のお芝居をしているので、 映像の作品に参加させていただくと聞いたときはとても驚きました。 監督のイメージは自由自在で、 その場で次々に変化していくので、 「台本を読んできて、 あらかじめ作ってきたものを出す」ということが成立しない、 そして自分を取り繕うことのできない空間でした。 「文庫の詩」の、 有機的な鉱物みたいなこの詩の言葉の力が、 届くことを願います。

【#3 「MEDIOCRITY GIRLFRIEND」】

吉澤嘉代子
ウラノスは、 自分の凡庸を嘲り笑うが、
アフロディテは、 自分の凡庸がどこにあるのかなんて知らない。
ウラノスは、 自分の関心を知っているが、
アフロディテは、 自分の「はい」も、 自分の「いいえ」も、 知らない。 結局、 「凡庸の恋人」は誰なのか、 なんて、 ふたりにも、 ふたり以外にも、 よく分からなくて。
それでもウラノスは、 自分の凡庸が覆されることを期待した。
アフロディテは、 自分の「はい」か、 自分の「いいえ」くらいは、 知られる気がした。

出演:吉澤嘉代子
埼玉県川口市生まれ。 ヤマハ主催”The 4th Music Revolution” にてグランプリ受賞をきっかけにメジャーデビュー。 2016年国際フォーラムC公演を成功させ、 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」など大型フェスに出演。
2017年3月15日(水)3rdアルバム「屋根裏獣」をリリース予定。
私立恵比寿中学、 南波志帆らへの楽曲提供も行う。

監督:二宮健
1991年生まれ。 大阪芸術大学の卒業制作として制作した「SLUM-POLIS」(2015年)が全国で劇場公開。 現在、 映画やMV 等幅広い映像制作を行う。 監督作に「眠れる美女の限界」(2014年)、 待機作「MATSUMOTO TRIBE」(2017年)など。

【最果タヒからのコメント】

「理解」とは献身ではないし、 「理解されない」ことは孤独ではないと、 観ていて思います。 拒絶が繰り返されていくたびに二人は近づき、 理解が示された瞬間に、 離れていく。 誰かにとって別の誰かは必ず、 「凡庸」になる、 「天才」になる。 けれど決して、 同等にはなれないでいた。 自分とまったく同じ存在はこの世界にはいないのだと信じつづけることだけが、 他者に誠実でいるたった一つの方法で、 だからこそ、 彼女の冷たさはとても優しいと私は思う。


【吉澤嘉代子からのコメント】

生涯、 ふとももは出さないと思っていました。 初めてのニップレス、 吸ったことのない煙草、 美少女とのキス。 もうわたしどうなっちゃうの~!という不安こそあったものの、 二宮健監督から完成として送られた映像はうつくしいものでした。 撮影ではほとんど睨んでおり、 わたしの中の怒りをひとつの場所にあつめようと集中しました。 すると愛情があふれてくるのです。 ふと怒りと愛情は近しく在るのかと思いました。

【最果タヒ プロフィール】

最果タヒ

詩人・小説家。 1986年生まれ。 現代詩手帖賞、 中原中也賞、 現代詩花椿賞受賞。 詩集に「夜空はいつでも最高密度の青色だ」(リトルモア)、 「グッドモーニング」(新潮社)、 「空が分裂する」(新潮社)などがある。 昨年末には、 小説「渦森今日子は宇宙に期待しない。 」がSUGOI JAPANエンタメ小説部門のSUGOI 20に選出。 第一詩集「グッドモーニング」の文庫版が新潮社より発売した他、 小説「十代に共感する奴はみんな嘘つき」(文藝春秋)も今春に発売が予定されている。 最新詩集「夜空はいつでも最高密度の青色だ」は、 石井裕也監督による映画化が決定している(5月公開予定)。 近作の詩集「死んでしまう系のぼくらに」(リトルモア)が、 評判を呼び、 多くのファンを獲得する。 今最も注目されている若手詩人。

【『さいはてれび』概要】

さいはてれび

■タイトル: 『さいはてれび』
■配信開始日: 2月13日(月)15:00~
■出演・スタッフ: 「恋する心臓」 出演 ぽん(ORESAMA)
監督 荒船泰廣
楽曲 小島英也(ORESAMA)
「文庫の詩」 出演 上坂すみれ
監督 山戸結希
楽曲 Vampillia
「MEDIOCRITY GIRLFRIEND」 出演 吉澤嘉代子
監督 二宮健
楽曲 浅見北斗(Have a Nice Day!)
■制作協力: THINKR
■制作著作: フジテレビ
▼『さいはてれび』公式サイト
http://saihatv.jp/
▼FOD『さいはてれび』配信ページ
http://fod.fujitv.co.jp/s/genre/drama/ser4953/

◎情報提供:株式会社フジテレビジョン