【石原彩香インタビュー(1)】17LIVER(イチナナライバー)が世界No.1の人気ライバーになれたわけ<ライバー編>【Reporter:打矢萌絵・戸梶潤子】

石原彩香

テレビCM放映でも話題のライブ配信アプリ「17LIVE(イチナナ)」で2019年度、世界総合ランキング1位の座に輝いた石原彩香さん。日本国内の配信はもちろん、全世界向けの配信でも人気を博し、数々のコンテストでも1位となっている彼女に注目だ。

石原彩香(いしはら あやか)

もともとはモデルだったという石原さんが、どうして人気ライバーになれたのか。本人にその秘密を直撃インタビューしてきた内容を2回にわたったお伝えしていきます。

石原彩香(いしはら あやか)インタビュー

取材場所の一流ホテルに現れた石原さんはラフなストリート系の服装が似合っていました。

石原彩香(いしはら あやか)

――ライバーとして活動を始めたきっかけを教えてください

石原 モデルとして所属している事務所のスタッフさんからライバーのことを教えてもらい、一回やってみようかなと思って、軽い気持ちで始めてみました。最初は「人が来なかったら明日はしません!」と言っていたくらいで、2020年12月1日でちょうど3年目になります。

――配信するうえで大事なことや心掛けていることは何ですか?

石原 毎日配信をしていると私と観てくださるファンの方の距離感がまるで家族のように近づくので、その距離感が当たり前になってしまわないように、初心の気持ちや感謝の気持ちを忘れないようにしています。投げ銭をしていただいて、かつみなさんが自分の時間を私の配信に合わせて観てくれていますから、17LiveIVEのアカウントに表示される“一言”のところにも、「初心を忘れない、日々周りの方に感謝」とずっと書いています。あとは、せっかく観てもらっているので、どれだけ楽しませられるかを心掛けています。ファンだからと言って義務的に観てもらいたくはないですし、楽しいから応援したいと思っていただきたいんです。なので、みなさんにどれだけ楽しんでもらえるのかを考えながら、日々全力で配信しています。

――楽しんでもらうためにどんな工夫をしていますか?

石原 自分が全力で楽しんで配信することですね。最初の3カ月はキャラを作っていました。でもあるとき、このままだと続けられない、やめたいなとまで思ったことがあって、その時に「自分を出そう!」と思ってサバサバした性格や関西弁のツッコミとかも入れて、自分自身のキャラクターを出したんです。当時はそういったキャラクターのライバーが少なかったのでタイミングが良かったのと、それを受け入れてもらえたのでありがたかったです。

――ファンにはどんな方が多いのでしょうか

石原 17LIVEは世界中に配信していますけど、私の場合は9割が日本人。女性の方もいますが男性比率のほうが多いです。そして上から目線で言われるのを待っているようなM系の人が多い(笑)。
私自身、普段はそんなタイプではないんですが、「女王様」と呼ばれるくらいの感じで…そこまできつくないですよ!(笑)。普段とは違う一面が見られますね。熱い人、ずっと長く観てくれている人も多いし、なによりファンの方が全力ですし、私よりも17LIVEに対する想いがすごく強いんじゃないかなというくらい。私よりも知っていることが多いし、オーディエンス(視聴者)の皆さんに教えられながらここまで来られたので感謝ですね。
関西のノリで強く出れるようになったからやりやすくなりましたし、そういうのがあるから楽にできるのかもしれません。でも、たまには泣いてしまったりもしてますけどね。

石原彩香(いしはら あやか)

――配信を続けていると、傷つくようなコメントをぶつけられたりしますか?

石原 初めのうちは傷つくようなコメントに対してどうしたらいいかわからず、事務所の方に相談することもありました。でもだんだん慣れてきて、今では「次の日も配信来さしたろう!」くらいの気持ちで、あえてコメントを拾ってコミュニケーションをとるようにして、最後には「明日も来てな!」っていう感じに持っていきますね。コメントしてくれるということは気にしてくれているんだとプラスに捉えて、私からしたら「話題作りになるのでコメントくれてありがとう」くらいの気持ちですね。とにかく続けていたら強くなりました。

石原彩香(いしはら あやか)

――17LIVEの世界大会にも出場されました

石原 私は初めての世界大会出場で、17LIVEの世界大会は台湾での開催が多いんですが、今回は5泊7日で初めてニューヨークに行ってきました。「ニューヨーク!時期もクリスマス!!」というのがあって、すごく出たい!!!という思いだったんですが、その時はまさか1位になれるなんて思ってもいませんでしたね。

石原彩香(いしはら あやか)

――世界大会でのライバーさんはどんな国の人が多いんですか?

石原 ニューヨークの大会では1位、2位、3位を日本人が占めたんです!トップ10にも日本人がたくさんランクインしていましたし、大会によって強い国の勢力が全然違います。最近は台湾と日本が強くて、ちょっと前までは香港が強かったんですが、日本のライバーが育って香港を抜くようになり、日本が2番目になって台湾に追いついてきたという時期でした。会場で驚いたのは、アメリカのライバーさんたちがまるで自分が1位を獲ったかのように盛り上がっているのを目の当たりにして圧倒されました。盛り上げ方も衣装も豪華で、パーティーやお祭りのような感覚で参加しているんだなと思って。私たちは戦いに行くという感じで挑んでましたから。

――世界大会の仕組みはどんな感じでしょうか。

石原 リアルの会場で開催するイベントが2時間あって、その中で「ラウンド1」「ラウンド2」と進めていきました。イベントごとに雰囲気が全然違っていて、何とも言えない初めての経験でしたね。会場ではランキングがスクリーンに表示されていて、リアルタイムで変わっていく形式。日本でのイベントでは見ないような作りになっていました。ラリーやコンベンションとも違う感じですね。

石原彩香(いしはら あやか)

――世界総合ランキング1位になれた理由はなんだったと思いますか?

石原 私が自分の思っていることやこうなりたい、こうしたいということをオーディエンスに伝えたのに対して、応援してくださる人たちがみんなで力を合わせて応援してくれたからですね。私自身はみんなを楽しませたり、感謝の気持ちを伝えたりしていましたが、私が特別な努力や工夫をしたわけではないです。

――17LIVEを続けるやりがいについて教えてください

石原 17LIVEには夢があります! お仕事ではあるけれどお仕事という感覚ではなく、全力で楽しんでいます。日常の当たり前のことくらいの感覚ですね。ただ、続けてやっていかないとわからないことも多いです。コメントのやり取りだけで密にコミュニケーションを取れるなんてことは普通ではありえないことで、他では経験できないことなので、その繋がりがあるからこれだけ続けられているというのもあると思います。もちろん事務所のサポートも大事ですね。

――最後に、これから配信を始めようとしている人に一言お願いします

石原 自分に何もない人でも始められます。私だって何もなかったので。やり始めるにあたって絶対に悩みはあると思います。具体的な数字が見えてしまうので、全然観に来てくれる人がいない、あの子はあの位置にいるのになんで私はこうなんだろう、なぜ伸びないんだろうなどと、人と比べてしまうことがあると思います。それでも人と比べてもダメだし、真似をしてもダメだし、自分らしさを追求して1人2人とファンになってくれればそれでもいいじゃないですか! そこから広めてくれたら人の繋がりでどんどん増えていくので、最初の数カ月くらいでは諦めてほしくないですね。

これがダメだったら次はこうしてみようって、日々新しいことを考えながら続けていたら絶対に観てくれる人はいるはず。でも始めてすぐにやめてしまう子が多いので、あきらめずに自分のペースで人と比べずに楽しむ感覚を持ってもらえれば、配信が楽しいものだとイメージしてもらえるかなと思います。私自身、やり始めた当初は辛いと思う事もあったんですけど、絶対にそこだけでは終わらないので、楽しいから今日も配信しようくらいの気持ちが大事ですね。

【石原彩香・PROFILE(プロフィール)】

石原彩香(いしはら あやか)

石原彩香(いしはら あやか)
大阪府大阪市出身・158㎝
17LIVE:https://17.live/profile/u/df574cd5-7343-4c50-6933-a38647e14443?lang=ja&pid=InappShare&af_c_id=profilepage
Instagram :https://www.instagram.com/02aaayk25

打矢萌絵、石原彩香、戸梶潤子
石原彩香(中央)

◎ACTRESS PRESS編集部
・取材:左~打矢萌絵(実践女子大学4年)・右~戸梶潤子(法政大学2年)
・コーディネート:仲西一成(scketto)
<リポータープロジェクト>
https://twitter.com/scketto1

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