“夢見る女の子はいつだってかっこいい”未来のスター発掘!『ミスID2021卒業式』 グランプリ:まほ(香港からリモート出演) 【Reporter:山本菜摘】

ミスID2021卒業式

今年10年目を迎える『ミスiD2021』。
2021年4月11日『ミスiD2021卒業式』では、約1年間の選考を勝ち抜いたファイナリスト総勢195名が集結し、グランプリを含む54の賞が表彰された。審査員には実行委員長である編集者の小林司を初め、プロインタビュアーの吉田豪、シンガーソングライターの大森靖子ら豪華著名人が務めた。

ミスiDとは、「ルックス重視のミスコンとは異なり、ルックスやジャンルに捉われず、新しい時代をサバイブしていく多様な女の子のロールモデルを発掘するオーディションであり、生きづらい女の子たちの新しい居場所になることを目標とするプロジェクト(ミスiD公式HPより)」である。
歴代のグランプリ受賞者は現在ViVi専属モデルの玉城ティナやインフルエンサーの菅本裕子など、輝く女の子を多く輩出している。今年のコンテストのキャッチコピーは、「夢見る頃を、過ぎても」そして「私だけの物語」。 新型コロナによる影響で、書類選考なしの応募=全員公開の2676人からスタートし、異例づくし。今回の卒業式の様子もオンライン配信となった。

【30秒自己紹介】

ファイナリスト195名が約2時間半かけて自己紹介ステージが行われた。

ミスID2021卒業式

MCは実行委員長の小林司・ミスid2016安藤美冬賞受賞者の町田彩香が務めた。
MCの二人は、30秒自己紹介を終えた受賞者に「ぜひ、カメラに手を振ってからお帰り下さい。」「素敵な衣装なので、記念写真を撮っていってくださいね。」と優しい言葉をかけ続けていた。
195名の受賞者は、1年間を振り返り、応援してくれたファンへの感謝やアピールを思い思いに行った。後ほどネクストブレイクミュージシャン賞を受賞することになる川崎レオンさんは、歌で思いを表現し、会場の心を掴んでいたことが印象的だった。

【授賞式】

54の賞が表彰される中、今年は“全員がミスiD”という理念のもとで、特に”驚くべきミスiD”と言える、この年を代表する11人『アメイジングミスid2021』が選出された。

まほ @ミスID2021卒業式

グランプリ:まほ
「ミスid 2021 グランプリ-「アイドル」の意味を教えてくれた2021年のヒロイン-」

香港アイドル乙女シンドリームのまほさんは、リモートで海外から出演。
グランプリ受賞の瞬間は驚きの表情で「受賞すると思っていなかったのでとても嬉しい。ありがとうございます。日本語頑張ります。」と話した。「夢」への推進力やクリエイティブ力、対面で会えないことをプラスに変えるという「希望」の力がグランプリとして評価された。

嵐莉菜

プレゼンターを務めたのは、ミスid2020グランプリ・Vivi賞を受賞した嵐莉菜
嵐莉菜は、ミスidをきっかけに最年少Viviモデルやオリジナルブランド「エルデゼ(L’DEZA)」とのコラボに挑戦中。そんな彼女がグランプリの発表と花束の贈呈を行った。

スクリーン:まほ 後列:左~近藤沙瑛子、田中祐理子、詩羽、まるいるい、白群、絡新婦ぽぴ 前列:左~綴由良、むらかみなぎさ、苺谷ことり、湧、太郎物語

スクリーン:まほ
後列:左~近藤沙瑛子、田中祐理子、詩羽、まるいるい、白群、絡新婦ぽぴ
前列:左~綴由良、むらかみなぎさ、苺谷ことり、湧、太郎物語

近藤沙瑛子
近藤沙瑛子

近藤沙瑛子
アメイジングミスid2021/CHEERZ賞
「リベンジアイドル。ババババンビの紫担当。」
一般人として参加した2018年の悔しさを武器に、アイドルとなって再挑戦。前回より何倍も大きくなって帰ってきた彼女。そんな強さが審査員・ファンの心を惹きつけたようだ。

苺谷ことり

苺谷ことり
アメイジングミスid/夢月賞
「初めて行動を起こしたのがミスidだったから、うれしい。私も歴代のミスidのように勇気を与える存在になりたい。」涙を堪えながら話す姿が記憶に残った。ミスidへの並々ならぬ思いを素直に表現する姿が素敵だった。

太郎物語

太郎物語
ミスid2021・根本宗子賞
舞台企画団体太郎物語。青春を演劇に捧げてきた二人は、異彩を放つ存在であった。まず、文句なしに面白い。二人の息の合った演技に引き込まれた。現在は就職活動中とのこと。審査員長に「この才能を埋もれさせずに、遺憾なく発揮して欲しい」と言わせた実力派だ。「二人揃ったら最強」「ビッグになる」そう語る二人の仲の良さを感じた。

白群

白群
アメイジングミスid2021・サバイバル賞・大森靖子賞
「白か黒かで分けられることの出来ないこの世界において、私の心はいつもいつまでも限りなく透明に近いブルーです。」生と死の存在が、誰にも真似できないこの言葉と世界観を誕生させる。掴みどころのないふわふわとした彼女が不意に見せる芯の強さに、会場の全員が魅せられた。ジョイマンのモノマネを披露しようとして会場の笑いを誘った。

綴由良

綴由良
「何もないと思っていた。今日は大好きなマッタニ(夢見る頃を過ぎても賞)さんを見に来た。」
賞に固執せず、受賞コメントでも自分の世界観を貫いた綴由良に、ミスidらしさを感じた。

【注目ファイナリスト】

とっぽぎ

とっぽぎ
Vivi賞・VOCE賞・今泉力也賞
多くの審査員が「自信さえ持てばどこまでも羽ばたけるのに。」と口をそろえ、3つの賞を受賞したことに驚いた。「スタイルしか取り柄がない」と言った彼女が、これらの賞を受け取ったことで、どんなモデルになっていくのか、目が離せない。

渋谷区区議・橋本ゆき

渋谷区区議・橋本ゆき
普通の女の子が普通に政治を語れる世界賞
「政治の世界は大変なこともあるけど、楽しい。みんなにも興味を持って欲しい。ただ、まだまだ自分の人生に満足していないので、世界が変わる瞬間を自分の目で見たい。」
元アイドルから政治家となった橋本さんはこうコメントした。誰よりも堂々と話す姿が印象的だった。

【審査員】

佐藤ノア

審査員:佐藤ノア
モデルやYouTuberとして活躍する佐藤ノア。昨年から審査員を務め、今年はて077(ゼロナナ)に佐藤ノア賞を与えた。舞台上から077さんに「何か困ったことがあったら連絡ください。」とエールを送り、卒業式終了後、真っ先に077さんのもとへ駆け寄って話をしていたことに、佐藤さんの姉御肌な性格が垣間見えた。また、檀上の受賞者以外に向けて、「何を言っても響かないかもしれないけれど、ここにいるだけで意味がある。どんな気持ちだったとしても、この気持ちを忘れないでほしい。ここにいてくれてありがとう。」とコメント。佐藤ノアの人間性に脱帽した。

ミスiD2021

審査員と全員で記念撮影

終始和やかな雰囲気で行われた囲み取材。
緊張の解けた出場者の笑顔が弾けていた。アメイジングミスid2021に選ばれた12人が、1年間を振り返り、今後の夢を語った。取材のなかで、グランプリのまほが近藤沙瑛子のチェキを持っていると暴露。オンラインだけの審査が、新たな関係を生んでいたことが分かった。
まほから日本のファンへ向けて、「また日本でアイドルがしたい。希望を持って。一緒に頑張っていきましょう。あきらめないで。こちらも頑張ります」と語った。

公式サイト
https://miss-id.jp/

【感想】

ミスid2021卒業式にレポーターとして参加して、受賞者の人生が変わる瞬間に立ち会えたことがうれしかったです。しかし、ファイナリストでも檀上に名前が呼ばれなかった人が帰っていく後ろ姿にも、複雑な気持ちを感じました。同年代の女の子達が本気で頑張る姿に刺激を受けました。


▼リポート動画はコチラ

山本菜摘(立教大学)◎ACTRESS PRESS編集部

◎ACTRESS PRESS編集部
取材・文:山本菜摘(立教大学)
撮影:仲西一成(scketto)、SHUN
<sckettoリポータープロジェクト>
https://twitter.com/scketto1

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