宇野愛海&堀春菜、映画『歩けない僕らは』 記者会見に登壇!佐藤快磨監督と共に作品について語る!

宇野愛海、堀春菜、山中聡、佐藤快磨監督/映画『歩けない僕らは』記者会見(2019年11月9日)

元・私立恵比寿中学の女優・宇野愛海(うの・なるみ)が2019年11月9日、東京都内で開催された映画歩けない僕らは』 記者会見に、女優・堀春菜山中聡、監督を務めた佐藤快磨(たくま)と共に登壇した。本作は、初の長編監督作品『ガンバレとかうるせぇ』が、ぴあフィルムフェスティバルで2冠を受賞し、アジア最大の映画祭である釜山国際映画祭に正式出品された佐藤快磨監督が、本年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で観客賞を受賞した、回復期リハビリテーション病院の新人理学療法士と彼女を取り巻く人々を描く新作で、11月23日より公開となる。

宇野愛海は、岩井俊二プロデュースの連続ドラマ「なぞの転校生」、 映画『罪の余白』ほかで女優として活躍中で、本作で主演を務めている。また、堀春菜も、佐藤監督の『ガンバレとかうるせぇ』で初めてカメラの前に立って主演デビューを飾り、『空(カラ)の味』主演で第10回田辺・弁慶映画祭 女優賞を受賞して活躍中で、本作に出演している。

宇野愛海、堀春菜、山中聡、佐藤快磨監督/映画『歩けない僕らは』記者会見(2019年11月9日)

佐藤監督は、プロデューサーから『回復期リハビリ病院が舞台の映画を作りませんか?』『ぜひ宇野愛海さんを起用したい』というようにお題が与えられての映画作りだったため、宇野愛海が参加した他の監督のワークショップを見学したそう。「宇野さんが目の前のことに素直に反応するようなお芝居をされていたので、頼もしかったですし、その中で宇野さんの負けん気も感じて、結果的に遥役が宇野さんに近づいていったのかと思います」と述懐した。

佐藤監督は、宇野愛海と一緒に回復期リハビリ病院で理学療法士さんたちを取材し、「1年目のセラピストの女の子が、担当した患者さんの希望を叶えてあげられないまま退院させてしまったというお話をされている時に、悔し涙を流されていて、ぱっと横を見たら宇野さんも涙を流されていたので、そこがリンクしました。あとは、目の前の悔し涙に対しての宇野さんと自分との差を感じ、(落合モトキさん演じる)柘植だとか違う人の悔し涙までの距離の違いみたいなものも、この映画で多面的に描けたら広がりのある映画になるのではないかと思い、ヒントになりました」と語った。

宇野愛海/映画『歩けない僕らは』記者会見(2019年11月9日)

宇野愛海/映画『歩けない僕らは』記者会見(2019年11月9日)

宇野愛海は理学療法士さんたちを取材し、「人対人のお仕事で、正解がないからこそやりがいがあって、期間が決められている中での(回復期リハビリテーションでの)リハビリは緊張感や責任感があって、それはベテランになってもずっとついてくるものなんだなというのを感じました。涙を流しながらお話ししてくださったことは、遥役の役作りとして、すごく大きくて、気が引き締まりました」と感謝していた。「一番大切なのは距離感と聞きました。回復期リハビリテーションは、その人の将来を左右する医療機関で、責任感だとか言葉では表せないものがあるんですが、温かい職業だなと思いました」と語った。

佐藤監督が、堀春菜の演技を初めて見たのも他の監督のワークショップだったそうで、「当時堀さんは中学2年生だったんですけれど、大人に混じって演技のワークショップを受けていてすごいなと感心していました。その中で堀さんが号泣されていたんですけれど、その姿・エネルギーに心揺さぶられたというか、演技が上手い下手ではない違うところで、自分の中で印象に残りました。」と印象を話した。

今回『歩けない僕らは』と同時上映される、監督の長編デビュー作『ガンバレとかうるせぇ』で堀春菜をキャスティングした際に、運命的なことがあったそうで、「堀さんの印象が残ったまま、2年後に『ガンバレとかうるせぇ』を撮るとなって、主演をぜひ堀さんにお願いしたいと思って堀さんを検索したんですけれど、堀さんは何もやられていなくて、最初は諦めました。けれど、諦めきれなくて、撮影直前にもう一度検索してみたら、ちょうど前日にツイッターを始めていました。それでツイッターで声がけをさせていただいて、お母様と三者面談をして、秋田に撮影に来ていただきました」と運命的な再会について話した。

堀春菜/映画『歩けない僕らは』記者会見(2019年11月9日)

堀春菜/映画『歩けない僕らは』記者会見(2019年11月9日)

堀春菜は、『ガンバレとかうるせぇ』が初めてカメラの前に立った映画初出演作で、初主演作。そのような作品がやっと劇場公開されることについて、「映画自体もそうですけれど、私自身の思春期を覗かれるような気もして、嬉しい気持ちと恥ずかしい気持ちがあります。6年経って公開できるって、映画のいいところだなと思います」と答えた。堀春菜は、『歩けない僕らは』で、佐藤組に戻ってきた感想について、「佐藤監督に 6 年間今ま
でどういう風に過ごしてきたかを見られる感じがして、すごく緊張しました」と語った。

宇野愛海は、本作を楽しみにしてくださっている方々に一言をと訊かれ、「『歩けない僕らは』は、人間臭くて、すごく繊細な作品だと思います。歩くだとか、そういった当たり前のことについて改めて考えるきっかけになるといいなと思います」と語った。

映画『歩けない僕らは』概要

<CAST(出演者)>
宇野愛海 落合モトキ
板橋駿谷 堀春菜 細川岳 門田宗大
山中聡 佐々木すみ江

<STAFF>
監督・脚本・編集:佐藤快磨(『ガンバレとかうるせぇ』、『壊れ始めてる、ヘイヘイヘイ』、『きっとゲリラ豪雨』)
プロデューサー:登山里紗
撮影:加藤大志
撮影助手:勝亦祐嗣
照明:高橋拓
録音:吉方淳二
音楽:田中拓人
衣裳:馬場恭子
ヘアメイク:橋本申二 ヘアメイク助手:西田美香 助監督:葉名恒星 制作部:福島成人、原田親 スチール:西永智成
協力:医療法人社団友志会、十一合同会社、MotionGallery、独立映画鍋、ニューシネマワークショップ、アクターズ・ヴィジョン、栃木県フィルムコミッション、栃木市

【STORY(ストーリー)】

宮下遥(宇野愛海)は、回復期リハビリテーション病院 1 年目の理学療法士。まだ慣れない仕事に戸惑いつつも同期の幸子(堀春菜)に、彼氏・翔(細川岳)の愚痴などを聞いてもらっては、共に励まし合い頑張っている。担当していたタエ(佐々木すみ江)が退院し、新しい患者が入院してくる。仕事からの帰宅途中に脳卒中を発症し、左半身が不随になった柘植(落合モトキ)。遥は初めて入院から退院までを担当することになる。「元の人生には戻れますかね?」と聞く柘植に、何も答えられない遥。日野課長(山中聡)と田口リーダー(板橋駿谷)の指導の元、現実と向き合う日々が始まる。


▼映画『歩けない僕らは』 特報

▼公式サイト:
www.aruboku.net
▼Twitter:@uno_narumi_proj
▼facebook
www.facebook.com/unonarumiproject

©映画『歩けない僕らは』

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