森七菜「夢見心地で撮影をしていた」映画『銀河鉄道の父』初日舞台挨拶で見どころ語る

成島出、田中泯、森七菜、役所広司、菅田将暉、坂井真紀、豊田裕大。前列)イーハトーブ子ども合唱隊。映画『銀河鉄道の父』初日舞台挨拶にて(2023年5月5日)

第158 回直木賞を受賞した作家・門井慶喜氏による同名小説を映画化した『銀河鉄道の父』の初日舞台挨拶が本日5月5日、東京・TOHOシネマズ 六本木ヒルズにて開催され、キャストの役所広司菅田将暉森七菜豊田裕大坂井真紀田中泯、監督の成島出が登壇した。本作は、宮沢賢治の生涯を父・政次郎の視点から描いた物語で、役所広司が政次郎、菅田将暉が宮沢賢治、森七菜が賢治の妹トシを演じ、豊田は賢治の弟・清六、坂井は政次郎の妻イチ、田中は政次郎の父・喜助を演じている。

本日は令和5年5月5日“こどもの日”ということで、まずは宮沢賢治の故郷・岩手県花巻市で活動するイーハトーブ子ども合唱隊による宮沢賢治作詞・作曲の「星めぐりの歌」の生合唱からスタートし、澄んだ歌声を披露した。

成島出、田中泯、森七菜、役所広司、菅田将暉、坂井真紀、豊田裕大。前列)イーハトーブ子ども合唱隊。映画『銀河鉄道の父』初日舞台挨拶にて(2023年5月5日)

後列左から)成島出、田中泯、森七菜、役所広司、菅田将暉、坂井真紀、豊田裕大。前列)イーハトーブ子ども合唱隊。映画『銀河鉄道の父』初日舞台挨拶にて(2023年5月5日)

そして、宮沢賢治の父・政次郎を演じた主演の役所広司が「やっと今日という日を迎えることができました。スタッフ・キャストが一丸となって作った作品です。皆さんに気に入って頂けると嬉しいです」と挨拶すると、菅田将暉も「当たり前のように公開できること、お客さんが観に来てくださっていることに感謝したい」と挨拶。見どころについては「時代の変化に合わせて灯りが変わってくる。最初はランプの灯りだけで撮影をしていて、とても綺麗で美しい映像になっています」とビジュアル面のこだわりを強調した。

宮沢賢治を演じた菅田将暉もガラス製のランプが思い出深いようで「役所さんとの芝居でヒートアップしてぶつかって、貴重なガラス製のランプが割れて大変でした」と述懐。役所広司は「僕らが怪我をするよりもランプが壊れることの方がスタッフは…」とニヤリとして、菅田将暉も「ガラスのランプは替えがききませんからね」と貴重な体験だったと口にしていた。

賢治の妹・トシを演じた森七菜は、見どころにラストシーンを挙げ、「ラストシーンが特に好きです。この映画を観た人にしか感じられない何かがあります。私自身も夢見心地で撮影をしていたので、ぜひ楽しみにしていてください。愛と夢であふれたシーンです」とアピールした。

賢治の弟・清六を演じた豊田裕大は「喜助が政次郎さんに『おめえは父親であり過ぎる』と言い放つセリフは政次郎さんを表すセリフなので印象的でした」と回想。これに賢治の祖父・喜助を演じた田中泯は「自分のセリフを忘れるくらい役所さんの芝居が面白くて、無我夢中で観察。やはり凄いなあと思った」とリスペクトすると、若い時代を描いたシーンゆえに役所は「若作りしている泯さんを見たのが初めてだったので面白かった」と笑った。

賢治の母・イチを演じた坂井真紀も若き日の役所がお気に入り。「冒頭シーンでの役所さんの白い割烹着姿がチャーミング。その姿にノックアウトされて欲しい」と予告すると、菅田は「前髪が良い!20 代の設定ですよね?」と役所に確認して、当の役所は「そうです!」と照れていた。

また宮沢家を演じた家族6人勢ぞろいするのは今日がラストということで、今だからこそ聞きたいことをそれぞれ質問。3 歳から 20 歳までバスケをやっていたという豊田は、役所に対して「そんな僕でも全力の役所さんを止めることが出来なかった。筋トレをしていますか?」と質問。
菅田も「わかる!わかる!大木だよね!全然動かない」と共感する中、役所は「そんな、そんな。散歩くらいですよ」とまさかの返答で、豊田&菅田ら若手を驚かせていた。

◎ACTRESS PRESS編集部

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