松井玲奈、主演映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶に登壇!「撮影地の佐賀弁は地元の三河弁に似ている」

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

女優の松井玲奈(まつい れな)が本日2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』(9月1日より全国順次公開)の完成披露舞台挨拶に草川直弥(ONE N’ ONLY)と共に登壇した。本作は、2019年公開の『浜辺のゲーム』で長編映画監督デビューを果たした、夏都愛未が、大江健三郎や中上健次の文学にインスパイアされて生み出された物語で、福岡・佐賀を舞台に、生き別れた3人の異母姉妹が手を取り合い、自分自身と折り合いをつけながら居場所を切り開いていく姿を、元カレ、女子会メンバーらを交えて描く。主演の松井玲奈が演じるのは、女優を辞め、東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡にやってくる主人公・小山田響子だ。

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

本作は、主人公の響子が、女優を辞め、東京から生まれ故郷のある九州に移住しようと福岡にやってくるところから始まる。自身との共通点を聞かれた松井玲奈は、「共通点はあまり見つからないと思ったので、同じところではなく、生い立ちや抱えている悩みに寄り添って少しでも理解して、自分なりに表現するということを意識しました。」と明かした。

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

草川直弥が本作で演じるのは、響子の元彼・宗太郎役。劇中では、二人がどれくらい付き合っていたのか、どうして別れたのかなどは明かされていない。松井玲奈は、「ドロドロの別れ方でなくて、いい別れ方をしたからこそ、この二人の関係が再会しても続いたんだなと感じていました。監督が、大学生時代に二人は付き合ってみたいなことを話した気がします。」と回想した。草川は、「宗太郎は、いろんな女性の方と付き合ったりしたんですけれど、響子に対しては特別な感情があるのではないかと思います。」と自身の考えを語った。

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

劇中、岡崎紗絵演じる菜穂子が、松井玲奈演じる響子のストーカーということが段々とわかってくる。松井はドラマ「ニーチェ先生」ではストーカーの要素を持ち合わせた役を演じていたが、今回ストーカーされる役を演じて、「響子と同じで、誰かにつけられているとは感じていなかったので、だからこそあの二人が出会った時に、驚きと受け入れ難い気持ちが現れたのかなと思いました。」と、重要なシーンに触れ、完成した映画を観た際も、「前半部分の菜穂子の響子に対する執着というような強い思いというのをすごく感じました。」と話した。

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

草川演じる宗太郎は、マッチングアプリをやっているという設定で、響子と宗太郎はマッチングアプリについて意見が分かれる。草川は、「『マッチングアプリで結婚しました』とか『付き合いました』とか、愛はいろいろな形があると思うので、全然アリだなと思います。お互い愛し合っているのであれば、どんな形でもいいのかなと思います。」と持論を展開。松井は、「『それぞれご自由にどうぞ』みたいな気持ちなんですけれど、響子自身が自分の父親がいろんな人と経験を持っていたということもあり、そこから生じる物事が見えているからこそ、彼にはそういうふうになってほしくないし、これ以上誰かが傷つく状況が起こってほしくないと思いながら釘を刺したんじゃないかなと思いながら演じました。」と背景を説明した。

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

本作は佐賀と福岡で撮影された。松井玲奈は、「すごく緑が豊かなところだなと思いましたし、撮影のない時間は映画の中にも出てきた佐賀にある図書館でずっと過ごしていたので、こんな素敵な場所がある佐賀にもっと長くいたいなと思いながら過ごしていました。」と振り返った。「自分でも小説を書いて本を出させていただいているんですけれど、自分の本が置かれていたので、ここの図書館を利用している方にも読んでもらえてるんだなと思って嬉しかったですし、佐賀の方にもこの作品を観てもらえたら嬉しいなと思っていました」と話した。

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

松井玲奈は本作で佐賀弁に挑戦している。「私は愛知県の豊橋市出身で、三河弁を喋ってたんですけれど、佐賀弁は言葉の雰囲気が似ていて苦戦することはそんなになかったです。自然すぎて、自分で佐賀弁を話したことを忘れていたんです。『松井玲奈が佐賀弁に挑戦』という記事が出た時に、喋ってなかったけどなと思って、予告編を見たら喋っていました。方言ってイントネーションが難しいのに、すんなり喋れてたからこそ、佐賀弁を喋ったことを忘れていました。」と滅多にない経験について話した。

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

撮影中のエピソードについて訊かれると、松井玲奈は、「完成したものを観た時に倉島颯良さん演じる杏奈ちゃんと私演じる響子が橋の上で出会う場面に遠くで映っている民家にめちゃめちゃでかいクマが映ってたんですよ。ぜひもう一度観てクマを確認してください。」と話して観客の笑いを誘った。視聴者にとって、本作にてクマを探すのも楽しみの一つになりそうだ。

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

松井玲奈/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

本作は9月1日公開。本日来場した観客が2回目に観る場合、注目してほしい部分を訊かれると、松井は、「一度目は三人の関係性がどういうものなのか、どう繋がっていくかに注目しながら観ていただいたと思うんですけれど、2回目を観ていただくと、最初から3人の関係性をわかった上で観ることができるので、細かい表情の機微に込められていた本当の意味合いを、わかるようになってくるのではないかと思います。ぜひ全員の細かい表情に注目していただければと思います。」と話した。

草川直弥は、「宗太郎は、第一印象では、チャラいなとか思う方もいるかもしれないですけれど、その中にもどこか憎めない優しさだとか、この時響子に対してこう思っていたのかなというのを観ている方それぞれが感じ取っていただければ嬉しいです。(3姉妹プラス宗太郎のそれぞれの視点で)4回観てください」とアピールした。

松井玲奈・草川直弥/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

松井玲奈・草川直弥/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

最後に松井玲奈は、「この作品は言葉は多くないけれど、人と人との繋がりを表していると思います。この作品の中に出てくる”葉脈”のように、人と人はいろいろな繋がりをしていると思うんです。自分にとって大切な人や大切に思う場所を胸に抱いて帰っていただければ嬉しいなと思います。」と想いを語った。

松井玲奈・草川直弥/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

松井玲奈・草川直弥/2023年8月6日、東京 渋谷のヒューマントラストシネマ渋谷にて開催された、映画『緑のざわめき』完成披露舞台挨拶にて。撮影:ACTRESS PRESS編集部(Photographer: SHUN)

SKE48、乃木坂46で活躍した後、女優や小説家として活躍の場を広げる松井玲奈。9月1日の公開に向けて、本作での演技に期待が高まる。

◎ACTRESS PRESS編集部(取材・文・撮影)
・撮影:SHUN

▼映画『緑のざわめき』予告編映像

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