TGC×SDGs サステナファッションで環境問題解決へ

2020年9月5日(土)、『第31回マイナビ東京ガールズコレクション 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE』(以下TGC)が開催された。新型コロナウイルス感染症の感染状況を受け、前回のTGCと同様に無観客で行われた。イベントの模様はLINE LIVEやYouTubeなどで生配信され、多くの観客のもとに届けられた。

兼ねてからSDGsを推進しているTGCは、今回も様々な取り組みを行った。たとえば、環境省とタッグを組んだショー『PLAY! NEO BAG STAGE』。モデルやゲストらが、Tシャツをリメイクして作ったエコバッグを披露した。この企画は、プラスチックごみの削減にむけた課題提起とエコバッグ利用の推奨を目的とし、TGCファンの女の子たちに環境問題を「自分ゴト化」してもらいたいという願いを込めているそうだ。

ステージ終了後、トラウデン直美と3時のヒロインがトークに参加。トラウデン直美は、Tシャツを用いたエコバッグの作り方を実演した。5分もかからず簡単に完成したエコバッグだが、ビニール袋よりも強度があるうえに、自分だけのオリジナル感が出る。ぜひ真似してみたいと思う。

また、同ステージに出演したTGC公式インフルエンサーチーム『TOKYO GIRLS INFLUENCER』の5名は、総フォロワー数1250万人以上を誇る日本のトップインフルエンサーたちだ。今回のTGCから始動したチームであり、今後の活躍が期待される。

©マイナビ TOKYO GIRLS COLLECTION 2020 AUTUMN/WINTER ONLINE

※以下、使用している主なSNSアカウントとともに、 50音順で紹介。

景井ひな

1999年2月19日生まれ。
2019年3月にTikTokを本格的に始動し、わずか10日間で10万人フォロワーを達成する。現在は360万フォロワーを超え、女性で日本一に。
雑誌モデル、TV番組出演、舞台出演など活躍の幅を広げる新世代のクリエイター女優。
https://twitter.com/hinatter0219
https://www.instagram.com/kagei_hina/?hl=ja
https://www.tiktok.com/@kageihina?lang=ja

加藤ひなた

1997年4月21日生まれ。
中学生の頃にMAX62kg 越え、19歳の頃にリバウンド53kg 越えのダイエットを経験。コンプレックスを払拭した経験を活かし、ダイエット情報や美容情報を発信している。YouTube「ひなちゃんねる」は、女の子がどんどん可愛くなって自信を持てる、そんな場所にしていきたいと話す。
https://twitter.com/hinata_0421
https://www.youtube.com/playlist?list=PLT4GV3u1lVwhWXNOlSaUGpDKVctR5E7S9

さぁや

1997年8月31日生まれ。
若い世代から絶大な支持を得ているマルチビューティー系動画クリエイター。
プチプラからハイブランドまで幅広いジャンルのコスメを集め、その日の気分やテーマでメイク道具を決める“コスメバイキング”は彼女ならではの企画。メイク動画の他にも愛猫との生活や、弟とのコラボ動画なども人気が高い。
https://twitter.com/saaya3831
https://www.instagram.com/saaya831/?hl=ja
https://www.youtube.com/channel/UC69xoWl5-Y3m-oRFTORIbKw

なごみ

2000年3月2日生まれ。
端麗な顔立ちで10代・20代の女性から支持されているインフルエンサー。彼氏のこーくんとともに「なこなこカップル」としても活動。関西出身ならではのユーモアあふれる動画が大人気。6月には個人チャンネルも開設し、メイクやトレーニングなどの情報を発信中。
https://twitter.com/NAGOMI3232
https://www.instagram.com/__nagomi32__/?hl=ja
https://www.youtube.com/channel/UCdptJ6iY3lgMhBWPHD1uF2A

吉田朱里

1996年8月16日生まれ。
大阪府出身。Ray専属モデル。2016年2月より現役アイドルでありながらYouTubeチャンネルを開設し、現在登録者数は80万人超え。撮影から編集まで全て自分で行い、女性に向けてメイクやファッションなどを発信。また、自身のプロデュースコスメブランド「B IDOL」のつやぷるリップは100万本以上売れ、ベストコスメ新人賞を獲得。アイドル兼モデル兼動画クリエイター兼プロデューサーという複数の顔を持ち、マルチに活躍中。
https://twitter.com/_yoshida_akari?lang=ja
https://www.instagram.com/_yoshida_akari/?hl=ja
https://www.youtube.com/channel/UCNIwy_Q7EjUxLlsewfuhjgg

TGCがSDGsと関連して提唱したのは、「サステナ」というトレンドキーメッセージ。
サステナとは「サステナブル」、つまり「持続可能な」という意味の言葉である。
その象徴となる『サステナステージ』は、人や環境に配慮した洋服だけを集めたセレクトショップであるEnter the Eと、大人のサステナブル・エシカルファッションを提案するRe:EDITによるコンセプトファッションショーだ。

背景となる大画面には自然豊かな映像と「SUSTAINABLE」という文字が映し出され、10名のモデルたちが堂々とウォーキングした。今回のTGC会場はランウェイのないフラットステージとなっており、ウォーキング中もソーシャルディスタンスはばっちり。秋冬コレクションらしい、落ち着いたアースカラーのファッションが目立った。その一方で、新型コロナウイルス感染症に伴う自粛により、出番がなかった春夏アイテムを取り入れたシーズンレスなスタイリングも組み込まれていたのが印象的だ。使用されているアイテムの多くは、エコファーやエコレザー、オーガニックコットン、リサイクルポリエステルなど、循環型ファッションに欠かせないもの。物理的なサステナブルだけでなく、「いいものを着続ける、好きなものを着続ける」というマインド面のサステナブルを発信したのである。

今回のTGCは、改めてファッションについて考えるきっかけとなった。おそらく多くの人は、洋服を選ぶときにデザインや着心地などを重視すると思う。もちろん、それも大切なポイントであることにちがいない。しかし、「環境に配慮したものを選ぶという個人の小さな行動が、地球の未来を創る」というサステナステージのメッセージは、とても心に響いた。いきなり環境活動に参加するのはハードルが高くても、ファッションという身近なところから環境問題について考えることは容易いだろう。TGCのような大規模なファッションイベントがSDGsを発信することは、幅広い人々への理解促進や普及につながる。新型コロナウイルスの影響によって「当たり前」が揺らいでいる今だからこそ、色々なものを見直してみるべきだ。ファッションを通して日常的にSDGsを意識するよう心掛けるとともに、今後のTGCにも注目していきたい。