イトーヨーカドー『ミライかけはしプロジェクト』オープニングセレモニー開催。大手メーカー、行政と連携し「お買い物」からサステイナブルな社会づくりへ【Reporter:児玉瑞歩、中塩千尋】

イトーヨーカドー『ミライかけはしプロジェクト』オープニングセレモニー【Reporter:児玉瑞歩、中塩千尋】ACTRESS PRESS

2022年4月2日(土)、株式会社イトーヨーカ堂の立ち上げた『ミライかけはしプロジェクトオープニングセレモニーが、イトーヨーカドーアリオ西新井店にて開催された。

会場には、このプロジェクトに協賛する江崎グリコ、キユーピー、キリンビール、小岩井農業など大手メーカー10社と、「ベルマーク」の取り組みで協力するキリンビバレッジ、計11社の幹部が集まった。セレモニーではイトーヨーカ堂の山本哲也代表取締役社長からの挨拶に加えて、プロジェクトに関連する子供の未来応援基金寄付贈呈式やベルマーク協定締結式が行われた。

女子大生記者がオープニングセレモニー会見をリポートしました。

中塩千尋(明治大学)、児玉瑞歩(お茶の水女子大学)

中塩千尋(明治大学)、児玉瑞歩(お茶の水女子大学)

【ミライかけはしプロジェクトとは】
「ミライかけはしプロジェクト」は、『お買い物を「未来をかえる」きっかけに』をテーマに、いま世界にあふれる地球温暖化、資源・食糧問題など、さまざまな社会課題に取り組む、イトーヨーカ堂の新たな取り組み。

ミライかけはしプロジェクト

イトーヨーカ堂は東日本大震災後の2011年11月より岩手県、宮城県、福島県の行政や、東北被災企業、大手食品メーカーと協同で、復興支援および日本の食文化向上を目的に「東北かけはしプロジェクト」を実施しており、この度始動した「ミライかけはしプロジェクト」は、この「東北かけはしプロジェクト」を発展させたものである。

イトーヨーカ堂の山本社長

プロジェクトを主導するイトーヨーカ堂の山本社長は、「今、世界中には地球温暖化や食料・資源問題などさまざまな社会課題があふれております。こうした課題に対して、お客さまや協賛企業、生産者、行政機関のご支援のもと、サステイナブルな社会づくりに積極的に取り組んでまいります。」と挨拶し、プロジェクトの具体的な取り組みについて簡単に紹介した。

また協賛企業の代表として、キリンビール堀口英樹社長が「今回の『ミライかけはしプロジェクト』のように、世界全体での社会課題に一緒に取り組めることを大変光栄に思っております。プロジェクト成功に向けて協賛メーカー一同、精一杯ご支援させていただきたいと思っております。」と挨拶した。

【登壇】
子供の未来応援基金 寄付贈呈式

山本哲也<(株)イトーヨーカ堂代表取締役社長>、赤池誠章<内閣府 副大臣>

山本哲也<(株)イトーヨーカ堂代表取締役社長>、赤池誠章<内閣府 副大臣>

<子供の未来基金とは>
子供の未来応援基金は、子供の貧困対策を進めるための官民連携プロジェクトのひとつとして、2015年に創設された。企業や個人から広く寄付を募り、草の根で子供たちへの支援を行う団体の活動を支えることで、多くの方々の「子供たちに何かしたい」という気持ちを繋いでいる。

イトーヨーカ堂は、キリンビバレッジの協力のもと2012年以降ベルマークの店頭回収活動を10年間続けており、昨年2021年5月末の時点で累計回収点数が1500万点を突破している。今回のセレモニーでも山本社長ベルマーク財団の小野高道常務理事へベルマークが寄贈された。
小野常務理事は回収されたベルマークの使い道としてドッチボールや黒板消しなどがあると紹介し、「学校で集めたベルマークはその学校の学用品にも使えますが、1割は山間部の小規模校や海外の学校、子ども食堂、地震などの被災地校の支援に使われます。皆さんの学校に役立つと同時に、そういったところの支援に繋がっているということで『一石二鳥』のボランティア活動だということを心に留め置いていただければ。」とコメントした。

【登壇一同で記念撮影】
イトーヨーカドー『ミライかけはしプロジェクト』オープニングセレモニー

※撮影時のみマスクを外しています。
前列左より
キューピー(株)代表取締役 社長執行役員 髙宮満様
(株)Mizkan代表取締役社長兼CEO 吉永智征様
(株)イトーヨーカ堂 代表取締役社長 山本哲也様
内閣府 副大臣 赤池誠章様
キリンビール(株) 代表取締役社長 堀口英樹様
キリンビバレッジ(株) 代表取締役社長 吉村透留様
公益財団法人ベルマーク教育助成財団 常務理事 小野高道様

中段列
イトーヨーカ堂取締役 執行役員 荒谷一徳様
イトーヨーカ堂取締役 常務執行役員 河田靖彦様
メルシャン(株) 代表取締役社長 長林道生様
小岩井乳業(株) 代表取締役社長 丹羽大二様

後列
ハウス食品(株) 営業本部 広域営業部長 西村正徳様
江崎グリコ(株) 執行役員 若椙修吾様
マルハニチロ(株) 常務執行役員 若宮靖史様
東洋水産(株) 執行役員 白井秀幸様
日本製紙クレシア(株) 取締役 高橋 康弘様

左よりマスコット~アリくん、リオちゃん、キューピーコック、ほしいゾウ、ハトソンくん、よろこビーバー

【各社の取り組み】
児玉瑞歩、中塩千尋
キリンビール、キリンビバレッジ、江崎グリコ、キユーピー、小岩井乳業、東洋水産、日本製紙クレシア、ハウス食品、マルハニチロ、Mizkan、メルシャンといった協賛企業の取り組みを紹介するパネル展示があり紹介します。

<江崎グリコ株式会社>
2022年2月に創立100周年を迎えたGlicoグループは、この100周年を機に新たに「存在意義(パーパス)」と「ありたい会社の姿(ビジョン)」を制定した。パーパスは「すこやかな毎日、ゆたかな人生」、ビジョンは「Glico グループは人々の良質なくらしのため、⾼品質な素材を創意工夫することにより、『おいしさと健康』を価値として提供し続けます」と定めた。

Twitter:
https://twitter.com/GlicoPRJP
公式HP:
https://www.glico.com/jp/

<キューピー株式会社>
創設者の「食を通じて社会に貢献する」という精神を受け継ぎ、様々な社会課題の解決に取り組んでいる。キユーピーグループは、持続可能な社会の実現への貢献とグループの持続的な成長をめざして、サステナビリティに向けての重点課題として「食と健康への貢献」「資源の有効活用・循環」「気候変動への対応」「持続可能な調達」「人権の尊重」を設定した。

Twitter:
https://twitter.com/kewpie_official
公式HP:
https://www.kewpie.co.jp/

イトーヨーカドー『ミライかけはしプロジェクト』オープニングセレモニー【Reporter:児玉瑞歩、中塩千尋】ACTRESS PRESS

<キリンビバレッジ株式会社>
キリングループは従来の環境ビジョンを見直し、社会と企業のレジリエンス強化へ向けた新たな長期戦略として「キリングループ環境ビジョン2050」を策定し、2020年2月に発表以降、達成に向けて取り組みを進めている。2022年には、新たに「ベルマーク絆プロジェクト」と題し、ベルマーク回収活動の発展と認知普及に向けてイトーヨーカ堂と協定を締結。回収したベルマークはベルマーク教育助成財団に寄贈され、子どもたちの学用品などに充てられる。

Twitter
https://twitter.com/Kirin_Company
公式HP
https://www.kirin.co.jp/

<キリンビール株式会社>
ビールに「香り」と「苦み」を与える重要な役割を果たす日本産ホップの品質向上と安定調達に取り組み、日本産ホップならではの特徴のあるビールづくりを行うと共に生産地域の活性化に寄与する。日本産ホップの生産量は生産者の高齢化や後継者不足により大きく落ち込んでいるため、ホップの生産地の人々と共にホップを守る活動を行っている。

Twitter:
https://twitter.com/Kirin_Brewery
公式HP:
https://www.kirin.co.jp/alcohol/beer/

<小岩井乳業株式会社>
小岩井のものづくりの原点である小岩井農場は、かつては火山灰土に覆われた不毛の原野だったが、土壌の改良などにより緑豊かな大地に生まれ変わった。「不毛の原野から緑の環境を創造」した小岩井農場を原点とし、企業活動を通じて地球環境の保全と改善に努力し、CSV※先進乳業メーカーとして持続可能な発展を目指す。
※Creating Shared Valueの略。

Twitter:
https://twitter.com/@koiwainamanyuu
公式HP:
https://www.koiwaimilk.com/

イトーヨーカドー『ミライかけはしプロジェクト』オープニングセレモニー【Reporter:中塩千尋】ACTRESS PRESS

<東洋水産株式会社>
「スマイル“フード”プロジェクトin 東北」を主催。「食」について興味・関心のある東北地区の高校生を対象とし、商品のアイデアを募集。その後、書類審査・決勝大会を経て優勝したチームの作品を翌年にマルちゃんブランドとして商品化される。2021年度は56校246チームの応募から、宮城県農業高等学校の考案した「米どころ宮城 冬の森べっぴんスープ」の優勝作品を初めとする計6作品が受賞した。

公式HP
https://www.maruchan.co.jp/

<日本製紙クレシア株式会社>
サステイナブルな商品開発を掲げる御社は、SDGsの17ある目標のうちの3つの項目に沿った事業を展開。持続可能な消費と生産のパターンの確保を目指す、12の項目、つくる責任 つかう責任では、生活に欠かせないティッシュペーパーでリサイクルしやすい工夫と再生パルプの活用に取り組んでいる。

Twitter:
https://twitter.com/CRECIA_JP
公式HP:
https://www.crecia.co.jp/

<ハウス食品株式会社>
すべての人が生涯健やかに笑顔で暮らせる社会実現に向けて、食の楽しさや大切さを伝える食育活動を行っている。子どもたちに食べ物の大切さを学び、みんなで料理をする楽しさを実感してもらう「はじめてクッキング」教室や、実際にハウス食品静岡工場で製品ができるまでを見学できる工場見学などがある。また、「食育」「地域」「環境」の3つをテーマに子どもたちを中心とした家族で参加できる、ハウス「食と農と環境の体験教室」も実施。

Twitter
https://twitter.com/housefoods_now
公式HP
https://housefoods.jp/

<マルハニチロ株式会社>
マルハニチログループでは、地域・社会への価値を見つめ直すため、経済、社会、環境の観点で活動を実施。環境活動においては、2017年から全国アマモ高校生サミットに協賛し、海辺の自然環境の再生に取り組む全国区の高校生の活動を支援している。また、食育活動では「シェフ直伝~親子でつくるお魚を使った家庭料理~」といった親子料理教室を開催。さらに、「~サケの誕生物語と生命の設計図のひみつ~」では、小学校向けの出前授業として「夏休み特別企画 理科実験授業」がマルハニチロ豊洲本社にて行われた。

Twitter:
https://twitter.com/mnCP_official
公式HP:
https://www.maruha-nichiro.co.jp/

<株式会社Mizkan>
日本人にとってなじみ深い調味料、お酢の効能をパネルにて紹介。お酢は健康バランスを整える効果の他、色味や食感など、素材の長所を引き出す力も抜群。ミツカンのホームページでは、おすすめのお酢レシピを多数紹介。また、2021年10月からはミツカン未来ビジョン宣言の中で掲げる「人と社会と地球の健康」の実現に向けて、食材を余すことなく使い切ることで家庭における食品ロス削減を目指す「B面レシピPROJECT」を始動。

Twitter:
https://twitter.com/mizkan_official
公式HP:
https://www.mizkan.co.jp/

<メルシャン株式会社>
日本のワインづくりの発展と地域社会への貢献に向けた様々な活動を実施。人材育成や遊休農地の活用、地元の人材雇用創出や子供への農業体験をはじめとする、主に9つの分野における活動で地域、自然、未来との共生を目指している。2020年1月からは“エシカル消費”の底流にある考え方を重視し、ミレニアル世代を中心とした人々に、新たな選択基準を提供するために、「わたしにイイこと、みんなにイイこと。」をキーワードに、オーガニックワインの消費拡大を推進するプロジェクトを始動。

公式HP:
https://www.kirin.co.jp/alcohol/wine/

<イトーヨーカ堂>
会場にはイトーヨーカ堂の取り組みを実際の商品とともに紹介するブースが用意された。ミライかけはしプロジェクトでは、回収ペットボトルのリサイクルからこども支援まで、幅広い8つのアクションを実施。
『ミライかけはしプロジェクト』公式HP:
https://www.itoyokado.co.jp/special/mirai_kakehashi/

【感想】
私は大学でSDGsを始めとする様々な社会問題を学ぶ機会が多く以前から興味を持っていたので、このミライかけはしプロジェクトのオープニングセレモニーを取材することが出来てとても嬉しく思います。各社の取り組みは勿論のこと、プロジェクトを主導するイトーヨーカ堂の山本社長のコメントには、持続可能な社会実現に向けての強い意志が感じられました。社会問題を学ぶと、問題の多さや重大さ、複雑さに自分の無力さを思い知ったり何から手を付ければ良いのか分からなくなったりすることが多々あります。そんな中で今回のプロジェクトを取材しました。プラスチック資材をファイバー紙に変更した「脱プラスチック」のビジネスシャツを始め、様々な商品や取り組みを知り、買い物という生活の一部、誰にでも出来ることが社会への貢献に繋がるのは有意義なことだと感じました。(児玉)

母が仕事でSDGsの取り組みをしているためもともとSDGsに興味はあったものの、具体的にどういった取り組みが行われているのか詳しくは知りませんでした。今回の取材に参加させて頂き、主催するイトーヨーカ堂をはじめとする協賛各社が環境保全、食育推進など、さまざまな観点からお客様とともにサステナブルな社会を作り上げるための商品の開発に尽力していることを知りました。特にイトーヨーカ堂がフードロス対策のために独自に開発した、調理に必要な材料のみが事前にパックにされたシェフズレシピは、忙しいお客様の要望に寄り添った商品開発であり、ぜひ私も時間のないときや一人分の調理でよいときに活用してみたいと思いました。私たちの生活にとって身近なイトーヨーカ堂が、ミライかけはしプロジェクトの一環としてSDGsの取り組みを強化することで、より多くの人がSDGsについて考えるきっかけになってくれたらよいと感じました。(中塩)

中塩千尋(明治大学)、児玉瑞歩(お茶の水女子大学)

◎ACTRESS PRESS編集部
◆文:中塩千尋(明治大学)、児玉瑞歩(お茶の水女子大学)
◆撮影・コーディネート:scketto

◆Scketto:アナウンサー・マスコミ業界を目指す大学生が記者・リポーターで参加するプロジェクト。
4年目の4期生募集は2022年5月に予定。
https://twitter.com/scketto1
アクトレスプレス・リポート連載記事。
https://actresspress.com/category/report/

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