女優・入山法子(いりやま のりこ)が、本年秋に開催される萩原朔太郎の大回顧展「萩原朔太郎大全 2022」の記念映画として製作された「天上の花」にヒロインの慶子役で出演することが決定した。主演の三好達治役を務める東出昌大との共演となり、吹越満、有森也実、萩原朔太郎の孫である萩原朔美、漫画家の浦沢直樹などが出演。2022 年初冬に新宿武蔵野館、渋谷ユーロスペースほか全国順次公開することが決定した。
三好達治と慶子のシルエット姿、並びに 4人の視線が印象的な 2種類のティザービジュアルも解禁となった。
【イントロダクション】
萩原朔太郎の娘である萩原葉子の同名小説「天上の花――三好達治抄――」が、1966 年の発表から 56 年の時を経て映画化 される。脚本を担当したのは五藤さや香と、これまで数多くの脚本を手掛け、近年では監督・脚本作『火口のふたり』(2019 年)にて多くの賞を獲得した荒井晴彦。監督は4時間超の長篇大作『いぬむこいり』(2017 年)の片嶋一貴。三好達治を演じるのは唯一無二の存在感を放つ東出昌大、萩原朔太郎の妹で美貌の慶子に は、新たな境地を切り拓いた入山法子、萩原朔太郎には独特の風格を持つ吹越満、詩人の佐藤春夫を演 ずるのは世界的な人気漫画家の浦沢直樹(『YAWARA!』『20 世紀少年』など)、そして原作者の 萩原葉子を母に持つ萩原朔美、映画や演劇で益々輝きをます有森也実も出演する。その他に林家たこ蔵、鎌滝恵利も。本作は、戦争の時代に翻弄され、詩と愛に葛藤し、懸命に生きた人々への鎮魂歌である。
【ストーリー】
僕は、あなたを十六年四ヶ月、思い続けてきた・・・
萩原朔太郎を師と仰ぐ三好達治は、朔太郎の美貌の末妹・慶子と結ばれることを望むが、貧乏書生と侮られ拒絶される。しかし十数年後、慶子が夫と死別すると、三好は妻子と離縁して慶子と結婚。時は 太平洋戦争の真っ只中、身を隠すように越前三国にひっそりと新居を構えた二人には、雪深い冬の過酷な生活が待ち受けていた。三好は純粋な文学的志向と潔癖な人生観の持ち主であり、奔放な慶子に対しする一途な愛と憎しみが、いつしか激情とともに制御できなくなってゆく・・・。
「天上の花」とは、仏教用語で 曼珠沙華、彼岸花の別名。燃えるような赤い花は情熱の象徴である一方、有毒性をもつ。これを食した後は「彼岸」つまり「死」しかないという説もある。
映画「天上の花」概要
タイトル:天上の花
原作:萩原葉子「天上の花―三好達治抄―」
脚本:五藤さや香 荒井晴彦 監督:片嶋一貴 プロデューサー:寺脇研 小林三四郎
出演:東出昌大 入山法子 浦沢直樹 萩原朔美 林家たこ蔵 鎌滝恵利
関谷奈津美 鳥居功太郎 間根山雄太 川連廣明 ぎぃ子
有森也実 吹越満
製作:「天上の花」製作運動体 製作プロダクション:ドッグシュガー 配給宣伝:太秦
文化庁「ARTS for the future !」補助対象事業 映倫:PG12-123119
公式:tenjyonohana.com Twitter:@tenjyonohana
【2022 年/カラー/ビスタサイズ/5.1ch/125 分】
©2022「天上の花」製作運動体