髙石あかりが主演する映画「ベイビーわるきゅーれ」の舞台挨拶が、2021年12月21日に日比谷ミッドタウン・TOHOシネマズ日比谷にて行われた。
一夜限りの本劇場での上映会には、阪元裕吾監督、ダブル主演の井澤彩織、阪元監督作品の「ある用務員」で主演を務めた福士誠治も登壇。「今気になる映画・映画人」をピックアップするプロジェクト「TOHOシネマズ ピックアップ・シネマ」の記念すべき第1回目を”満員御礼”で飾った。
【舞台挨拶】
満員の客席から、大きな拍手に包まれて登壇した4名。
髙石は、スパンコールが輝くロングスカートにツイードジャケットのブラックコーデで登場し、観客を魅了した。
冒頭の挨拶で髙石は、2本立ての上映時間を気遣いながら「眠さに耐えながら見てほしい」と笑いを誘い、和やかなムードで舞台挨拶は始まった。
司会から作品への思いを聞かれると、髙石はコロナ禍の1年を振り返り「自粛が続き行動が制限される中、暗殺をテーマとした現実離れしたこの映画が自分の内に秘めた思いを代弁してくれているようだ」と笑顔で語りながら、何よりも観客と顔を合わせられたことを喜んでいた。
仲の良さが伝わってくる髙石あかりと伊澤彩織
「ベイビーわるきゅーれ」で共演した伊澤は、先日(12月19日)19歳の誕生日を迎えたばかりの髙石を祝い、「19歳とは思えない表現力」と称賛。髙石も思わず照れ笑いを浮かべた。
また、2作ともに出演している髙石のキャラクターについて監督は、「ある用務員」では”天真爛漫”な女子高生を演じたが、髙石自身は”しっかり者”と明かし、「ベイビーわるきゅーれ」では、彼女の”素”に近い役どころの”そつなくこなすしっかり者”を演じたというので、そこにも注目だ。
「監督の無茶ぶりは?」との質問に髙石が「セリフがなくなったり追加されたり…」と物申す場面も。撮影の日の朝は毎回伊澤と2人でセリフ合わせをしていたと撮影の裏側を語り、伊澤との仲の良さも垣間見えた。2人の日常の掛け合いとアクションが見どころの「ベイビーわるきゅーれ」だが、髙石はガンアクションについて「どこを狙えばいいか分かったうえで、適当さを感じさせない”雑さ”を表現するのが難しかった」と振り返る。
おすすめのシーンを聞かれると、「メイド喫茶で敵の銃を奪い取るシーンは頑張ったので、『息をせず』『瞬きもせず』見てほしい」と熱弁し、「息もしちゃいけないの?」と福士を笑わせた。
イベント終盤、司会から”重大発表”について振られると、主演の髙石と伊澤が声を合わせ、「『ベイビーわるきゅーれ』続編決定!」と地声でサプライズ発表。客席からは大きな喜びと期待の拍手が送られた。
続編について髙石は「前作では銃で済ませることが多かったので、練習期間を設け、筋肉をつけて、本格的なアクションに挑戦したい」と肘打ちをするジェスチャーを加えながら次回作への強い意欲を示した。福士が「僕がやりたい役は…」とジョークを交えつつ阪元監督に出演交渉をすると、阪元監督は「どうなんですか髙石さん?」と、すかさず主演にバトンタッチして笑いを誘った。
次回作での共演が見られるのか、今から公開が待ち遠しい。
【映画情報】
組織に委託された人殺し以外してこなかった女子高生殺し屋2人組・杉本ちさと(髙石あかり)と深川まひろ(伊澤彩織)。
そんな彼女達が、高校卒業を前に”オモテの顔”として社会人をしなければならず、社会の公的業務や人間関係や理不尽に日々苦悩する、異色の青春バイオレンス映画。
公式サイト:
https://babywalkure.com/
Twitter:
https://twitter.com/babywalkure2021
【髙石あかりプロフィール】
2002年12月19日生まれ、宮城県出身。
2014年に芸能界入りし、2016年からダンスボーカルグループ「α‐X’s(アクロス)」のメンバーとして活動し、2018年に卒業。
2020年1月に上演された話題作、舞台「鬼滅の刃」の竈門禰豆子役として注目を集め、2020年10月に東京国際フォーラム・ホールCにて上演された舞台「Fate/Grand Order THE STAGE -冠位時間神殿ソロモン-」でも主人公の藤丸立香役を務めた。
映画「ベイビーわるきゅーれ」では伊澤彩織とダブル主演を飾るなど、女優として活躍中。
Twitter:
https://twitter.com/a_akari1219
◎ACTRESS PRESS編集部
・取材・文:左~小島望鈴(東京藝術大学)、右~二宮優香(学習院大学)
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Scketto(スケット)は、アナウンサー・マスコミ・エンタメ業界に就職を目指す大学生が記者・リポーターで参加するプロジェクト。アクトレスプレス編集部にて20219年9月より連載スタートして記者会見、イベント取材、カフェリポートなど2021年度だけでも100本以上の記事連載中。
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