伝統ある映画祭であるスイスの「ロカルノ国際映画祭」(第68回)の授賞式が15日夜行われ、「インターナショナル・コンペティション」部門に出品された濱口竜介監督の映画『ハッピーアワー』に出演した4人の日本人女性が最優秀女優賞に輝いた。日本人が同賞を受賞するのは今回が”初”の快挙。受賞したのは、田中幸恵、菊池葉月、三原麻衣子、川村りらの4名。
『ハッピーアワー』は、濱口竜介監督が兵庫県神戸市を舞台に制作した映画で、30代後半を迎えた女性たち(あかり、桜子、芙美、純の4人組)が恋愛や結婚、夫婦間の問題に悩む姿を描いたストーリーで、なんと5時間を超える長編作品。最優秀女優賞に輝いた4名は、2013年に神戸で行われた「濱口竜介 即興演技ワークショップ in Kobe」の受講生で、今までに映画やTVの出演経験はないとのこと。
なお、本作品は、日本では12月より東京のシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開が予定されており、今から注目が集まっている。
・『ハッピーアワー』オフィシャルサイト:http://hh.fictive.jp/ja/
・監督:濱口竜介
・脚本:はたのこうぼう(濱口竜介、野原位、高橋知由)
・プロデューサー:高田聡、岡本英之、野原位
・2015/日本/カラー/317分/デジタル