2年ぶりにお台場で開催された世界最大のアイドルフェス『TOKYO IDOL FESTIVAL 2021』。
最終日である3日、メインステージである「HOT STAGE」に登場したのは、現在アリーナツアー「全国おひさま化計画2021」真っただ中の日向坂46。
ツアーの疲れを一切感じさせないエネルギッシュなパフォーマンスで観客を熱狂させた。
新衣装である襷のようなデザインがアクセントの空色と白色のロングワンピースを纏った日向坂46。
清楚な雰囲気を漂わせながらも、白いスニーカーを履き、パワフルなパフォーマンスを予感させた。
今回参加したメンバーは、現在活動休止中の2期生小坂菜緒を除く21名。
今回のパフォーマンスでは、楽曲は全てフルバージョンで披露された。
フルバージョンでのパフォーマンスは珍しく、一曲一曲を堪能できた上に、今まで見たことがない新たな歌詞や振り付けを知ることができたのではないだろうか。
最初に披露したのは、日向坂46の前身グループ『けやきざか46』の時にリリースした人気曲「NO WAR in the future」。センターを務めたのは1期生の齊藤京子。曲中に、ペアやグループになり、仲良くオリジナルのポーズを決めたり、和気藹々としたりする姿が見所で、今回も、手を繋いだり、うさぎのようなポーズをしたり、投げキスをしたり、個性あふれる振り付けを見ることができた。この曲で観客の熱は一気に上昇。
盛り上がる最中、メンバーが横一列に並びキャプテンの佐々木久美が「今日は見に来て下さりありがとうございます。T I Fは『ひらがな(けやきざか46)』の時からよく出演させていただいている思い出深いステージなので今日はパフォーマンスを精一杯頑張ります。よろしくお願いします!」と挨拶すると、他のメンバーも元気に「よろしくお願いします!」とお辞儀をした。
そして「楽しむ準備はできてるかー!!」、「この曲を知っている人も、知らない人もペンライトやタオルを使って盛り上がりましょう!」と2期生の渡邉美穂と、富田鈴花が呼びかけると、それに続き1期生の加藤史帆が「皆さん最高!T I Fしか勝たん!」と声を張り上げた。
この煽りでファンはピンときたに違いない。次に披露したのは加藤史帆がセンターを務める「君しか勝たん」。軽快なステップと、くるくると回る振り付けで、衣装のロングスカートが生き生きとし、より美しく見えた。
続けて披露したのは、デビュー曲の「キュン」。センターの小坂菜緒は活動休止中のため、今回は加藤史帆がセンターを務めた。1番と2番のサビ前にあるお決まりのセリフ、「可愛い」「好きだよ」はそれぞれ加藤史帆が担当し、観客を沸かせた。
曲が終わると咄嗟に、「さあ皆さん、ここからラストスパートですけどまだまだ盛り上がる準備はできてますか?」と2期生の松田好花の煽りが。続けて、普段はおとなしい性格の2期生の河田陽菜が「そんなんじゃ足りないぞー!もっともっと盛り上がっていきましょう!」と声を振り絞った。彼女がセンターとして披露したのは、ライブで盛り上がる定番曲の「キツネ」。タイトル通り狐をモチーフにした同曲は、歌詞や振り付けなど全てがアザトカワイイ。ウインクをしたり、狐のように手招きしたりするメンバーに観客は心奪われた。
パフォーマンスが終わるとメンバーは再び一列に並び、10月20日に名古屋で開催される「全国おひさま化計画」が配信することを発表した。そして、惜しみながらも最後の曲紹介に。「10月27日発売のシングル、聞いてください、『ってか』」とセンターを務める2期生の金村美玖の言葉を合図にパフォーマンスが始まった。今まで笑顔いっぱいだった日向坂46が初めて見せたクールで凛とした表情に観客は釘付けに。同曲の振り付けを務めたのは長年彼女たちのパフォーマンスを手がけるTAKAHIRO。金村美玖を筆頭に、激しく芯のあるダンスを見せた。日向坂46といえば、ハッピーオーラ、笑顔といったイメージが強いが、この曲で日向坂46のイメージは一転し、日向坂46の可能性を無限に感じた。
曲が終わると、再び太陽のような弾ける笑顔を見せ、礼儀正しくお礼をし、名残惜しそうにステージを後にしたメンバーたち。彼女たちの表現の振り幅とプロ意識には感服した。また、冒頭からの激しい煽りや、気分が上がるようなポップな曲の数々は、静寂の中で大熱狂を生み出した。おひさま(日向坂46のファンの総称)は勿論、彼女たちのパフォーマンスを初めて目にした人も、一気に魅了された時間だったに違いない。
<セットリスト>
M1.NO WAR in the future
M2.君しか勝たん
M3.キュン
M4.キツネ
M5.ってか
【information】
『日向坂46』Official Web Site:
https://www.hinatazaka46.com/
『TOKYO IDOL FESTIVAL 2021』:
https://official.idolfes.com/s/tif2021/
◎ACTRESS PRESS編集部
取材・文:森田聖子(津田塾大学)
協力:sckettoプロジェクト
https://twitter.com/scketto1
テレビ局、マスコミに就職を目指す女子大生が記者・リポーターで参加。