コムアイ(水曜日のカンパネラ)、映画声優初主演&初主題歌の一人二役!<インタビュー掲載>

コムアイ(水曜日のカンパネラ)

水曜日のカンパネラコムアイが、映画声優初主演、初主題歌を務めたアニメーション映画「忘れたフリをして」が2020年6月30日(火)に船場センタービル50周年記念特設サイトおよびYouTubeにて公開となった。あわせてコムアイが歌う録り下ろし楽曲「忘れたフリをして」も映画の主題歌として解禁。また同日より原作の「船場センタービルの漫画」もトーチwebにて公開となった。

映画「忘れたフリをして」は大阪のど真ん中に位置する商業施設「船場センタービル」の開業50周年記念事業として制作された。「船場センタービル」を訪れた主人公が、開業当時の50年前のまま存在するノスタルジックな雰囲気やおおらかさに触れて行く過程で起こる出来事を描いた物語だ。

アニメーション映画『忘れたフリをして』

原作は文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した「夏休みの町」 や「砂の都」で知られる漫画家の町田洋の初のエッセイ作「船場センタービルの漫画」。監督は「かいぶつが、うまれた日。」の大川原亮さん、そして制作にはクリエイティブアソシエーションCEKAIを迎えた豪華製作陣によって完成した。

コムアイが演じる主人公は、うつ病発症から回復し、「船場センタービル」を訪れた原作者の町田洋自身がモデルで、それ以外にも出てくるサブキャストから主題歌まで声にまつわるパートを全てコムアイ一人で担当している。コムアイのジャンルにとらわれない音楽活動をはじめライブやMVの制作。更には女優など幅広い活動を展開する表現者としてのアプローチが凝縮されたあっという間の12分間に仕上がっている。

そして、本作のタイトルと同名の主題歌「忘れたフリをして」では「もし漫画の原作者である町田さんが歌ったら」という設定のもと、いつもと一味違う歌のアプローチをしているコムアイが見どころだ。

▼船場センタービル50周年短編アニメーション映画『忘れたフリをして』本編はコチラにて♪

コムアイ・INTERVIEW(インタビュー)

コムアイ(水曜日のカンパネラ)

Q1.原作漫画と台本を最初に読んだ時の感想を教えてください。

ただ淡々と、散歩と取材をした日の様子が描かれているのに、町田さんの心のなかで起きたいろんな衝撃がしっかり描かれていて、引き込まれながら読みました。人間の外で起きていることと中で起きていることを同時に描いて見せられるのが漫画の凄いところだと思いました。


Q2.映画の世界観についてどう感じましたか?

余白が多く、漫画の間がそのまま生かされた珍しいアニメーションに仕上がっています。声の可能性を試せるとてもいい機会をいただきました。世の中の、大きな声は目立ちますが、小さなつぶやきのような声は聞き逃してしまいます。でも自分のなかにも大きな声と小さな声があって、この作品に関わっている間、自分の小さな声を聞いてあげることができたと思います。それはとても弱く優しく、良い時間でした。


Q3.演じるうえで意識した点、また難しかった点はありますか?

おばあちゃんやお姉さんの役は難しくなかったのですが、おじいさんやおじさんの役、とくに関西弁の役は、難しかったです。大阪の方に観てもらうことになるとおもうのですが、イントネーション間違ってたら堪忍ください。(笑)


Q4.主題歌を歌う際に意識した点はありますか?

町田さんにお会いしたことはないのですが、主人公を演じたあとで録らせていただいたので、役によりそって歌えました。この漫画のなかの町田さんが歌っているような、自分が歌っているようなかんじで、あまり技術的なことを考えないようにして、無意識で歌うようにしてみました。


Q5.映画初主演、初主題歌についての感想を教えてください。

声優をやってみたかったので、光栄でした。一貫して関わらせてもらったけれど、全体を通して自我を出さずに他人になり切ることができて、とてもやりがいがありました。


Q6.本作の見どころを教えてください。

この漫画のなかで、町田さんもほとんど家から出られず辛い時期を過ごされたことが描かれています。そしてその時期を乗り越え、少しずつ外に出始めたころの町田さんの感覚は、奇しくもこの公開時期に、街全体を包んでいる空気とシンクロするように思います。制作の方々とも、このタイミングで観てもらうことにとても意味がある作品だよね、と話していました。ぜひたくさんの方々に観てもらえれば幸いです。


コムアイ(水曜日のカンパネラ)

■主題歌:「忘れたフリをして」
歌:コムアイ(水曜日のカンパネラ)
作詞:田平のぞみ
作曲:村井智、田平のぞみ、田平恭生、代田栄介
編曲:村井智
演奏/録音:村井智
ミキシング:鈴木穂積

■映画:「忘れたフリをして」
原作:「船場センタービルの漫画」町田 洋
声・歌:コムアイ(水曜日のカンパネラ)
監督・アニメーション:大川原 亮
総合演出・音楽:村井智
企画・監修:濱田龍慈
アートディレクション・題字:松島遥奈
アニメーションスタジオ:カーフ
制作プロダクション:CEKAI
協力:トーチweb
特別協力:船場センタービル

コムアイ・PROFILE(プロフィール)

コムアイ(水曜日のカンパネラ)

コムアイ

アーティスト。1992年生まれ、神奈川育ち。ホームパーティで勧誘を受け歌い始める。「水曜日のカンパネラ」「YAKUSHIMA TREASURE」のボーカルとして、国内だけでなく世界中のフェスに出演、ツアーを廻る。その土地や人々と呼応して創り上げるライブパフォーマンスは必見。好きな音楽は民族音楽とテクノ。音楽活動の他にも、モデルや役者など様々なジャンルで活躍。

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