衛藤美彩(元乃木坂46)、初主演映画『静かな雨』公開記念舞台挨拶に登壇!「映画界の魅力に自分自身もどっぷり浸かってしまいそうなくらい、この作品が大好きです」

左より:でんでん、仲野太賀、衛藤美彩、中川龍太郎監督、原作者:宮下奈都/2020年2月8日、映画『静かな雨』公開記念舞台挨拶

人気アイドルグループ・乃木坂46を卒業し新たな一歩を踏み出した衛藤美彩(えとう みさ)が本日2020年2月8日、東京・シネマート新宿にて開催された、初主演映画静かな雨』公開記念舞台挨拶に、ダブル主演の仲野太賀、共演のでんでん、中川龍太郎監督、原作者の宮下奈都と共に登壇した。

左より:でんでん、仲野太賀、衛藤美彩、中川龍太郎監督、原作者:宮下奈都/2020年2月8日、映画『静かな雨』公開記念舞台挨拶

左より:でんでん、仲野太賀、衛藤美彩、中川龍太郎監督、原作者:宮下奈都/2020年2月8日、映画『静かな雨』公開記念舞台挨拶

本作は、足に麻痺があり、穏やかな“あきらめ”を秘めた若者・行助(仲野太賀)と、常連客に愛されるたいやき屋を営む、事故の後遺症によって新しい記憶を留めておけなくなったこよみ(衛藤美彩)の、切望と背中合わせの希望に彩られた日々を描いた、静かで美しく、切なくて愛おしいラブストーリー。

そんな本作を見終えたばかりの観客の前に登壇した中川監督は「宮下さんが書かれた美しい原作を初めて読んだのが1年前のことになります。1年経ってこの映画の最初のお客さまに、皆さまになっていただけて嬉しいなと思っています」と感慨深げに語り、「初めて原作がある作品を作ったので、最初は不安もあったんですけど、素晴らしい仲間や先輩方に囲まれて作れたので、ここに立てて光栄だなと思っています」と晴れやかな表情を浮かべた。

また、本作が映画初主演となった衛藤美彩は、乃木坂46在籍中に本作の撮影を行ったことを明かし「オファーをいただいたときには不安のほうが大きかったんですけれども、素敵なキャストの皆さまとスタッフの方々に支えられて、それから約1年経って、今日皆さんに見ていただけて、そこまでの過程が全部初めてだったので、こんなに嬉しい気持ちになったのも初めてで、とても嬉しい気持ちでいっぱいです」と目を輝かせ、「映画ってすごくいいなって、映画界の魅力に自分自身もどっぷり浸かってしまいそうなくらい、この作品が大好きです」とニッコリ。

そして、仲野は「衛藤さんのファンの方にお叱りを受けないかなと怖気付いています」と吐露して観客の笑いを誘い、「素晴らしいキャストの皆さまと、スタッフの皆さまと作り上げた、濃密な時間が刻まれた映画になっているので、どういう風に皆さんの元に届いて、どういう風にこの映画が広がっていくのかなって興味もあります。本当に嬉しくて、感謝の気持ちでいっぱいです」と語った。

さらに、本作を寝転びながらテレビ(DVD)で見たというでんでんは「無言のシーンがものすごく多いので、耳が遠くなったんじゃないかと思うくらいでしたが、太賀くんと衛藤さんのキメの細かい芝居が、同じ役者から見ても素晴らしいなと思って見ていました」と若手の2人を絶賛し、「静かで淡々と流れる映画の中で、細かい感情の起伏なんだけど、太賀くんと衛藤さんが上手に演じているのを見て、共演者としても痺れた映画でもありました」と吐露した。

撮影時のエピソードを聞かれると、本作を作る上で苦悩したという中川監督は「そういうところで、自分と太賀がぶつかるというか、気まずくなることがあったんですけど(笑)、衛藤さんがめちゃくちゃ空気が読める人で、衛藤さんがいなかったらもうちょっと現場の空気が暗かったかもしれないです」と明かすと、太賀も「確かに、中川監督とは同世代でもありますし、意見交換で激しめのディスカッションがあったかもしれないんですけど、衛藤さんが現場を明るくするパワーを持っていて、衛藤さんが現場に来るだけでみんなが明るくなるので、本当に助けられましたね」と衛藤に感謝。これに中川監督は「衛藤さん、本当にいい人。現場にご飯を作って来てくれたりね。無限ピーマンとか作って来てくれましたね」と衛藤に惚れ惚れ。

一方、衛藤は「私は太賀さんとのシーンが多かったんですけど、年齢も同い年ということで、想像していたよりも気さくで、カメラが回っていないとこでもたくさん話しかけてくださったりして、私も緊張がほぐれて楽しく撮影できたかなと思います」と太賀に感謝し返した。加えて、実際にたいやき屋に通って修行したという衛藤は「たくさん失敗したりもしたんですけど、最後はきれいに焼けるようになって、映画の中で食べているものは、私が実際に焼かせていただいたものもあって、それを太賀さんがすごく美味しそうに食べくれて、たくさん食べるんけど、いつ食べても初めて食べたときの美味しい顔をしてくれて、その姿に励まされたというか、本当に作っているかたはこういう気持ちになるんだなって体験させてもらいましたね」と笑顔を見せた。

イベント終盤には、本作の公開日でもあった2月7日に27歳の誕生日を迎えた仲野をお祝いするため、サプライズで原作者・宮下奈都が登場し、仲野に花束を贈呈する一幕も。本作を見た感想を求められた宮下氏は「手触りがザラザラだったり、ツヤツヤだったり、本当にいい映画で、『ゆきさん』って呼んだ衛藤さんの声で、ゆきさん(行助)の世界が立ち上がった気がして、こよみさんの目と、行助さんの目が同じ色で、すごくよかったと思いました。すごく嬉しかったです」と感無量な様子だった。

▼予告編映像は、コチラ♪

映画『静かな雨』概要

衛藤美彩(元 乃木坂46)&仲野太賀 W主演映画『静かな雨』

2月7日(金)よりシネマート新宿ほか全国順次公開!

【STORY(ストーリー)】

大学で生物考古学研究助手をしている行助(仲野太賀)は、パチンコ屋の駐車場でおいしそうなたいやき屋を見つける。そこは、こよみ(衛藤美彩)という、まっすぐな目をした可愛い女の子が一人で経営するたいやき屋だった。そこに通ううちにこよみと少しずつ親しくなり、言葉を交わすようになる。
だがある朝、こよみは交通事故で意識不明になってしまう。毎日病院に通う行助。そしてある日、奇跡的に意識を取り戻したこよみだが、事故の後遺症で記憶に障害があることがわかる。事故以前の記憶は残っているが、目覚めてからの記憶は一日経つと消えてしまうのだ。行助は記憶が刻まれなくなったこよみと、変わらずに接していこうとするが……。外は静かな雨が降っていた。


仲野太賀 衛藤美彩
三浦透子 坂東龍汰 古舘寛治 川瀬陽太
河瀨直美 / 萩原聖人 / 村上淳 / でんでん
監督:中川龍太郎
脚本:梅原英司 中川龍太郎
チーフプロデューサー:和田丈嗣 プロデューサー:藤村駿 木ノ内輝
アシスタントプロデューサー:新井悠真 石森剛史 ラインプロデューサー:保中良介
撮影:塩谷大樹 照明:西尾慶太 録音:伊豆田廉明 音響効果:小林孝輔
美術:安藤秀敏 菊地実幸 ヘアメイク:榎本愛子 スタイリスト:都甲真名美
助監督:近藤有希 監督補佐:佐近圭太郎 制作担当:久保田辰也
編集:田巻源太 スチール:四方花林
音楽:高木正勝
制作:WIT STUDIO、Tokyo New Cinema
配給:キグー
©2019「静かな雨」製作委員会 / 宮下奈都・文藝春秋

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