山本美月、ドラマ『パーフェクトワールド』ヒロインに抜擢!主演・松坂桃李と“純粋なラブストーリー”に初挑戦!

松坂桃李・山本美月

2019年4月期のカンテレ・フジテレビ系火曜よる9時ドラマが『パーフェクトワールド』に決定。松坂桃李が主演を務め、連ドラで“純粋なラブストーリー”に初挑戦する。そして、ヒロイン役には初共演の山本美月が抜擢された。

松坂桃李演じる主人公・鮎川樹は、大学時代に事故に遭って、脊髄を損傷し、車いすに乗っている建築士。この物語は、生涯一人で生きていくと決めていた樹が、山本美月演じる高校の同級生・川奈つぐみと再会し、心通わせ合うことで変化が訪れていくラブストーリー。原作は、有賀リエが描く、女性コミック誌「Kiss」(講談社)に現在連載中の「パーフェクトワールド」で、累計部数170万部を超えている話題作。ネット上のコミックレビューでは「覚悟がいる恋愛に涙がでました」、「多くの方に読んでほしい」、「障がいに対して、無意識に偏見を持っていたのを自覚させられた」、「漫画のようにうまくいく事ばかりではないが、私や世間が先入観や偏見を少しでもなくしていけたらいいなと思った」といった感想が寄せられ、幅広い層に影響を与え、愛されている作品だ。

松坂桃李

松坂桃李

主演の松坂桃李は、2009年に俳優デビュー。今年で俳優デビュー10年を迎え、2018年TAMA映画賞の最優秀男優賞(11月)、日刊スポーツ映画大賞の主演男優賞(12月)、今年に入ってからもブルーリボン賞の助演男優賞、日本アカデミー賞の優秀助演男優賞を受賞したばかり。カンテレ制作の火9ドラマの主演は『サイレーン』(2015年10月期※この時は火10時枠)以来2回目で、連続ドラマで純粋なラブストーリーに挑戦するのは今回が初となる。松坂が演じる鮎川樹は、スポーツ万能で好青年、高校時代はバスケットボール部のエースであったが、大学3年の時に事故に遭遇。脊髄損傷で下半身が不随になったショックは大きく、高校時代からの夢であった建築士になることもあきらめかけていたが、さまざまな支えを受け、苦難を乗り越えた結果、建築士となった。現在はバリアフリー住宅の設計をするなど、活躍しているが、本心では恋もバスケも、もうしないと心に決めている役どころだ。
相手役となる同級生・川奈つぐみを演じる山本美月とは初共演。

山本美月

山本美月

山本美月は2009年、ファッションモデルとしてデビューをし、2011年以降は女優としても活躍、映画や連続ドラマなど数々の作品に出演、着実に女優としてのキャリアを積み上げてきている。また自他ともに認める漫画、アニメ好きとしても知られ、自らをオタクと公言するほど。そんな山本美月が演じるつぐみは、絵が好きで高校時代は美術部に所属し、美大を目指していたが、自信がなく、受験を断念。インテリアデザイン会社に就職したものの、事務職についており、初恋の相手・樹との再会によって彼女もまた大きな変化を遂げつつあるという役どころ。

そんな二人が職場の飲み会をきっかけに偶然再会するところから物語は始まるが、惹かれ合うほどに、親の反対や恋敵の出現、病気やケガなどの問題に直面していく。さまざまな合併症の恐怖とも闘う樹とそんな樹を支えたいつぐみ。相手を幸せにしたいと思えばこそ、時に相手を傷つけてしまったり、想いとは裏腹な行動に出てしまったり…、行き違う二人は「幸せとは何か」という、無限の可能性が広がる未来に、どんな決断をしていくのか?
障がいがあってもなくても、年齢や性別を越え、見る人、すべてに「幸せとは何か」を問いかける、純粋なラブストーリーに期待が高まる。

山本美月・INTERVIEW

Q.コミックスが大好きな印象がある山本美月さんですが、原作の感想や見どころをお聞かせください。

人を愛する心をまっすぐに表現している作品だと思いました。
樹の障害を通して、私自身知らなかったことがたくさんあり、とても考えさせられました。私は少女漫画を普段あまり読まないのですが、久しぶりに読むと恋愛のもどかしさがなんだか新鮮に感じ、恋が愛へと変化する気持ちを見させていただいたような気がします。


Q.初共演する松坂桃李さんの印象を教えてください。

今回初めてお会いするので、テレビで拝見した印象で恐縮ですが、とても完璧な人!というイメージがあります。役者として先輩の松坂さんとご一緒させていただけるのは、とても嬉しいですし、頼もしいです。このような恋愛ドラマに出ることがあまりないので、松坂さんはじめ、キャストみんなで楽しい現場が作れたら嬉しいです。


Q.樹とつぐみ、尊い反面、いろいろな意味で障害の多い恋愛になるとは思いますが、それに対して山本さんはどのように感じますか?

たとえどんな障がいがあっても、その人を好きだという気持ちはきっと抑えることは出来ないと思います。色々な形の障がいがあるとは思いますが、それを2人でどう乗り越えるかを一緒に考えながら、時にぶつかり合いながら、共に進めていけたら素敵だと思います。


Q. ラブストーリーは番組の見どころのひとつですが、それ以外に感じる魅力はどんな所でしょうか?

恋愛ドラマに参加をすることがあっても、恋愛の部分に大きく関わる経験が少なかったので、とても楽しみです。また、私はこの漫画を読んで、障がいを抱えている方の気持ちを全然理解出来ていなかったことに気付かされました。身体障がい者用の車の存在だったり、スポーツ、視線の低さ、ほんの少しの段差が車いすの方にとって、大きなハードルになってしまうことだったり。きっとまだまだ知らないことはあるとは思いますが、このドラマを見ることで、身体に障がいを抱えている方々の気持ちを理解してもらえたらと思います。そして、どんな人でも同じように暮らせる世界になったらと思う方が少しでも増えたらと思います。


Q.撮影に向けて、どんな役作りをしたいですか?

原作がしっかりとあるものなので、イメージをなるべく近づけられたら、と思います。
実際に現場で監督や演者同士でお会いすると、色々と変わることは多いとは思いますが、自分の中のつぐみの樹への恋心を今から少しずつ育てて、ドラマと一緒にたくさん悩みながら成長させていけたらと思います。

松坂桃李・INTERVIEW

Q,火9ドラマ出演は『サイレーン』(2015年10月期)以来、約3年ぶりですが、オファーを受けての心境を教えてください。

 『サイレーン』は僕のGP帯初主演ドラマだったので、思い出が多く、みんなで苦難を乗り越えた作品で、今でも鮮明に覚えています。また今まで夫婦のお話はあったのですが、実は、連続ドラマで純粋なラブストーリーに挑戦するのは初めてなので自分の中では新鮮で、「ラブストーリーやるのか~、そわそわするな」と嬉しい面もあれば、表情が崩れるような、正直こそばゆい面もあります。さらにハンディキャップを背負いながらのラブストーリーなので、リアルさとハンディキャップを抱えた生活ならではの葛藤や共感も丁寧に描ければいいなと思っています。


Q、初共演する山本美月さんの印象を教えてください。

アニメやゲームが好き…、同じニオイがします。(笑)勘違いしないで頂きたいのですが、僕はオタクというのは、何かひとつ、極めた者がもらえる称号だと思っていて、山本美月さんはそれを持っている方だと思います。山本さんには及ばないですが、そこをきっかけに、お好きなものを見聞きし、歩み寄っていきたいです。
女優さんとしては、思い切りがすごくいい印象というか。監督の意図に沿って全力でやるというイメージがあります。役に対しての思い切り、忖度(そんたく)でやるということではなく、純粋にそこに対しての気持ちよさを感じます。あと年上男性からすごくモテそう(笑)。ハッとさせられるような視聴者の方目線に近いのが、つぐみの目線であって、そこを皮切りに恋愛が始まり、共に困難を乗り越えていくと思うと今から楽しみです。


Q.樹とつぐみ、尊い反面、いろいろな意味での障害や困難が多い恋愛だと思うのですが、それに対して松坂さんはどのように感じますか?

困難を受け止められる男はかっこいいですし、憧れがあります。ただ僕はなるべく平和にことを進めたいタイプなので、困難を乗り越えて進んでいくという部分については妄想をしています(笑)
恋愛は人生を、より色濃くさせる経験のひとつで、職業ドラマや刑事ドラマでもラブストーリーによって、気持ちが動かされているものが多い。樹がつぐみと出会い、惹かれていくと同時に諦めていたバスケをもう一度しようと思い始め、心にフタをしていた自分が変わっていく。主人公の人生観や価値観が恋愛によって変わっていく様は表現していきたいなと思っています。


Q. ラブストーリーは番組の見どころのひとつですが、それ以外に感じる魅力はどんな所でしょうか?

車椅子生活というのは、自分の役どころの大きなポイントだと思うので、撮影現場にどう入っていくかは重要だと思います。撮影がはじまらないと分からないことが多く、勝手も違いますし、慎重にやっていかなければならないと思っています。


Q.役作りをされていると伺いましたが、具体的にはどのようなことをされたのですか?

原作のモチーフにもなっている車椅子に乗った建築士・阿部さんとお会いして、どのように生活されているのか、仕事をされているのかをご自宅と仕事場にお邪魔し、拝見させて頂きました。どの所作が難しいことなのかもわからないくらい自然にされていたので、後からそうだよな、とハッとさせられました。自然に見せるためには相当練習が必要ですし、とにかく頑張るしかないという気持ちが今は大きいです。


Q.建築へのご興味は?

建築は全く僕が通らなかった道ですが、住む方に嬉しいサプライズを考える、とても素敵なお仕事だと思います。バリアフリーを前提に、物理的な住みやすさだけではなく、心の住みやすさを追求したデザイン、気持ちいい空間をつくるということの大切さを伝えていく作品になればいいなと思っています。


Q. 最後に意気込みをお願い致します。

連ドラとしては初めてのラブストーリー、全力で頑張ります!積み重ねていける、連続ドラマならではの利点を生かし、山本美月さんと力を合わせ、作品に向き合っていきたいと思っています。

【原作・有賀リエからのコメント】

松坂桃李さんは、新しい作品を見るたびに「すごい役者さんだなあ…」と思ってしまう、いつも次の作品を楽しみにしている役者さんでした。そんな松坂さんが樹役と聞いた時は、嘘じゃないだろうかと信じられなかったです。きっと樹の内面はもちろん、脊髄損傷の細かい仕草も丁寧に表現してくださるだろうと、安心感と期待でいっぱいになりました。
山本美月さんは、その可愛さはもちろん演技が前から大好きで、特に涙を流す時の表情が頭に残って離れない女優さんでした。山本さんに決まった時は本当に嬉しかったです。笑顔や涙の仕草が、つぐみのイメージにぴったりと重なっていくのを感じました。
プロデューサーの河西さんは原作側に何度もご説明にきてくださり、丁寧に企画を進めてくださいました。私もドラマのスタートを楽しみにしています!

【河西秀幸プロデューサーからのコメント】

このドラマは、樹とつぐみが純粋な気持ちで、さまざまな困難を乗り越えながら幸せに向かっていくラブストーリーです。原作をはじめて読んだ時、素敵なラブストーリーだけでなく、障がいについても深く描かれており、衝撃を受けました。障がいに対する自分の無知さを痛感するとともに、ぜひともこの素晴らしい作品を連続ドラマで丁寧に制作させて頂きたいと思いました。

樹は事故以降、恋愛もしない、旧友とも関わらず、閉じこもった世界で生きてきたものの、同級生のつぐみと交流していく中で、さまざまな事を取り戻していく、非常に繊細で難しい役です。「サイレーン」でもご一緒した松坂桃李さんにぜひとも演じて頂きたく、難役をお願いしました。松坂さんと一緒に、原作のモチーフとなった車いすの建築士・阿部一雄さんに取材をさせて頂いたとき、松坂さんの役作りに対する真摯(しんし)な姿勢などを間近で拝見し、このドラマに対する熱い想いを感じました。
つぐみはピュアな心の持ち主で芯のある女性ですが、樹との恋愛にはさまざまな葛藤を感じながら懸命に生きていきます。そんなヒロイン像が、「嘘の戦争」などでもご一緒した山本美月さんとシンクロし、迷いなくオファーをさせて頂きました。樹を想い、恋を楽しみ、そして恋に悩む姿に、きっと共感して頂けると思います。

樹は車いすでの生活を余儀なくされておりますが、そもそも完璧な人間などおらず、登場人物それぞれが何かしらの問題を抱えています。お互いが足りない部分を補って、手と手を取り合うことで、もしかしたら完璧な世界=“パーフェクトワールド”が生まれるのでは…という想いを伝えたいと思います。

親の反対だったり、純粋な恋愛を阻む恋敵の存在だったり、ラブストーリーの醍醐味(だいごみ)をたくさん楽しめるドラマですが、同時に障がいというものにも真摯(しんし)に向き合い、視聴者の方々が知らない現実を描写することで、いろいろな問題も問いかけたいと思います。
ぜひ、身近な方と一緒に「自分だったらどうするのか?」など、話題にしながらご覧頂けると嬉しいです。

『パーフェクトワールド』放送概要

■放送日時:カンテレ・フジテレビ系全国ネット 2019年4月スタート 毎週火曜よる9時放送
■撮影時期:2019年3月以降クランクイン
■原作:有賀リエ 「パーフェクトワールド」(講談社「Kiss」連載)
■脚本:中谷まゆみ 「隣の家族は青く見える」「ディアシスター」「ラストシンデレラ」 他
■音楽:菅野祐悟 「昼顔〜平日午後3時の恋人たち〜」「銭の戦争」「FINAL CUT」「半分、青い。」
■プロデューサー:河西秀幸  「明日の約束」「嘘の戦争」「銭の戦争」「サイレーン」「GTO」シリーズ 他
■演出:三宅喜重 「FINAL CUT」「嘘の戦争」「銭の戦争」「37歳で医者になった僕」 映画「阪急電車」他
白木啓一郎「CRISIS公安機動捜査隊特捜班」「サイレーン」「幽かな彼女」他
■制作著作 カンテレ

<主な登場人物>
鮎川樹(29)
渡辺設計事務所の一級建築士。長野県出身。
大学3年の時、事故で脊髄を損傷。以降、車いす生活を送ることに。事故直後は現実を受け入れられず、彼女とも別れ、将来を絶望して自暴自棄になっていたが、看護師の励ましによってリハビリをはじめ、夢だった建築士を再び目指すまでに立ち直った。
現在も幻肢痛に悩まされたり、さまざまな合併症の不安を常に抱えているが、建築士としてバリアフリー住宅の設計を推進することに力を注いでいる。
昔の友人との関係も断ち、高校時代に励んだ大好きなバスケットボールも恋愛もしないと心に決めていたが、ある日、高校の同級生だった川奈つぐみと再会。交流していく中でつぐみの好意に気づき「誰とも恋愛する気はない」と遠まわしに拒否してしまう。しかし、車いすバスケに誘われるなど、彼女と会ううちに抑えていた自分の世界が広がっていくことに気づき、彼女を意識するようになる。

川奈つぐみ(29)
インテリアデザイン会社クランベリーズの事務担当。長野県出身。
高校時代は美術部に所属。将来絵を描く仕事に就くことを夢見て美大を目指していたが、自信がなく、断念した。
ある日、高校時代に片思いしていた鮎川樹と偶然の再会。樹が車いす生活を送っていることにショックを受けるが、樹の仕事に対する真摯な姿勢や、障害を抱えながらも前向きに生きている姿に心を打たれ、あきらめかけていた夢をもう一度追う決心をする。樹への恋愛感情が再び湧き出し、彼の役に立ちたいと思うようになるが、樹からは遠まわしに拒否されてしまう。

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