まさに芸能史の記憶にも記録にも残る緊急記者会見となった。ジャニーズ事務所を6月19日退所した人気アイドルグループ「NEWS」の元メンバー手越祐也(32)が、23日、東京千代田区の神田明神ホールで緊急記者会見を開いた。コロナ禍もあり、来場メディアを絞り込んだが、それでも124人の報道陣が集結。20時から1時間の予定だった会見が終了したのは21時55分。進行のMCの「会場の関係で終了になります」がなければ、手越本人はまだまだ質問に答える姿勢を示していたので、サービス精神旺盛な彼ならではの姿が垣間見れた瞬間であった。
約2時間に及ぶ会見は、「ファンの皆さんにも観てほしい」と本人の意向で開設したばかりのYouTubeの手越祐也チャンネルでも生配信された。瞬間最大視聴者数は132万を突破し、アップロード動画はわずか1日で767万回(24日21時現在)を記録。この数値は、人気YouTuberたちの中でも限られた上位わずかの人間が数カ月かかっても到達できるかどうかの数だとか。また公式チャンネルの登録者もわずか3日間で59.7万人(24日21時現在)といまなお伸び続けている。アイドルとして人気が高く、ファンも多かった手越だが、今回、退所を受けて何を話すかたくさんの人たちの興味を集め、それを自身のYouTubeの一回目の配信に持ってくるなど、まさに天才的発想といえよう。記録に残るというのはこの事だ。
19日に開設したツイッターのフォロー数も6日間で110万人を突破。本日のツイッターでは早速、手越が手伝っているシングルマザーを応援するプロジェクト LNGプロジェクト2020を紹介している。有言実行。
記者会見翌日から動いている。
昨夜の会見では冒頭、「事実が違う報道が多く、早く自分の気持ちを伝えたいと思った」とこれまでの間違った報道について言及。経緯や真実をこと細やかに語った。退所については、5、6年前からもっといろいろな事にチャレンジしたい気持ちがあり、それがジャニーズ事務所にいたら実現することが難しい事が幾度もあった。大物アーティストのステージに立つ事や大型フェス出演のオファーが幾度となく本人経由であったのに、事務所のジャッジでNGとなる。また形になったとしても10カ月から1年もかかって「スピーディを求める自分として、アイデアを具現化するスピード感が遅い」と苛立ちもあったようだ。
そして4年越しのツアープロジェクト最後の全国ツアー「STORY」(3月〜6月)終了後の退所を見越して、3月に事務所やメンバーに伝えていた。しかし新型コロナウィルスにより、ツアーは中止となり、状況は一変。またステイホーム期間中の外出により活動自粛に。ファンのためにも、戦友であるメンバーのためにも「STORY」はやり遂げたい気持ちは最後まであったが、いつ活動自粛が解けるかわからない中、また大規模なコンサートがいつ再び開催できるか不透明な中、32歳である自分の1分、1秒を無駄にしたくない気持ちもあり、大幅な前倒しの退所となったようだ。
しかし「いまだにジャニーズ事務所、 NEWS、ファンが大好きです」と何度も感謝の言葉を述べた。
「男・手越祐也32歳、ジャニーズ事務所に甘えず、ステップアップする勝負がしたい」と強く語った。
今後の展望は「歌って踊るステージに立つことが大好き」と自身の原点である音楽活動を継続宣言。
さらに、バラエティ好きな手越としてYouTuberを筆頭に自分の影響力を最大化できるSNSを駆使し、weiboなども始めて海外進出。実業家にも興味を示し、日本のリーダーシップ的存在の多彩な人脈を生かして「日本の文化や食などを海外に持っていきたい」と野望も語る。
「人生は一度きり、いつ死ぬかわからない。楽しい人生を歩もう」スーパーポジティブ手越祐也の第二章が
いまはじまった。
◎ACTRESS PRESS編集部