劇団TEAM-ODAC第36回本公演『ダルマ（2021）』6月公演〈演者インタビュー〉多田愛佳(ヒロインエキナ役)・飯塚理恵(ユキノ役) 【Reporter：戸梶潤子】

2021年6月３日～8日に行われる劇団TEAM-ODAC第36回本公演『ダルマ（2021）』のヒロイン役エキナを務める多田愛佳さんと、ユキノ役飯塚理恵さんに、稽古場にて取材をさせて頂きました。

多田愛佳 & 飯塚理恵／劇団TEAM-ODAC第36回本公演『ダルマ（2021）』

【ダルマ（2021）あらすじ】

天変地異により全てが崩壊してしまった世界・・・。
暴力が人々を支配し、地上は血に染まった。そんな中、戦場から逃げる一人の男がいた。

彼の名は『ダルマ』
戦うことしか知らない彼がたどり着いた場所は
普段は誰も近づくことのない死を想像させる樹海・・・。

識朦朧と逃げ込んだ先で持ち受けていた世界とは!?
ダルマが目にしたものは一体!?

戦うことから逃げた男がまた刀を抜いた。

それは・・・生きるために!!!

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【インタビュー（舞台編）】

左:多田愛佳　右:飯塚理恵
※インタビュー中はマスク着用して実施。

Q)劇団TEAM-ODAC『ダルマ』に参加が決まった時の心境は？

多田愛佳；劇団TEAM-ODACの公演は、兄弟劇団『五反田タイガー』も合わせると年一ペースで出演させていただいているのですが、今回はヒロインということもありとてもうれしかったです。私はＯDACが大好きですなので、楽しみです。

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Q）今回、多田さん演じるエキナはどういった役柄ですか？

多田：言葉に表すと難しいですが、一見ぶっきらぼうに見えますが、それには過去のトラウマだったりといろいろありますが、ダルマが外の世界から村に入り、考えが変わっていきます。

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Q)作品のおすすめのポイントは？

多田：殺陣があったり、和物のような雰囲気もあります。表現がとても難しい不思議な世界観です。

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Q)6年ぶりの上演となりますが、ダルマに対する思い

飯塚：私は劇団に入って十年たちますが、劇団に入る前に初めて見たODACの公演が『ダルマ』でした。その時から『ダルマ』に出たいと思っていました。今まで『ダルマ』は3回公演してきてスタッフとして関わってきたので、今回出演できるのがうれしいです。とても熱が入っています。

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Q)飯塚理恵さん演じるユキノ役はどういった役柄ですか？

飯塚：ユキノは元々静音ちゃんという女の子の執事をやっており・・・街が崩壊してから静音さまと2人で現在みんなと暮らしている樹海に迷い込みます。人のことを叱ってあげたり、大切なひとのために命を懸けたりできるような、想いや芯の強い女性です。

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Q)今回の役と演じていて共通する点はありますか？

多田：ツンデレな部分だと思います
飯塚：いじられたりする部分であったり、口うるさい部分は自分と通ずるものがあります(笑)

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Q)今回はコロナ禍での稽古はいかがですか？

多田：マスクをしたまま稽古をすることです。以前共演したことがある人はいいですが、初めて会う人とは表情をくみ取るのが難しいですね。おばさんみたいなこと言うんですが、最近の男の子は髪型が似ているし、レッスン着も黒なので見分けがつかないんです。ごはんも稽古場で食べられなくなって普段はお腹すいたらチョコを食べていたのでダイエットになっています。
稽古中は表情が見えないので、舞台に立った時に稽古ではくみ取れなかった表情を確認しながらお芝居をすると感情が入りやすいです。

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Q)作品を通して伝えたいこと。

多田：生死をテーマにした作品なのでコロナ禍で孤独を感じてしまう人にあなたは一人じゃないよとダルマに声をかけるシーンがあるのですが、まさにそれをお客様に伝えたいです。1人で抱え込まず楽しんでほしいです。コロナ禍だからこそ見てほしい作品です。

飯塚：ダルマの世界は当たり前の世界が全てなくなった世界なので、今ある当たり前（家族とご飯を食べていることなど）がすごくかけがえのないものだと感じることができるのではないかなと思います。
こんな時期で落ち込んだり、暗い気持ちになったりすることもあるかと思いますが、大切なものに気づけるような作品になったらいいなと思います。

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