前田敦子、AKB48時代のメンバーの結束について明かす!【映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公開直前トークイベント・レポート】

前田敦子/東京都内で行われた6月2日公開の映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公開直前トークイベントにて。

女優の前田敦子(まえだ あつこ/31)が本日5月24日、東京都内で行われた6月2日公開の映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公開直前トークイベントに登壇した。サラ・ポーリーが監督を務め、女優陣にはルーニー・マーラ、クレア・フォイ、ジェシー・バックリーなど、女性たちの力が集結する本作。国民的アイドルグループ・AKB48でセンターを務めた前田敦子が、緊迫した女性たちの話し合いや結束を描く本作にちなみ、アイドルとして現役時代の話し合いの場を振り返った。

前田敦子/東京都内で行われた6月2日公開の映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公開直前トークイベントにて。

前田敦子/東京都内で行われた6月2日公開の映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公開直前トークイベントにて。

登壇した前田敦子は観客に向かって、「話したいことがたくさんあるんですけど、本当にいろんな方に観て楽しんでいただきたい」とアピールした。

本イベントのオファーが来た時の心境を聞かれると、「観る前は自信がなかったので、先に試写が観たいとお願いしました」と裏話を明かした。「中盤くらいでもう安心できました。過激な描写が苦手なんですが、それが一切ない。だからこそ皆さんにおすすめできる作品だと思っています」と本作を絶賛した。鑑賞後は本作のインタビューなどを読み漁ったそうだ。「(キャストが)なんでこんなにいきいきしているんだろう、観ていると自分も話している気分になるのはなぜだろうと思っていたけれど、すごく重いテーマだからこそ、現場は和気藹々と作られていたという裏話を聞いて納得しました」と話した。

「ほぼ会話のみで構成される本作に俳優として参加することになったら?」と聞かれると、「怖いですね。本当に生々しい感情が出ているので。でもそれって、本当にいい環境だったからこそ出てきたものだったんだろうなあと、いいなあと思います」とサラ監督の現場を称賛しつつ、「どの国でもこういう話はあるものだと思いますが、もしオファーがあったら、簡単な気持ちでは参加できないなと思いますね。撮影環境がものを言うテーマだと思います」と慎重な意見を述べた。

2022 年に『理解される体力』で監督デビューを果たした前田敦子。サラ監督が本作撮影時に仕事と子育てを両立できるよう時間の使い方を工夫したというエピソードに感銘を受けたようで、「(監督というのは、)サラ監督のようにすべてのことに意識が向かないと成立しない職業。作品をつくるとき、誰についていくかという話になると思うんですが、やっぱり監督についていきたいなと思いたいですよね。そういう意味ではできていなかったなと反省しました。」と監督の視点で称賛した。

本作では女性たちの結束が描かれる。女性アイドルグループ・AKB48で長年センターを務めてきた前田敦子は自身の経験と照らし合わせて「映画の中に出てくる女性たち皆 結束しているのが見た瞬間から伝わってくるんですけど、それは女性の中にいた私はすごく納得しました。もちろん(アイドルグループ時代)ぶつかったりもめたりもしましたけど、大きな事件になったことはなくて。それは根っこに絆があったからだと思うんですけど、それを映画を観ていて感じました。「いい感じの距離感が女性だけだと作れるんですよね。嘘だろって言われると思うんですけど(笑)、メンバーは本当に仲が良かったんです。なにかあったら話し合って、泣きながら感情をぶつけあったりして、仲直りもアツいんですよね。会うと安心するのが元メンバーなんです。」と思い出を語った。

一番仲が良かったのは板野友美だと言い、「見た目や性格も全く違うのに生年月日とかすべてが近かったです。ともは正面から『それってちがくない?』と言ってくれるから、ぶつかった分、それですごく仲良くなりました。青春したなって思います。喧嘩したあと、仲直りの時におそろいのネックレスを買ってくれて、私もお返しのプレゼントを贈ったりして。おそろいでつけていました。今も大切に持っています!」と笑顔で語った。

前田敦子/東京都内で行われた6月2日公開の映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公開直前トークイベントにて。

前田敦子/東京都内で行われた6月2日公開の映画『ウーマン・トーキング 私たちの選択』公開直前トークイベントにて。

さらに、本作で描かれる母親としての選択になぞらえて、子育てについてトーク。
前田は「母親らしさをどこかで求めている私もいますし、自由でいたいと思いながら「らしさ」を求めてがんじがらめになってしまうことはよくあります」と<自分>と<母親>の境界について本音を零した。そんな前田が自分らしくいるために必要なのは仕事だったという。「子どもが生まれた時に、自分のなにかを犠牲にしすぎてそれこそ“母親らしさ”に固まることが怖くなったんです。自分の想像の範囲でもあんまりいい未来が描けないってことは、よくないと思って。もちろん子供の成長によって変えていきたいとも思うんですが、でも、シングルマザーになったときに、(母親らしさにがんじがらめになっていた部分が)すごく楽になったんです。別れたあとのほうが、それぞれ親子で結束できていると思います。そうなったときに、私は趣味が仕事になっている部分もあるのかもしれないんですが、私が自分らしくいられるのはお仕事をしながら子育てすることかなと気づきました」と話す。

息子を現場に連れていくこともあるという前田は、「子どもがいることでみんなが笑顔になるのはすごく、子どもの存在によって大人が救われているんじゃないかと思います。息子にとっても、大人っぽい子供にはなっているけど、いざ社会人になって大人の世界に急に放り込まれるより、大人って、仕事って、こういう世界なんだと納得をして飛び込むことは、息子にとって力になるんじゃないかと思います。」とメリットを語りつつ、「でも絶対にこれがいいと思う!とも言い切れないんですよね。それも何かにとらわれているからだなあと思います」と苦笑していた。

続いて、サラ監督との共通点でもある監督業について今後の展望を尋ねると、「(監督という職業にこだわらず、)違うものを形にすることに携わってみたい」と驚きのひとことが。「まだ見つかっていないんですけれど、そのなにかが見つかった時に動き出すんだろうなと思っていて。まわりのみんなを見ていると、形にしている人が多くて、それが楽しそうで。自分が必要とされているものがあったら挑戦してみたいなというのはずっとあるので、なにか意味のあることをしたいと思っています。全部自己満足で終わっってしまったら人生後悔すると思うので」と決意の眼差しで語った。

最後にこれから作品を鑑賞する観客に向けて「今話していることは、まだ観ていない方からしたら何を言っているのかわからないかもしれないですが(笑)、観終わったあとにほんとうにそういう気分になるんだなと納得してもらえると思います。口に出すこと、言葉にすることから始めることがどれだけ大切か、改めて教えてくれた作品です」とメッセージを送り、イベントは幕をおろした。

◎ACTRESS PRESS編集部

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