
NHK連続テレビ小説「マッサン」でエリー役を演じ、一躍国民的ヒロインとなったCharlotte Kate Fox(シャーロット・ケイト・フォックス)が、10月31日(土)、彼女の母国であるアメリカ・NYで上演中のミュージカル『シカゴ』で、華やかなブロードウェイデビューを飾った。
シャーロットは、ずっと夢だったという大舞台で、浮気相手を殺害した容疑で一躍メディアの寵児となるヒロイン、ロキシー・ハート役を躍動感に満ちたパフォーマンスで演じ切り、大いに観衆を魅了した。

華奢な身体に映えるセクシーな黒のミニドレスに身を包み、さらには新鮮な赤毛のウィッグ姿で、あの輝くようなブロンドヘアーを封印。ビジュアル面では「ニッポンのお茶の間を虜にした、あのシャーロットはどこに?!」と驚かされるが、芯のあるチャーミングな個性は健在!良妻エリー役とは真逆の“艶やかな悪女”ロキシー役でも、どこか憎めない愛らしさで周囲を魅了し、ポジティブに前へ前へと進んでいく彼女ならではの女性像で、一風変わったスタイルで“アメリカン・ドリーム”を描く『シカゴ』らしさを存分に体現していた。
加えて歌とダンスについても、見事な舞台度胸で初日から揺るぎないパフォーマンスを披露。ブロードウェイのベテラン俳優である共演者からも演技のリズム感を賞賛され、100点満点のNY舞台デビューで新たな魅力を開花させた。

終演後には、ロキシーのライバル、ヴェルマを演じたアムラ=フェイ・ライトと、弁護士ビリーを演じたジェイソン・ダニエリーと共に取材に応じた。以下にインタビュー内容を掲載。
―ブロードウェイでの初デビュー舞台を終えた感想は?
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―緊張しましたか?
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―朝、ホテルから歩いてきたそうですね。
シャーロット:「あまり思い出せないけど、歩きまわってました。きちんと朝食を食べて、良い言葉を読んで、劇場に一人で歩いてきました。」
ジェイソン(ビリー役):「緊張している様に見えなかった、すごく度胸があるし、落ち着いてパフォーマンスを行っているので、真のプロだと思います。」
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―シャーロットの俳優としての魅力は?
アムラ:(ヴェルマ役)「今までたくさんの人がロキシーを演じましたが、彼女の出演は、この作品に新鮮味を与えてくれています。シャーロットは、独自のスタイルを持っていて、魅力的な芝居をする女優だと思います」
ジェイソン:「この2~3週間に4人のロキシーと共演しましたが、どの女優さんにも様々なバックグラウンドがあり、個性的でした。シャーロットが4人目のロキシーですが、彼女の魅力は、歌もダンスもできるところ。度胸もあるし、演技のリズムも良いので演じやすかったです」
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―自分の今日の演技に点数を付けると?
シャーロット:「わ~、そんなことできません! まだまだこれからも上手くなりたいし、向上心をもって務めていきたい。今日は、その第一歩です」
ジェイソン:「向上心は、彼女の魅力のひとつ。常に自分を伸ばして行こうとする姿勢がみられる。“このショーに出られたら、ここでアガリ”と決めてしまう人もいるけど、シャーロットはそういうところがなく、常に頑張っています。日本公演でもブロードウェイでの経験が役に立つと思います」
アムラ:「シカゴの魅力は、19年間という長い期間続いていること。シャーロットがロキシーを演じることで、彼女自身も成長できると思います」
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―公演が決まったとき、お母さんに見せたいといっていましたが?
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―ミュージカル『シカゴ』の魅力は?
アムラ:「シカゴは、来年で20周年を迎える世界的な作品。普通の人が共感できる点があるし、さまざまなダンスが見られるところが魅力だと思います」
ジェイソン:「それに加えて、セクシーな要素も魅力的です」
アムラ:「また、セットに頼らず、俳優のパフォーマンス、ミュージシャンの奏でる生の音楽の生み出すパワーも、演じていて怖いと感じることもあるけど、おもしろい点です」
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―12月には日本公演も行われますね。
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―日本のファンへメッセージをお願いします。
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シャーロット・ケイト・フォックスは、ブロードウェイ公演に11月15日(月)まで出演した後、12月4日(金)から来日公演を行う。
【ブロードウェイミュージカル「シカゴ」】
・東京公演:2015年12月4日(金)~23日(水・祝) 東急シアターオーブ 26公演
・大阪公演:2015年12月26日(土)~27日(日) 梅田芸術劇場メインホール 4公演
・日本公演オフィシャルサイト:http://chicago2015.jp
・写真:Photo by Masahiro Noguchi
◎情報提供:株式会社キョードーメディアス