『準ミス・ワールド』中村奈央、冨田キアナ、廣瀬優理愛らが挑戦への思いと夢への意気込みを語る。 <Miss World 2022>【Reporter:遠藤葵】

Miss World Japan 2022(ミス・ワールド日本大会)2022年9月22日 ACTRESS PRESS

2022年9月22日、世界3大ミスコンテストの中で最も歴史が長いとされる美の祭典『MISS WORLD 2022世界大会』出場者を決める『MISS WORLD JAPAN 2022 日本大会』が行われた。1951年にイギリス・ロンドンで第1回大会が行われ今年で72回目を迎える当大会は「Beauty with a Purpose(目的ある美)」をスローガンに掲げている。今年の日本大会では応募総数7,107人の応募が集まり、選ばれた32人(1名辞退)のファイナリストが日本代表をかけた選考会に出場しグランプリには山口佳南が選出された。

Miss World Japan 2022(ミス・ワールド日本大会)2022年9月22日 ACTRESS PRESS

審査項目にはスローガンである『Beauty with a Purpose部門』を始め、『トップモデル部門』『タレント部門』『スポーツ部門』『マルチメディア部門』『英語ディベート部門』『チームワーク部門』など外見の美だけではなく内面の美の“美しさ”も競う様々な審査を経て、日本代表が決定した。

最終審査

各部門結果を発表し、総合TOP12を発表。

左から凜衣、藤田有理亜、廣瀬優理愛、山中ありさ、河内愛稀、秀春菜、久保田絵美里、石原麻優香、中村奈央、岸本月乃、冨田キアナ、山口佳南

左から凜衣、藤田有理亜、廣瀬優理愛、山中ありさ、河内愛稀、秀春菜、久保田絵美里、石原麻優香、中村奈央、岸本月乃、冨田キアナ、山口佳南


<TOP12自己PR>

各審査項目の事前審査を経てTOP12名が発表され、最終審査となる2分間の自己PRに挑んだ。
ファイナリスト最年少の山中は自身の「性格を一度挑戦したら諦めない人」と述べ、愛する動物の殺処分ゼロに向けた働きかけを『ミス・ワールド』の活動を通して行いたいと話した。
一方二度目のファイナリストとなった久保田は途中涙ぐむ姿を見せながらも再チャレンジに向けた最後の自己アピールをやり切る姿が印象的だった。

<受賞者>

準ミス・ワールドには中村奈央、冨田キアナ、廣瀬優理愛の3名が選ばれた。

左より、 中村奈央(準ミス・ワールド) 冨田キアナ(準ミス・ワールド) 山口佳南(ミス・ワールド2022・日本代表) 廣瀬優理愛(準グランプリ)

左より、
中村奈央(準ミス・ワールド)
冨田キアナ(準ミス・ワールド)
山口佳南(ミス・ワールド2022・日本代表)
廣瀬優理愛(準グランプリ)

左より、 中村奈央(準ミス・ワールド) 冨田キアナ(準ミス・ワールド) 山口佳南(ミス・ワールド2022・日本代表) 廣瀬優理愛(準グランプリ)

地方大会から半年の審査を経て、2022年ミス・ワールド、準ミス・ワールド日本代表としての活動が始まる4人。
大会終盤には観客からこの日一番の拍手と共にこれからの健闘を称える場面も見られた。

準グランプリ

中村 奈央 (なかむら なお) 

中村 奈央 (なかむら なお) 

中村 奈央 (なかむら なお)
大阪府出身/モデル/25歳/170cm
Instagram: https://www.instagram.com/naonakamura_0529/

この日は緑と青の大人っぽいドレスに身を包んで登場した。
『タレント部門』のダンスパフォーマンスではパンツ衣装でキレのあるダンスを披露し3位入賞、また170㎝のスタイルを活かしウォーキングやスタイルが評価される『トップモデル部門』で1位を獲得した。

中村 奈央 (なかむら なお)

中村 奈央 (なかむら なお)

「私の夢はエンターテインメントを通じて人の心を豊かにし、ありのままの自分を愛する人を一人でも多く増やすことです。そして誰もが自分の可能性を信じ、前向きに夢を持つ世界を目指しています」と将来への夢を語った。
「そのために、自分の幸せについて考える学校のような場所を作ったり、知らず知らずのうちに自分の中に付いてしまったリミッターを外す、そんなことを学べる場所を作れるように行動していきたいと考えております」と夢に向けての具体的な目標についても言及した。そして「ただ私一人の力では微力かもしれません。ですが、決して無力ではないと信じております。私をもし日本代表に選んでいただけるとしたら伝えたいメッセージがあります。どんなに心が折れることがあっても夢は必ず叶います。“私なんて…”と思う人を減らしたい。そして“あなたはあなたのままでいい”このメッセージを世界に向けて発信し、一人でも多くの人生を豊かにする。そんなきっかけになる人に私はなります」と自身の展望を力強く語った。

冨田 キアナ(とみた きあな)

冨田 キアナ(とみた きあな)

冨田 キアナ(とみた きあな)
東京都出身/京都大学大学院博士課程/26歳/155cm
Instagram: https://www.instagram.com/kiana_tomita/

ライトグリーンのスカートに花柄のレースが映えるドレスで登場した冨田は昨年に引き続き2年連続の準ミス日本代表に輝いた。
会場ではミス・ワールドのスローガンでもある『Beauty with a Purpose部門』のスピーチも披露。はSDGsに対する社会貢献への取り組みとして一つのカテゴリーに絞った活動ではなく、それぞれのドアを開くように全ての課題に積極的に取り組んだ行動力と発信力が称えられ1位に選ばれた。

冨田 キアナ(とみた きあな)

冨田 キアナ(とみた きあな)

「私は高校生の頃、オーストラリアの田舎町でたった一人の日本人として1年間暮らしました。世界地図を広げても日本がどこにあるか分からない人たちに、私は必死で日本語と日本文化をアピールしました。その結果、11ヵ月後、学校を歩いていると『こんにちは』って皆が声をかけてくれるようになったのです。そこで私は“日本人なんだ”と強く意識するようになりました。その後イギリスの大学院に進学し、世界から見た日本、それを客観的に分析する論文を書き、高い評価を得るまでになりました」と自身のこれまでのキャリアを語った上で「そんな私が今目指しているのがミス・ワールド日本代表です」と代表を掴みたいという強い思いを見せた。

今後に関しては「私は『差別や偏見が無い社会づくりに貢献』します。世の中には障害だけではなく、人種やジェンダー、経済格差で差別を受け、苦しんでいる方が大勢います。しかしみんなが平等でポジティブな世界を作るためには、それぞれの違いを差別としてではなく、多様性として捉え、見る目を変えていく必要があります。そしてそれは多様性のある『ミス・ワールド』だからこそ、発信できるメッセージだと思っています」と多様性を持った豊かな社会づくりへの夢を提言した。そして最後は「身体の小さい私(身長155cm)が、世界最小のミス・ワールドとなることで多様性をここ日本から発信していきます」と強い意気込みを見せた。

廣瀬 優理愛(ひろせ ゆりあ)

廣瀬 優理愛(ひろせ ゆりあ)

廣瀬 優理愛(ひろせ ゆりあ)
神奈川県出身/早稲田大学/22歳/173.5cm
Instagram: https://www.instagram.com/hirose.yuria/
173.5cmとファイナリストの中でも抜群のスタイルで誰もがうらやむ存在感を見せた廣瀬。しかし大会後のSNSでは今までこの身長にコンプレックスを感じており、この期間を通じてやっと好きになることが出来たのだと明かしている。また審査項目の一つでもある英語ディベート部門では1位を獲得し才色兼備な魅力が光った大会となった。

廣瀬 優理愛(ひろせ ゆりあ)

廣瀬 優理愛(ひろせ ゆりあ)

自己PRではというドイツの理論物理学者アインシュタインの言葉を引用し「私は幼少期に『誰かのために生きてこそ、人生は価値がある』というこの言葉を耳にし、人生の大半を通して社会貢献活動を行って参りました。具体的には学校から徒歩20分の場所に位置する、ホームレス・シェルターで小学校の頃からボランティ活動を行い、ホームレスの方の毎日を支援する活動を行って参りました。
私はミス・ワールド日本代表として、このような活動を次のステップへと進めていきたいです。『目的のある美』を通して、美に集まる力を活かし、このような方々が社会復帰に必要なスキルを身につけるプログラムを実施します。そしてホームレスを無くす日本社会を必ず実現いたします」と現在も続けるボランティア活動からホームレス生活を送る人の社会復帰という大きな夢を語った。一方で「ミス・ワールドは私が初めて立つ華やかな舞台です。最初の面接は大好きなジーンズとフラットシューズで挑みました」と着飾らない自身のスタイルを明かした。そして「このように私はまだまだ未熟ですが、この想いは本物です。私は必ず皆さんが誇れる、選んでよかったと思える、共感できる、そして共に世界をよりよい場所にしたいと思える、そんな日本代表になります。どうぞよろしくお願いします」と最後は力強く意気込んだ。

審査員特別賞

石原麻優香凜・凛衣・久保田絵美里・岸本月乃の4名が受賞した。

左より プレゼンター:武用華音(準ミス・ワールド2021) 石原麻優香 (いしはら まゆか) :神奈川県出身/会社員/23歳/164cm 凜衣 (りりい) :東京都出身/会社員/27歳/165cm 久保田絵美里 (くぼた えみり):東京都出身/モデル/23歳/170cm 岸本月乃 (きしもと つきの) :沖縄県出身/東京工業大学/26歳/163cm プレゼンター:星たまき(ミス・ワールド2021)

左より
プレゼンター:武用華音(準ミス・ワールド2021)
石原麻優香 (いしはら まゆか) :神奈川県出身/会社員/23歳/164cm
凜衣 (りりい) :東京都出身/会社員/27歳/165cm
久保田絵美里 (くぼた えみり):東京都出身/モデル/23歳/170cm
岸本月乃 (きしもと つきの) :沖縄県出身/東京工業大学/26歳/163cm
プレゼンター:星たまき(ミス・ワールド2021)

<TBS Voice賞>

山中ありさ

山中ありさ

山中ありさ
神奈川県出身/明治学院大学/20歳/165cm
TBS Voice賞にはラジオレギュラーを持つなど幅広い活躍を見せる現役大学生の山中ありさが選ばれた。

山中ありさ

山中ありさ

山中は昨年のミスサークルコンテスト2021にも出場し審査員特別賞を受賞。
今大会も得意のSNS発信や毎日の配信を活かしマルチメディア部門で1位を獲得した。時には歯の痛みにも耐えながらここまで戦い抜いた姿にSNSのリスナーからも祝福のコメントが見られた。

<審査員・プレゼンター>

星たまき

星たまき

星たまき(ミス・ワールド2021日本代表)
TOP12の発表前には前回大会グランプリの星が1年間を振り返りコメントする場面も。
今大会日本代表に選ばれた山口同様2回目の出場で日本代表を勝ち取った星は「2回も挑戦してしまうくらいミス・ワールドは私の大好きな場所」と話した。また今日で日本代表としての任期を終えることに対しては新たなミスが生まれる楽しみもあり、自身もミス・ワールドOGとして今後も変わらず行動していきたいと挑戦をし続ける熱い思いを語った。

<審査員>

金谷鞠杏

金谷鞠杏

金谷鞠杏(2020ミス・ワールド日本代表)は審査員にて参加。

金谷鞠杏,岡山夏乃葉,遠藤葵

金谷鞠杏(中央)とリポーターの岡山夏乃葉(左)、遠藤葵(右)

2020年の大会を共に戦った同期がグランプリになり嬉しいと答えてくれた。

【感想】

自分の目標や夢に向かって外見の美だけではなく内面の美、そして社会課題に対して行動し続けるファイナリストの方々の「Beauty with the purpose」の思いに夢を持つ素晴らしさを感じました。私は自己肯定感の低さからすぐに人と比べてしまうことが悩みでしたが今回のミス・ワールドの取材を通して“私らしさ”を好きになれる女性になりたいと感じました。


遠藤葵(法政大学)ACTRESS PRESS REPORTER(アクトレスプレス リポーター)

◎ACTRESS PRESS編集部
◆取材・文:遠藤葵(法政大学)
◆コーディネート:Scketto:https://twitter.com/scketto1
記者連載記事:https://actresspress.com/category/report/

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