『第55回ミス日本コンテスト2023』のファイナリスト発表会が2022年12月5日、東京都内で実施され全国数千名の中から選ばれたファイナリスト13人がお披露目された。十人十色なバックグラウンドを持つファイナリストを一人一人クローズアップしていく。
ミス日本とは、一般社団法人ミス日本協会が主催している日本最高峰の美のコンテスト。
「日本らしい美しさ」を掲げ、社会で活躍することを後押しするもので、現存する日本のコンテストでは最も古い歴史を持っている(第1回は1950年に讀賣新聞主催・山本富士子さん)。ミス日本コンテストは将来、日本に元気や活力をもたらすような人物に成長することを願い、選抜や育成が行われている。
女優だけでなく、芸術家、音楽家、学者、医者、映画監督、会社経営者、財団代表、女将、主婦、タレント、政治家など分野を問わず、活躍する女性を輩出している。
リポート1本目は、ファイナリスト1番~6番の自己紹介、SDGsの目標をご紹介。
【ファイナリスト(登場順)】
(※年齢は2022年12月5日現在)
木本 佳那子
社会人・宮崎県出身・26歳
特技:バスケットボール
SNS:https://www.instagram.com/kanako_kimoto29/
身長178㎝の元プロバスケットボール選手。8歳から16年間バスケットボールを続けた中で、ポジションに囚われず様々な役割やプレーに挑戦したという。その結果、大学四年間で数々の個人賞を受賞するなど華やかな功績を持つ。自らが挑戦し続ける姿を発信することで、人に一歩進む勇気やパワーを与えられる存在になりたいとアピールした。
深いレッドの大人なワンピースで登場した木本。切り替えレースがポイントとなっているノースリーブのアイテムで、彼女の長い手足を美しく見せている。これまでのバスケ人生を振り返り、スランプによる悪循環が苦しかったが、支えて下さる方、恩師の方の助けを得て立ち直ることが出来たと語った。そして高校時代、自由が制限された厳しい寮生活の中でスラムダンクが癒しであったと笑顔を見せた。
SDGsの取り組みとしては、目標12「つくる責任、つかう責任」の達成に向けて、「お弁当作り」を行っていると話した。普段から食材を使い切ることを意識し、お弁当箱やカトラリーは繰り返し利用できるものを使用していると説明。
吉岡 恵麻
関西学院大学2年生・兵庫県出身・20歳
特技:硬式テニス・百人一首をこぶしを聞かせて読める事
SNS:https://www.instagram.com/sarasouju_emma.y/
「永らへば またこの頃や しのばれむ 憂しと見し世ぞ 今は恋しき」という和歌に出会い、古典の世界に魅了されたと語るのは関西学院大学に通う2年生、吉岡。1000年前の人の言葉が、自分を励ましてくれているということにロマンを感じるとほほ笑む。
ネイビーのノースリーブワンピースはAラインでスカートがフレアになっており、洗礼された雰囲気で登場。
パールのイヤーアクセサリーと、首元に光るネックレスがアクセントとなっている。現在は、放送部とアナウンススクールにてアナウンスを楽しく学んでいると話し、美しい言葉を話すアナウンサーになりたいと将来への希望を述べた。
SDGs12「つくる責任、つかう責任」の取り組みとして、食べること、そして地元、兵庫県が好きという思いから「地産地消」を意識して生活しているという。地元の食材として、糖度の高さと柔らかさが特徴である淡路島産の玉ねぎを紹介した。
越村 麻里
同志社大学3年・兵庫県出身・21歳
特技:家庭料理・イラスト
SNS:https://www.instagram.com/mari_mari_2021_/
白とピンクの花柄刺繍が施されたレースワンピースを着こなし、清楚な装いで登場した。
大学で舞台や、神戸コレクションへ出演するなど、女優モデルとして活動している大学3年生。中学生の時に、義足をファッションの一部として義足モデルの女性と出会い、「ありのまま」を表現する美しい姿に励まされたという。自分の演技、姿を見た人が「背伸びしない自分が好き」と思える瞬間をつくっていきたいとつづった。
SDGs目標2の「飢餓をゼロに」に関した活動として、子供食堂を活性化させる研究を中学生の時から行っているという。「食で心と体を満たす」ということは、趣味の家庭料理にも繋がっているという。
稲川 夏希
慶應義塾大学法3年・東京都出身・21歳
特技:競歩・ピアノ
SNS: https://www.instagram.com/natsuki_inagawa/
中学三年時の男の子との出会いをきっかけに、子供支援や政策提言を行うようになったという。現在は、大学で「ジェンダー平等を実現しようプロジェクト」を進めており、将来は、1人1人が人生を輝かせることの出来る社会づくりを進めていきたいと今後の展望を述べた。
コロナ禍での学生生活を振り返り、授業をキャンパスで受けることはできなかったが、大学1年次から所属していた体育会系ラクロス部の活動を通して充実した学生生活を送ることができたと笑顔で話した。部活動を通じて、一致団結することの大切さを学ぶことができたという。
今日は稲川の好きな色だという黄色のワンピースを着用。ウエストに施されたオレンジ色のラインが、彼女のスタイルを引き立たせている。黄色の服を着ると心が明るくなり、元気を貰えると生き生きと話した。
着られなくなった服は甥や姪に渡し、自身母や祖母から譲り受けた洋服を着る。これまでに洋服を捨てたことがないと明かした。これは、SDGs目標12「つくる責任、つかう責任」の取り組みへと繋がっていると説明。
上村 さや香
慶應義塾大学大学院・東京都出身・23歳
特技:ギター弾き語り・作詞作曲
SNS:https://www.instagram.com/kaminlovesong/
TikTokで4万人のフォローを持つ上村は、中学生の時からギターの弾き語りと作詞作曲を続けており、大学時代にはメジャーデビューを経験。耳を通じて、自分の声、ギターの音色が届くことの嬉しさを感じたとほほ笑む。
今後は、ラジオパーソナリティーやシンガーソングライターとして居心地の良い空間を届けられる人になりたいと希望を見せた。
清楚で可愛いらしい白のレースワンピースで登場した。Aラインでウエストラインをきれいに見せている。
好きなラジオには小学生の頃に聞いていた“SCHOOL OF LOCK!”を挙げ、母と共に台所でラジオを聞いていたとエピソードを語り、社会人と同じ年齢となった今は、“Skyrocket Company“を聞いていると話した。
上村は、SDGs目標3「すべての人に健康と福祉を」に対する取り組みについて語る。
現在大学院では、がん患者をメディアを通じてどうサポートできるかという研究を行っており、SNSやメディアを通して若者へのがん検診を促す活動に力を入れている。
光齋 あかり
大阪芸術大学1年・兵庫県出身・19歳
特技:クラシックバレエ・日本舞踊
SNS:https://www.instagram.com/akari_kosai/
白ベースでグリーンの花柄の刺繍が施されたワンピースを着用。可愛らしい雰囲気を纏い登場。小学生の項初めて観たミュージカルに衝撃を受け、いつかあの舞台に立ちたいと思いバレエやダンス、日本舞踊などの稽古に取り組んできたという。現在大学ではミュージカルを学んでいる。全ての人に届く、笑顔の連鎖を生み出す表現者として人生を歩み続けますと意気込みを見せた。
目標としている女優として木下晴香を挙げ、いつも可愛らしい彼女が舞台「モーツアルト」で見せた、芯の強い女性を演じる姿に惹かれたという。
SDGsへの取り組みとして、目標11「住み続けられるまちづくりを」ヘに対する活動を説明。住んでいる兵庫県西宮市で行われている街を綺麗にする清掃活動などに積極的に参加しており、住民の方々とコミュニケーションをとることで、防犯や街の美化に努めていると話した。
【ビューティエクササイズ】
ファイナリストお披露目会見に先立って同日に、ファイナリスト向け勉強会の一環として、全国にエステサロンを展開する株式会社スリムビューティハウスの協力により、「国際的に活躍する女性に必要な美しさとマナー」、「ビューティエクササイズ」の講義を開催。
スリムビューティハウスが提唱する、東洋医学と西洋美容を融合させたオリジナル美容法「オリエンタルエステ」をもとに講義及び、全身を使ったエクササイズを行った。
会場を走り回って体を温めたり、のびのびと体をほぐすアクティビティを行ったりと躍動感溢れるエクササイズが行われ、ファイナリストからは笑顔が見られた。
【個別インタビュー①】
今回は、同い年で同じ志を持つ女子大生、エントリー②、吉岡恵麻に個別インタビューを行った。
ミス日本コンテストファイナリストのための勉強会では、古典や日本の歴史を学ぶ講座があったという。浮世絵や能などの日本文化を自らが学び、知識に深みを出すことで、正しい情報を伝える発信者になれるのではないかと話し、ミス日本での経験を生かしていきたいと述べた。
そして、ファイナリストの方々との交流を通じて、美容法、ファッションなど多くの知識を得ることが出来たという。以前よりメイクの研究にも力を入れるようになり、内面も外面も成長できたと語った。勉強会では積極的に先生方に質問をし、知識を深めることが出来たという。
他のファイナリストには負けない面を聞くと、「行動力」と答え、興味を持ったものに対してすぐに動く性格だと語った。実際、災害や災害の分野に興味を持ち、今年の夏には福島県原子力発電所の内部の取材に挑戦したというエピソードも語ってくれた。
『第55回ミス日本コンテスト2023』の本選は、2023年1月23日(月) 開催予定。
ミス日本コンテスト・公式サイト:https://www.missnippon.jp/
【感想】
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◎ACTRESS PRESS編集部
◆取材・文:細井彩香(上智大学)
◆コーディネート:Scketto: https://www.scketto.com/
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