つばきファクトリー、BEYOOOOONDS、ハロプロ研修生ユニット それぞれの個性の中に光る”ハロプロらしさ” <『@JAM EXPO 2020-2021』リポート⑨>【Reporter:児玉瑞歩】

ハロプロ@JAM EXPO 2020-2021

2021年8月28日に横浜アリーナで行われた『@JAM EXPO2020-2021』3日目、メインステージであるストロベリーステージにハロー!プロジェクトから、つばきファクトリーBEYOOOOONDSハロプロ研修生ユニットの3組が登場した。

【つばきファクトリー】

つばきファクトリー@JAM EXPO 2020-2021

つばきファクトリーは、白のトップスに紫のフリルスカートという揃いの衣装で登場した。

つばきファクトリー@JAM EXPO 2020-2021

メジャーデビューの曲である「初恋サンライズ」に始まり、「笑って」、「気高く咲き誇れ!」「マサユメ」、「純情cm」、「今夜だけ浮かれたかった」、最後に今年5月にリリースされた「愛は今、愛を求めてる」の計7曲を披露した。

つばきファクトリー@JAM EXPO 2020-2021

全体を通してグループの清純さ、愛らしさが伝わる選曲で、「つばきファクトリー」の色を存分に見せるセットリストとなった。今回出演しているハロプロのグループの中では一番活動歴が長いお姉さんグループなこともあり、安定感のあるパフォーマンスで会場を魅了した。

つばきファクトリー@JAM EXPO 2020-2021

1曲目の「初恋サンライズ」では、デビュー曲の頃から成長し、大人っぽくなった様子を見せて会場を大いに盛り上げた。「初恋サンライズ」を初めて聞いた時も衝撃的だったが、その衝撃を常に更新していくつばきファクトリーのポテンシャルの高さにはさすがとしか言えない。

2曲目の「笑って」は、1曲目のパワフルさとはまた違ったポップな曲調。彼女たちが「笑い疲れたら 涙が出そうだ 希望抱いて飛び出して ちょっとこわいけど 産声をもう一度」と笑顔で歌う姿からは、辛いことがあっても乗り越えようという元気を貰えた。

つばきファクトリー@JAM EXPO 2020-2021

キレのあるパフォーマンスに加えて、曲の最中も会場に向かって手を振るなどファンへの対応も欠かさなかった新沼希空。出演前のコメント動画でも「広いステージで歌って踊る私たちの姿を目に焼き付けていただきたい」と語っていた彼女の思いがしっかりと伝わった。
この日の新沼はハーフツインテールという可愛らしい髪型で登場。衣装は揃いだったが、他のメンバーも髪型やアクセサリーなどでそれぞれの個性を見せた。

6曲目の「今夜だけ浮かれたかった」は夏の複雑な女ゴコロを歌った人気曲で、イントロが流れ始めた瞬間から会場がざわめいた。聞きながらMVでの浴衣姿のメンバーが頭に浮かぶようで、夏の終わりにぴったりの選曲だった。曲中では女の子の切なさが歌われているのだが、そんな切なさとは対照的にメンバー一人ひとりの声に圧倒的な力強さがあり、ハロプロらしさが前面に出ていた。全体を通しても感じたことだが、可愛らしい衣装や歌詞とギャップのある芯や厚みのある歌声が彼女たちの魅力を際立たせていた。そして、グループとしての威厳を感じさせるような完成度の高いパフォーマンスだった。

<新メンバー紹介>

つばきファクトリー@JAM EXPO 2020-2021

つばきファクトリーは、先月加入したばかり新メンバー4人を加えて12人体制となっているが、今回新メンバーは自己紹介のみの登場となった。
新メンバーの福田真琳は、自己紹介でマイクを口元に持っていくのを忘れそうになるなど初々しい姿を見せた。『@JAM』終了後の新メンバー豫風瑠乃のブログでは、横浜アリーナがとにかく広かったという率直な感想を綴り、次は自分もパフォーマンスがしたいと意気込みを語っていた。
新メンバーの投入でどのように進化するのか、12人体制での新たなつばきファクトリーを見るのが楽しみだ。

<新メンバー>
豫風瑠乃(よふうるの)
豫風瑠乃(よふうるの)(13)

福田真琳(ふくだまりん)
福田真琳(ふくだまりん)(16)

八木栞(やぎしおり)
八木栞(やぎしおり)(17)

河西結心(かさいゆうみ)
河西結心(かさいゆうみ)(18)

<セットリスト>
M1 初恋サンライズ
M2 笑って
M3 気高く咲き誇れ!
M4 マサユメ
M5 純情cm
M6 今夜だけ浮かれたかった
M7 愛は今、愛を求めてる

【今後のライブスケジュール】
9月10日(金)~11日(土)21時『行くぜ!日本武道館!つばきファクトリー26時間スペシャル』放送
9月23日~12月4日:Hello! Project 2021 秋 『続・花鳥風月』
10月18日:つばきファクトリー コンサート2021『CAMELLIA〜日本武道館スッペシャル〜』
(※武道館での単独コンサート)

公式サイト:http://www.helloproject.com/tsubakifactory/

【BEYOOOOONDS】

BEYOOOOONDS@JAM EXPO 2020-2021

ハロプロの中で2番目に登場したのは、緑と黒を基調とした衣装に身を包んだBEYOOOOONDS。

今回は「激辛LOVE」、「Now Now Ningen」、「恋愛奉行」、「こんなハズジャナカッター!」、「フレフレ・エブリデイ」の計5曲を披露した。前回2019年の@JAM EXPOに出演した際はメジャーデビュー直後だったためBEYOOOOONDSの楽曲に加えてカバー曲も披露していたが、今回はすべてBEYOOOOONDSの楽曲となり、前進した姿を見せた。

BEYOOOOONDS@JAM EXPO 2020-2021
BEYOOOOONDS@JAM EXPO 2020-2021

2曲目に披露した「Now Now Ningen」はコロナ禍を絡めた歌詞になっており、ポップな曲調ながらも歌詞は「”もうこれから お先は真っ暗”じゃない うちらで きっと もっと ずっと 照らそうよ」など心に響くものがある。コロナ禍でついつい暗いニュースに目が行ってしまうが、未来への希望を抱かせてくれる曲だ。2曲目後のMCではなかなか緊張していたようで自己紹介を言い間違えるメンバーが続出。清野桃々姫は得意のヒューマンビートボックスで花火が打ちあがる音を披露したが、1回目は上手くいかなかったようで「もっかいもっかい!」とリトライして会場を和ませた。

BEYOOOOONDS@JAM EXPO 2020-2021

また、MCの進行を務めていた高瀬は自己紹介を切り抜けたもののグループの紹介で「個性強め、クソ…クセ強め」と言い直すなど緊張していた様子。この言いなおしは会場の笑いを誘い、「私も緊張してるの!」と素直な気持ちを叫んだ。

MCを終えて再び曲が流れだすと、先ほどまでの緊張が嘘のように元気いっぱいのパフォーマンスを見せた。そんな中でも印象的だったのが4曲目の「こんなハズジャナカッター!」。この曲は今年3月にリリースされたものであるが、曲の一部にメジャーデビューの楽曲「眼鏡の男の子」のメロディーが組み込まれており、聞きながらデビュー当時の懐かしさも感じられた。また、彼女たちのアイドルライフを歌ったこの曲の歌詞の中には「モーニングルーティン 新鮮なジュースで」や「坂道の途中 四つ葉のクローバー」など、ハロプロの他のグループや他事務所のアイドルを示しているような歌詞があり、@JAMという様々なアイドルが参加する場にぴったりの一曲だった。

BEYOOOOONDS@JAM EXPO 2020-2021

最後に披露したのは「フレフレ・エブリデイ」。応援団を彷彿とさせるサビの振付が印象的な曲だ。MVではアイリッシュな衣装で爽やかな明るさが引き立っていたが、今日はMVとはまた一味違ったパワフルさを感じさせるパフォーマンスだった。曲の中では何度も「フレフレ」と励ますフレーズが登場し、この日のBEYOOOOONDSの曲の中でも聞いていて特に元気を貰える曲だった。

<セットリスト>
M1 激辛LOVE
M2 Now Now Ningen
M3 恋愛奉行
M4 こんなハズジャナカッター!
M5 フレフレ・エブリデイ

公式サイト:http://www.helloproject.com/beyooooonds/

【ハロプロ研修生ユニット】

ハロプロ研修生ユニット

ハロプロ研修生ユニットは、フレッシュさをイメージさせる明るいオレンジの衣装で登場した。

フレッシュさをイメージさせる明るいオレンジの衣装で登場した。今年7月新たに4名のメンバーが加入し8人体制となったハロプロ研修生ユニットだが、8人体制ではこれが初めての対バンライブとなる。

1曲目には、同事務所先輩グループの楽曲「念には念」の見事なカバーを披露。曲のカッコよさが際立つ力強い歌い方やダンスパフォーマンスだった。特に、歌い方ではハロプロ特有のこぶしやがなりが十分に発揮されており、研修生というのが信じられないほどのレベルの高さになっている。そんなパフォーマンスに注目しながらもついつい目が行ってしまうのが、ショート丈のトップスから見える割れた腹筋だ。このパフォーマンスが研修生ながら相当な日々の練習の積み重ねによって成り立っていることが伺えた。堂々とした歌とダンスからは良い意味で研修生らしさをあまり感じなかったが、1曲目後のMCでは少し緊張した様子も見せており、年相応の可愛らしさが垣間見えた。

メンバーの自己紹介の後は「皆さん、まだまだ盛り上がっていけますかー?」と観客に大きな声で投げかけ、会場を盛り上げた。2曲目に披露されたのは、ハロプロ研修生ユニットの新曲「go your way」。天井に向けて高く指をさす振付が印象的で、ここから彼女たちがさらに高みを目指して成長、レベルアップしていくのかという期待で胸がいっぱいになった。

また、後半のソロパート堂々と披露した北原ももは、研修生ユニットの最年少メンバーの一人であり、このライブの翌日8月30日が15歳の誕生日。14歳最後のステージとなる『@JAM EXPO』でその存在感を示した。3曲目には、9月29日発売の三枚目のアルバムに収録される予定の「ミステイク」を披露。ミステイクは足をバタつかせる振付が印象的で、見ながらついつい真似したくなってしまう中毒性があった。

3曲という限られた時間の中でポテンシャルの高さを示したハロプロ研究生ユニット。今回はフレッシュさや全体的なポテンシャルの高さが印象に残ったが、今後のデビューで更にどんな個性が見えてくるのか楽しみだ。

<セットリスト>
M1 念には念(念入りVer.)
M2 Go Your Way
M3 ミステイク

【最新情報】

@JAM EXPO 2020-2021

『@JAM EXPO 2020-2021』ストロベリーステージのライブの模様がCS日テレプラスで放送決定!

CS日テレプラス『真夏のアイドル大博覧会 @JAM EXPO 2020-2021 ストロベリーステージ完全版スペシャル!!』
放送日時は、初回放送は2021年10月30日(土)
3DAYSまるごと18時間連続オンエア!!
【DAY1】11:30〜17:30
【DAY2】17:30〜23:30
【DAY3】23:30〜翌5:30

『@JAM EXPO 2020-2021』:https://www.at-jam.jp/series/expo2021

【感想】

今回ハロプロの皆さんのパフォーマンスを見ることが出来て本当に感動しました。
ハロプロ研修生ユニットのパワフルさやフレッシュさ、BEYOOOONDSの計り知れない明るさ、つばきファクトリーの清純さや愛らしさなど、それぞれのグループの色が存分に表れていて素敵なステージでした。そして、それぞれのグループの個性が発揮されながらも、力強くレベルの高い歌・ダンスといったブレない”ハロプロらしさ”があって感慨深かったです。また、今回の出演順はハロプロ研修生ユニット、BEYOOOOONDS、つばきファクトリーと、グループとしての活動歴が短い順からになっていて、異なるグループながら”ハロプロ”としての一つの成長過程を見ているような熱い気持ちになりました。彼女たちがこれから更にステップアップしていく姿を見るのが楽しみです。


児玉瑞歩(お茶の水女子大学)ACTRESS PRESS REPORTER

◎ACTRESS PRESS編集部
・取材・文:児玉瑞歩(お茶の水女子大学)
<Sckettoリポータープロジェクト>
テレビ局、マスコミに就職を目指す女子大生が記者・リポーターで参加。
https://twitter.com/scketto1

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